嫌われる勇気 [Kindle]

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  • ダイヤモンド社 (2013年12月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (180ページ)

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嫌われる勇気の感想・レビュー・書評

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  • 素晴らしい。フロイト、ユングに比べて知名度は低く、また哲学の範疇にも入らないし、縁遠い存在でありがちなアドラーの心理学について、ここまでわかりやすく説明しているというのがまず凄い。生意気盛りの青年が哲学者にくってかかり、なかなか納得しないという構成が秀逸。「そうだ、青年、いけぇ~!」と応援しながら読める(笑)。プラトンが書いたソクラテスの対話篇をイメージされたというが、まさに。

    個人的には、かつて学んで影響を受けた「当事者意識研修」において、根底はやっぱり交流分析とこのアドラーの心理学だったんだなと、ストンと落ちた感覚もありました。

    人により受ける印象はそれぞれだと思いますが、そこらへんの自己啓発書とは一味違う。とりあえず読んでみても損はないかも、と思う1冊です。

  • 【キーワード】
    ■相手の言動で本気で腹が立ったときには、相手が「権力争い」を挑んできているのだと考える。権力争いに勝っても今度は「復讐」の段階。
    ■「権力争い」を挑まれたときには、ぜったいに乗ってはならない。わたしは正しい、と思った時点で、議論の焦点は「主張の正しさ」から「対人関係のあり方」に移り、最終的に「だから勝たねばならない」と勝ち負けを争う。
    ■誤りを認める、謝罪の言葉を述べる、権力争いから降りる、これらはいずれも「負け」ではない。

    ■あなたに課題の分離ができていれば、上司がどれだけ理不尽な怒りをぶつけてこようと、それは「わたし」の課題ではない。理不尽なる感情は、上司自身が始末するべき課題である。すり寄る必要もないし、自分を曲げる必要はない。
    ■あなたのことをよく思わない人がいても、それはあなたの課題ではない。そしてまた、「これだけ尽くしているのだから、好きにならないのはおかしい」と考えるのも、相手の課題に介入した見返り的な発想。

    ■あなたがどんな刹那を送っていようと、たとえあなたを嫌う人がいようと、「他者に貢献するのだ」という導きの星さえ見失わなければ、迷うことはないし、なにをしてもいい。嫌われる人には嫌われ、自由に生きてかまわない。

  • アドラー心理学について、哲学者と青年の対話形式で解説した本。
    人は、目的に従って感情を作り出していること、他者と自分の課題を切り離し、他者に踏み込み過ぎず、また他者からの評価にとらわれないこと、自分が共同体に貢献している意識を持つこと、など、哲学者が青年に語っていきます。
    よく青年が激昂するのと、対話形式だからか、個人的には読みづらかったですが、そんな心の持ち方もあるんだな、と新鮮ではありました。

  • とあるラジオを聴いていたときに、この本が紹介されて、面白そうだったので買いました。
    みなさんはアルフレッド・アドラーをご存知でしょうか?フロイト、ユングと並び「心理学の三大巨頭」と称される程スゴイ人物らしいのですが、私は知りませんでした。というか他の2人に関しても同じなのですが。
    この本は悩み多き”青年” に対して”哲人”がアドラー心理学で悩みの本質を明らかにし、幸せとは何なのか説いていく物語です。

    アドラー心理学の一つに目的論というものがあります。これは過去ではなく現在の目的の為に人は行動するという考え方です。
    例えばひきこもりの人がいたとします。普通なら”過去”にいじめや虐待があってそれが原因となって現在ひきこもっていると考えます。ところが目的論ではひきこもるのは親や周りの人間に自分のことを心配してもらいたい、関心を持ってもらいたいという目的の為にひきこもっていると考えます。
    実際にひきこもりの人が聞いたら非難轟々でしょうし、過去の自分に聞かせたらブン殴られそうですが、過去に縛られる後ろ向きな考えより、今の目的の為に行動するという前向きな考え方が気に入っています。

    ただ、この本の本当に面白いところは、”青年”にあります。
    ”青年”は最初、ペテン師の鼻を明かしてやろうという、挑戦的な感じで”哲人”に問いかけていきます。その口調は妙に芝居がかっていて、インテリぶっているというか、上っ面だけで中身は空っぽというか、真剣10代しゃべり場にでてきそうなませた子供みたいな印象でした(しゃべり場はチラッとか観たことないですが)。
    ただ、物語が進んで”哲人”が核心をつくようなことを話すとうろたえたり、「ええい、このサディストめ!」とか「冗談じゃない。そんな人生、今すぐ打ち捨ててやる」とか「ええい、偽善だ偽善だ!」みたいな罵詈雑言を吐きます。その暴言が私の気持ちを代弁してくれていたり、笑いを誘ったりして、最後まで楽しく読むことが出来ました。
    ですから、心理学についての解説本ですが「かたい」といった印象は受けませんでしたので、お気軽に手にとってみてはいかがでしょうか?ちなみに続編で『幸せになる勇気』も発売していますのでよろしければそちらもどうぞ。

