遮断地区 (創元推理文庫) [Kindle]

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制作 : 成川 裕子 
  • 東京創元社 (2013年2月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (339ページ)

遮断地区 (創元推理文庫)の感想・レビュー・書評

  • 正月休みに「その女アレックス」「城を噛ませた男」というメチャクチャ面白い小説を読んだ。本書も、それに負けない凄い小説だった。

    舞台となるバシンデール団地は「教育程度が低く、ドラッグが蔓延し、争いが日常茶飯事の場所」。そこに越してきた老人と息子。小児性愛者だと噂されるふたりを排除しようとする抗議デモが発生。そして折悪く十歳の少女が失踪。これをきっかけにデモは暴動へ発展する。

    展開は複雑。なぜ暴動が発生したのか?なぜ少女が失踪したのか?なぜ、越して来た息子は小児性愛者になったのか?
    また、小説の冒頭、暴動の報道記事の見出しが掲載され、読者は暴動で3人が死ぬことを予め知らされる。これは、いったい誰なのか?

    複雑なストーリーを「ミステリーの女王」と呼ばれる筆者は、ドラッグ問題、家庭内暴力、小児性愛、幼児ポルノ、貧困、老人問題といった社会的問題を提示しながら、展開させてゆく。

    一流のページターナーであり、娯楽性の高い小説。お勧めしたい小説ではあるが、個人的には少々重過ぎた。
    最後のパラグラフが救い。これで小説の印象が変わった。で迷いに迷って★5つ。

  • 上手に作れらた本でした.上手過ぎてきれい過ぎてしまった感じです.ノワールが好きな人には物足りないかもしれません.「本格ミステリィ作家の変化球サスペンス」ではないかと思います.

  • 貧困地区の団地で起こった暴動の顛末。
    小児性愛者と思われる住人を追い出すためのデモが暴動へと発展する様が恐ろしい。きっかけは些細な一言だったが、ちょうど彼らが以前住んでいた町で少女が失踪したことや、無責任な若者たちの煽動で群衆がコントロールできなくなっていく。
    これまでの重く暗いウォルターズの作品とちがって、スピーディーで派手な展開なので読みやすい。反面、襲撃された家に偶然訪れていて監禁されてしまった医師や暴動の内部でなんとか事態を収拾しようと奮闘する人々など様々な視点で物語が進むので、いつもよりはヒロインの魅力が薄まってしまった感があり。
    登場人物ではジミーがよかった。

  • なんだかものすっごく評判がいいので読んでみたのだけど。
    すみません、普通くらいにはおもしろかったけれども、正直言って、今年のベストとかに選ばれるほどのよさがわたしにはわかりませんでした。
    どこがそれほどよかった??
    わたしがなにかいろいろ読み落としているんだろうけれど。

    う最初は、この遮断された地区、貧しい人々の住む犯罪の巣窟のような団地の背景やそこに住む人々についてが描かれるのかと思ったら、それほどでもなく、暴動が起きたら暴動からの脱出劇みたいなストーリーがメインになっていって、なんだか中途半端な感じがしてしまい……。発端の少女が姿を消したっていう事件もなんだか影が薄くなっていったような……。
    あと、その暴動からの脱出劇で、ジミーという男性が急に主役みたいになって、そこから文章も急にユーモアとか明るさが出てきたような。いいんだけど、なにか前半の陰気な感じとそぐわなくなっていったような……。なんとなく全体的にちぐはぐな感じがしてしまったのだけれど……。

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