アーティスト [レンタル落ち]

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監督 : ミシェル・アザナヴィシウス 
出演 : ジャン・デュジャルダン  ベレニス・ベジョ  ジョン・グッドマン  ジェームズ・クロムウェル  ペネロープ・アン・ミラー 
  • 2012年10月2日発売
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988013182660

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アーティスト [レンタル落ち]の感想・レビュー・書評

  • 1927~1932頃を描いたモノクロサイレントの映画。時折効果的にトーキーが使われる。
    サイレント映画のスター俳優がトーキーの時代になり凋落していく様と、
    入れ替わるようにスターに駆け上がった女優との対比で時代の移ろいを残酷に表現しつつ、
    二人の恋を描くことで 古くても新しくても「良いものは良い」という普遍性を描いた作品。

    「老兵は去るのみ。後進に道を譲るべき それが人生よね。」
    人気とは移り気で常に新しく刺激的なものへと移ろう。
    しかし、古い、新しいということではなく、良いものは良いのではないだろうか。
    本作は敢えてモノクロサイレントで撮影し、且つサイレントの良さを表現することによって、
    古かろうが良いものは良いことを証明して見せたのだ。
    「僕はアーティストなんだ。」「誇りは捨てなさい」
    この場合の“アーティスト”は“売れない言い訳”に過ぎない。
    売れないことを“芸術の判らない”時代や客のせいにした途端、彼の凋落は始まっていた。
    カフカの「断食芸人」然り、観る人が居なければ人気もお金も出ない。
    本作の主人公だって人気当時はあれだけ観客に迎合していたではないか。
    ただし彼は良い声を持っていなかった。
    そして成功が邪魔をして、声を乗り越える工夫を考えなかった。

    主人公はラスト、ヒロインとの共演でタップダンスで活路を見出した。
    「良いもの」を時代に併せて提供するのが芸人だ。
    実はヒロインにも次の時代「オールカラ―」の試練が待っている。
    しかし主人公と共に乗り越えた二人なら、乗り越えられないにしろ心の持ちようは得たはずだ。

  • 前情報なしに、古い映画かと思って見始めたら…最高だった。
    意図しているわけではないけれど、最近はなんだか、ショウビズ界の裏話的な映画をよく観てるな。

    大スターの栄光と没落、人生の苦悩と希望をきめ細やかに描いている。
    私が求めているのは、ストーリーではなく人間なんだと気づいた。この映画はあらゆる人間の姿や感情を美しく描いている。衣装も音楽も背景美術も美しい。

    ヒロインの無名時代のドレスと、ジョージと再会してからのドレスが好きだ。

  • 2011年と最近の作品であるのに、全編白黒の映画。
    そして、ほぼ無声映画。
    なのに、これがとても面白かったです。

    無声映画って多分初めて観ましたが、全てのセリフに字幕が出るわけじゃないんですね。
    大事なセリフにしか字幕がでない。
    もちろんモノローグもありません。
    だから、役者の表情やしぐさで気持ちを慮らなければならない。
    効果音がない分、オーケストラの音楽が場を盛り上げます。
    この映画は無音映画ではないので、音楽がとても効果的に使われています。

    サイレント映画のスター、ヴァレンティンに結構強引に近づいてくるペピーの気持ちが最初よくわかりませんでした。
    一緒に写っている写真が(多分)芸能新聞の一面に載ると、周りの人に見せびらかす。
    彼が不在の時に楽屋にこっそり忍び込む。
    憧れなのか、売名行為なのか。
    ちょっと不快ですらありました。

    けれどスターは鷹揚にこう言うのです。
    「特徴のない顔だから、付けぼくろをするといいよ」

    そして、付けぼくろのせいか、ペピーはとんとん拍子に売れっ子になっていきます。
    エキストラから脇役へ、脇役から主役へ。
    時代はサイレントからトーキーへ。
    わざとらしく誇張した演技ではなく、自然な、リアリティのある演技へ。

    ヴァレンティンにももちろんトーキー映画へのオファーが来ますが、彼は安っぽいドキュメンタリー風の映画より、芸術性の高いサイレント映画の方が価値が高いと、トーキー映画に背を向けたまま。
    映画会社との契約も解除になり、事務所の階段を下りていくヴァレンティン。
    そこに意気揚々と階段を駆け上ってくるペピー。
    「ようやくあなたと同じところまで登って来られたわ」

    階段で交差した二人は、その後もひとりは登り続け、ひとりは下り続けます。
    ヴァレンティンを慕ってついてくるのは、お抱え運転手と愛犬だけ。
    その運転手すら車ごとくびにしなければならないヴァレンティン。

    この先にもドラマは続きますが、サイレント、面白いです。
    台詞がない分、自分で補って観なければならない部分が多い。そこが面白い。
    どんな気持ちでこんなことをしたのか。
    この目つきの意味は何か。

    最初は不快に思って見ていたペピーの行動の一つ一つが徐々に可愛らしく愛おしくなってきて、最後は泣き笑いで観ていたような気がします。

    私、多分1920年代のアメリカが結構好きなんだと思います。
    街並みも、ファッションも、音楽もとても好き。
    ダンスのシーンなんか、目がハートになるくらい好き。
    ああ、これ、「デート~恋とはどんなものかしら」の世界なんだわ、と思ったことよ、巧くん。

    そして、犬!
    最優秀演技賞をさしあげたいくらい、けなげでお茶目でキュート。

    全く知らなかった映画。
    はっきり言ってジャケ借りでしたが、大正解でした。

  • オチが最近の映画っぽいかなと思いましたが、想い合うヒーローとヒロインが可愛いです。

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