  • ・大切なのはなにが与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかである。

    ・優越性の追求も劣等感も病気ではなく、健康で正常な努力と成長への刺激である。劣等感も、使い方さえ間違えなければ、努力や成長の促進剤となるのです。

    ・嫌われる可能性を怖れることなく、前に進んでいく。坂道を転がるように生きるのではなく、眼前の坂を登っていく。それが人間にとっての自由なのです。

    ・この人はわたしになにを与えてくれるのか?ではなく、わたしはこの人になにを与えられるか?を考えなければならない。

    ・人は自分には価値があると思えたときにだけ、勇気を持てる。

    ・誰かがはじめなければならない。他の人が協力的ではないとしても、それはあなたには関係ない。あなたが始めるべきだ。

    ・ありのままの自分を受け入れる、つまり自己受容するからこそ、裏切りを怖れることなく他者信頼することができる。そして他者に無条件の信頼を寄せて、人々は自分の仲間だと思えているからこそ、他者貢献することができる。さらには他者に貢献するからこそ、わたしは誰かの役に立っていると実感し、ありのままの自分を受け入れることができる。

    ・他者貢献とは、目に見える貢献でなくともかまわない。たとえ目に見える貢献でなくとも、「わたしは誰かの役に立っている」という主観的な感覚を、すなわち「貢献感」を持てれば、それでいいのです。

  • ものすごく大事なことが書かれていて、でも1度読んだぐらいだと自分ではとても実践できなさそうなので、何度も何度も読みたい本。
    そして自分の子供がこの本を読んで理解できる年齢になるぐらいにはすぐに読ませたいと思う。

  • アドラー心理学を修めた老人と、それに懐疑的な青年の対話形式でアドラー心理学的な人間の生き方を考える本。「人の悩みは全て人間関係の悩みである」など、突き詰めるとなるほど、と目からうろこが落ちる文章がたくさんありました。たぶん世の中の過半数がこの本に書いてあることを実践できればみな幸せになれる気がする。自分だけ変えようと思ってできるものなのか…という疑問はあるけれど、新しい視点をくれた貴重な本でした。

  • 「すべての悩みは対人関係の悩みである」と定義するアドラー心理学を哲人と青年の対話の中で学んでいく本。
    耳が痛くなるような台詞が次から次へと発せられるが、そのたびに新しい観点が増えていく。
    結果論で考えることに疲れたヒトにオススメ。

  • 昔、この本のタイトルと同じようなことを思ったことがあります。それはある人を叱らなければならないときでした。「嫌われ役を買ってやろう。どうせ世の中の全員から好きになってもらうことなんてできないんだし、嫌われてもいいや」と。


    当然ですが、嫌われることには抵抗はあります。誰だって、好かれたい、好きになって欲しいという願望はあるでしょう。だけど、どんなに自分が頑張ったところで、必ず全員に好きになってもらえることはないんだと、諦めに似た覚悟を持つことにしたんです。


    今振り返るとそのときくらいからだと思います、自分が自由に発言できるようになったのは。それまでの自分は、周りの目を異常に気にしていた気がします。優等生でいようと思っていたし、いつもどこかで「自分という存在を演じている」という感覚がありました。


    タイトルを見たときに、この本はいわゆる自己啓発を意識したテクニック的なものが書かれているのかと思いましたが、中身は完全に哲学と心理学の本でした。
    文章は、ある青年と哲人の対話形式で進められており、
    いわゆる哲学や心理学の抽象的な概念だけではなく、
    日常で怒っている具体的な例なんかも出て来るので、すごく読みやすいと思います。

    自分の考え方が整理されたと感じる部分があると同時に、学ぶことも多かったです。ある部分の関係においては、未だに縦の関係を意識してしまったいたのだと気付けたし、「課題の分離」といったテクニックは、今後悩んだときに、ツールとして利用したいと思いました。

  • いいね。実践まで至るためにもっと腑に落とさないと。以降は本からの引用です//経験に与える意味によって自らを決定するのである。与えられたものをどう使うか。自らの劣等感をある種の言い訳にしている状態。承認欲求を否定。その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か。傾向性。自由とは嫌われることである。課題の分離。自己への執着を他者への関心に切り替えていく。共同体の一部。所属感…共同体に対して自ら積極的にコミットする。私はこの人に何を与えられるか。より大きな共同体の声を聞く。横の関係。同じではないけれど対等。能力がないからではない…勇気付け。他者を評価しない。人は、自分には価値があると思えたときにだけ、勇気を持てる。自らの主観によってわたしは他者に貢献できていると思えること。行為ではなく存在のレベル。肯定的なあきらめ、自己受容。他者信頼。他者貢献。貢献感…仲間だと思えているから。行為のレベル。存在のレベル。安直な優越性の追求。普通であることの勇気。

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