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- / ISBN・EAN: 4527427657076
感想・レビュー・書評
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サッドヴァケイションでも思ったけど、青山真治は地域性・時代性の描き方と物語への導き方が秀逸。
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血の匂いがここかしこに感じる、仄暗さがハンパない作品。
ろくでもない父ちゃん役が良かったな。 -
原作が凄く良かったが、この映画もとても良かった。
原作を読んだ時にはよくわからなかった(と思う)共喰いという題名が何故付けられたのか、映画を見てよくわかった。
他の共演者も文句無し上手いが、光石研の怪演が素晴らしい。 -
人間のあまりの業の深さに、見てて喪失感が伴う。
原作はだいぶ前に読んだが映画の方が面白く見られた。 -
暴力的な性癖を持った父と片腕のない母と暴力的な性癖を秘めた主人公の話。
まさかあれがうなぎになるとは…。笑ってしまった。
最後に琴子に会いに行った時は、お腹の子どもを殺しに行ったのでは?と深読みしたが、したかっただけらしい。
ラストは小説にはない部分らしいが、蛇足な感じはしなかった。
全体を通して女性のしたたかさ・強さを感じた。
田舎の風景描写が秀逸。空気感が伝わってくる。
ナレーションが邪魔をする。 -
難しい原作の抽象表現を青山監督独自の切り口で見事に映像化している。原作では描かれなかったオリジナル部分の演出がとりわけ秀逸。田中氏の思いを堅持しながらも目の醒めるような新機軸を打ち出している。娯楽性は高く誰でも楽しめる映画に昇華しているのがイイ。意想外の田中劇場の創出に図らずも認識の修正を迫られた。もう一度小説を読んでみたくなった。役者の中では田中裕子が突出した凄みを出していた。さすがである。存在感は際立っており全体を締め最後まで目を釘付けにさせた。
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母さん、なんで僕を生んだのですか?
あの男の血をひく僕を――。