おやすみプンプン コミック 全13巻完結セット (ヤングサンデーコミックス)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 25
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感想・レビュー・書評

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  • 自分が死んだ後に好きな人がなんやかんやしあわせになるなんて、絶対に嫌。

  • 学生の頃、周りはみんな漫画読んでいたけど私はあまり漫画は面白いものだと思ってなかった。友達に借りた漫画を読んではいたけど、手元に置いておきたいと思う漫画はなくて、漫画というもの自体正直面白くないと思い込んでいた。
    喫茶店で暇つぶしのためにこの漫画を手にとって、パラパラめくって、ふざけた鳥の絵があったから軽く読めそうだなと思って読み始めた。何も知らなかったから、思ってたのと全然違って一瞬でハマってしまった。こんな漫画もあるんだ、漫画ってすごいな、って今さら気づいた。もっと前に読んでおきたかった。

  • トンデモナイ漫画でしたわ・・・
    興奮冷めやらぬ大傑作

    人生のバイブルになりそうだ。

  • 浅野いにおの漫画を初めて読んだ。鬱漫画とは聞いていたし、実際陰鬱な気持ちになったけれど、それだけで片付けるには勿体ないくらい色々な感情になった。
    物語を通してプンプンは、何かが違った世界線の自分だと思った。自分に自信が無いところや、自信が無いのに自己中心的なところが自分に似ていると思った。でもプンプンと自分が違うのは、そんなドス黒い本心を押さえつけて生活できるかだと思った。そういう意味でまさに教習所でのプンプンは自分とそっくりだと思った。
    漫画を読んでいる時は上に書いたように思っていたが、今思うと少し違うかもしれない。プンプンと自分が違うのは、周りに目を向けているかどうかなのかもしれない。人は誰しも弱さや醜さを抱えているけど、そういう所も含めて大切にしてくれる人がいるならば、自分も同じように大切にすれば良いと思う。綺麗事かもしれないけれどそう思った。プンプンの周りにも、お母さんやおじさんや南条さんなどたくさん大切にしてくれる人が居たから、それにプンプンが気づくことが出来ればまた違う結末になっていたのかなと思った。
    そんなプンプンと対照的に描かれているのが晴見なんだろうなと思った。自分の言いたいことは一旦後回しにして、相手や周りの言って欲しいことが言えて、自分の中で上手く折り合いをつけて生きていくのが晴見というキャラクターだと思った。
    プンプンのお母さんの、「今こうして雨宿りしてるみたいに、一時的な不安や孤独から逃げ回るだけの人生なんだとしたら、なんて人生って悲しいんだろう」というセリフが印象的だった。ヒステリックで正直母性とかは無かったけれど、父親の振りをして手紙を送ったりと不器用ながらもプンプンと交流しようとするなど憎めないキャラだった。自分は子供がいないから分からないけれど、自分の人生と、家庭を、自分の納得のいくレベルで生きていくのはとても難しいことなんだろうなと思った。

  • 超久々に再読。

    ずば抜けた画力に鼻にかかる台詞回し、破滅的鬱展開はやはり圧倒的に最高。

    久々に読んだら、こんなに性欲動機な展開だったんだ、過去と現在の繋がりがあちらこちらに多く散らばされていたんだ、と再発見できたのも楽しかった。

  • 七夕に無料で公開されていたので読んだ。
    鬱々とした気持ちを引きずってしまうくらい引き込まれた。とても良い読書体験だったと思う。この梅雨の時期に読めたのもすごく良かった。

    小野寺一家が終始変な鳥としてしか表現されないところがシュールで、想像の幅を利かせている感じがしてよかった。小野寺一家だけがブラックボックスになっている、という作りが漫画として面白かった。

    登場する人物は皆弱い人間だし、人間てみんな弱いなと改めて思った。みんな依存して寄生して、寂しさから怒ったり残酷なことをしたりする。

    わがままを言えば、愛子のお母さんが死なないで、もっと静かにグズついて、プンプンが愛子と幸との間でグズグズ グズグズしている姿を見たかった気がする。

    家庭環境の近さも影響しているとはいえ、愛子のプンプンにばっかり刺さるファルファタムさとそれに簡単に翻弄されてしまうプンプンの図が、なんかもうこれ爽やかだな…と思うほど潔よくて良かった。

    大衆向けのレモンや桃色のような初恋ではなくて、薄暗くて薄汚いむっとするような愛って感じで、根暗人間な私には共感ができた。でもでも多くの人が経験する純愛ってこんな感じじゃないんだろうかと思う。私が暗すぎるんだろうか。

    そういう意味では、晴海が妙に爽やかで、青春漫画に出てくる王道キャラクターのイメージだった。
    王道の晴海がプンプンの脇にチラチラと出てくるのが、一般的に生きた場合とプンプンとの対比、みたいな感じでまたよかった。

    読後は車谷長吉の赤目四十八滝心中未遂っぽかった。

  • 最高( ; ; )

  • GW体調崩して、ゆる隔離&暇暇の暇で漫画アプリおとして読んだ。読み始めたら止まらなくてそこそこ課金した。

    大学生の今読んでも毎話毎話クラクラしてたんだから、中高生の時に出会ってたらどうなってただろう。今以上に拗らせてた気しかしないな。田中愛子全然オレの人生狂わしてくれ〜〜と思うぐらい、プンプンぐらい、彼女に持ってかれてた。が、中盤以降の翠さんもヤバくて最終的に翠派で終わりました。

  • 少し退屈や疲れを感じることもあるが、自分の日常は、本当に幸せで尊いものなんだろうと感じた。 各登場人物にさまざまな過去があり、家族をはじめ、人間関係から影響を受け、時間を過ごしている。 人間のひどい部分も素敵な部分も全て描かれている。 読了後も後を引くこの感覚。。。いい本だった。

  • 田中愛子あいしてる

  • 2020/02/04

  • 中学生の頃からタイトルだけ知ってて、ずっと読みたくて
    でもなんとなく先延ばしにしてたのを
    21歳になって読んで、
    うわ、中学生の時に読まなくて良かったって率直に思いました。
    それくらい暗くて、大人向けの少し下品とまで言いたくなるような下ネタが大量に散りばめられています(笑)

    でもそんなの吹き飛ばしちゃうくらい引き込まれるストーリと描写できっと何日経っても忘れられないくらい衝撃的なお話でした。読んでよかったです。

  • クセがすごい。重い。
    著者にとってはマーケティング観点が強いとしても、ソラニンくらいのポップさを求めているところはある。笑

  • 思春期の展開が凄い

  • 映画でもなく、小説でもなく、漫画でしかできない表現の傑作、最高峰。

  • 小学生時代がってかあいこちゃんが最高です。
    人生破滅するほど好きになる女の子に出会いたいとか、でもそんなの若い頃しかあり得ないよなとか思った。

  • 間違いなく最高傑作

  • 何このトリ、と面食らった1巻からは想像もしていなかった終わり方だった。
    でも一冊一冊辿っていくと、確かにこの終わり方しかないように思える。不思議な質量のある話。トリなのも途中からあんまり気にならなくなった。あんまり。

    変な連想であるのは百も承知だが「風と木の詩」に読後感だけ似てた。全てを失った主人公の行き着いた、真っ白な始まり。

  • 読み終わったあと爽快感はない。
    本棚にはおいておきたくないなぁと思う作品。
    結局主人公はなにも守れなかったってことか。

  • 鬱漫画と話題のおやすみプンプン、ようやく読めた
    伏線が次々回収されてって最後はすごく鬱展開ながら引き込まれた
    個人的には鬱にはならないけど体力いるなって感じ
    多分たくさん読み返すし、読み返すたびに違った感想を持つんだろうな

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著者プロフィール

1980年生まれ、漫画家。1998年、デビュー。日本の青年誌漫画を牽引してきた作家のひとり。主な作品に、『ソラニン』『おやすみプンプン』『うみべの女の子』『零落』など多数。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を連載中。

「2019年 『漫画家入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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