世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた―グローバルエリートは見た!投資銀行、コンサル、資産運用会社、プライベート・エクイティ、MBAで学んだ15の仕事の極意、そしてプライベートの真実 [Kindle]

  • 東洋経済新報社
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感想・レビュー・書評

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  • 著者に責任はないが、胸くそ悪い業界の連中の仕事の仕方を垣間みて胸くそ悪くなった。
    働き方というと(まわりの人)とはちょっと変わったノウハウだとか流儀だとかを期待してしまうものであるが、本書に書かれているのは業界の人の働き方。つまり、胸くそ悪い業界ではそうしないと生き残っていけないというだけのものだ。学ぶべきものは何もない。

  • ムーギー・キム著「世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた」

    巻末の12の付録
    与太話の鬼になる。つまり、ふときいたプライベートの話をデータベース化して活用する。
    ノンバーバルコミュニケーションを極める
    どんな場合でも10分前につく。遅刻一つが信頼、名声に与える致命的な打撃となる。
    早寝早起き、即リプライ。超一流のエリートに限って実践している。
    プレゼン資料は数ページにまとめる。
    プレゼンする前にどうしても伝えたいメッセージは何かを意識する。
    手書きの年賀状を仕事関係者に送りまくる。手書きのクリスマスカードを1000通おくる年収10億円ファンドマネージャー。
    交際費だけはケチってはいけない。おもてなしは買っでもする。
    レストラン選びは命がけ。相手の食文化を事前にしっかり把握する。
    あえて仕事とは関係ない幅広い分野の知識を身に着ける。仕事の話しかできない人は軽くみられる。
    社交パーティでは、エレベーターピッチを用意する。相手を調べる。話題をあらかじめ考える。1分間、3分間で自分のプレゼンを用意する。投資家やビジネスパートナーに自分が提供できるアイディアをすぐに伝えられるようにする
    社内政治のプロになる

  • 東洋経済オンラインの掲載されていた人気コラムに、大幅に加筆された本。

    掲載当時から面白くて読むのを楽しみにしていた。作者の方は金融・投資関係のトップ企業を渡り歩いて来た人らしい。

    金融関係の事はよくわからないしあまり興味もないのだが、世界の金融エリート達の恋愛模様などが面白おかしく書かれていて楽しめる。恋愛に関する部分は普遍的な内容なので、けっこうためになった。

    ムーギーさんにはこれからも面白い本を沢山書いて頂きたいです。

  • FeBeのオーディオブックで読了。投資銀行、コンサル、資産運用会社、プライベート・エクイティなどをわたり歩くという稀有な経歴を持つ著者が回りにいたグローバルエリートの働き方をまとめた一冊。 正直、世界が違いすぎると思う部分と、とはいえいわゆる日本の企業で働いてるけど、デキル人たちには共通している部分もあるよなぁ、と思う部分とあった。知らない世界をしる面白さ、という面、たとえばハイスペックキャリアの女性の恋愛観とか、の面白さが主体となって感じてしまった自分に、若干負けた感w

  • 【読了メモ】何が面白いかと言うと、遠い業界かつ高みと思える人なのに、一歩先ゆくことの大切さ、部下への接し方、会食の心得など、理由を聞けば誰でも納得かつ応用できる点だ。

  • 世界の名だたる投資銀行、コンサル等で働くエリート達を見て知り合ってきた筆者による、彼らの仕事内容、仕事術。
    結論、基本が1番重要。できない約束はしない、価値観を共有する、顧客の痛みを理解する、等。
    自分の仕事でも意識せねばと、改めて気付かされる。

  • この著者は、私の脳内フォルダにパーフェクトなプレゼンができる男として保存された。

    人間のなすことは何処も同じである。というエリート著者の予想(およびそのような人間が有しておくべき希望)が書かれた私のような底辺層まで大喜びさせる本。

    概要

    投資銀行:セルサイド(株を売る)
    従業員:無知な客を相手にする手数料ビジネスの営業マン
    業務内容:企業が投資家から株式や債権などの形でお金を集めるのを助けたり、企業買収や株式投資のアドバイスをするのがメイン。
    ポイント:客に提出するための謎のリーグテーブル(自社サービスがランキング上位に来るように作った順位表)や、同様にしてはじき出した謎の数字を使った美しい資料、を瞬時に作成し続ける&人にやらせる力が必要。営業力のない者を"給料がバカ高い記者"と呼ぶ(客からでなく新聞で知った結果を報告するところから)。トレンドに乗ったことを言える人がトップアナリストで予想の的中率は関係ない。競争激化、ヒエラルキー、ブラック、なので(人事含め)数年で転職前提

    コンサル
    従業員:(潜在的)ペインポイントにアイデアでコミットする水商売。引き抜きも多いゆえに待遇よし。
    業務内容:企業の医者。企業の問題点を診断、解決策やビジョンを示す、対象企業を買収すべきかアドバイス、第三者の立場で企業変革の実行(組織、人事、企業風土など)
    ポイント:顧客の責任回避需要でとどのつまりはブランドバリュー。自社の問題に気づいていない客は不要なプロジェクトも売り込めるカモ。実際はわかりきった常識的な内容を論理的にまとめて提案するだけなので把握した構造に深掘りやユニークな視点を出せるかどうかが勝負。問題解決力については客の期待値をコントロール、契約継続を目論んだあるいは誠意ある損失リリーフでOK

    資産運用会社:バイサイド(株を買う)
    従業員:失敗で解雇。教訓が次世代に活かされず無知に大胆な投資をし、定期的にバブルを作って崩壊させる。セルサイドが立場上下手に出ざるを得ないことで偉そうになる人が続出。
    業務内容:公開株の機関投資家(集めたお金を投資のプロ(ファンドマネジャー)が組織として運用する機関)
    ミューチュアルファンド:投資信託。空売りなし。一般人のお金(企業年金、公的年金含む)をファンドマネジャーが運用。必然ロングオンリー。市場ベンチマーク(TOPIX,日経平均)を3%上回るのが目標。手数料最初に2%、年1%。
    ヘッジファンド:適格投資家(生命保険会社の運用部、ゾブリンウエルスファンド/政府が出資するファンド、ファミリーオフィス/富裕層の資産管理会社)のお金をヘッジファンドマネジャーがショート(空売り)含め運用。リスク高。必然短期。市場全体インデックス関係なしのアブソリュートリターン年間15%を目指す。あまり目立ちたくない業界。手数料一定基準を超えて儲かった分の20%。運用額は平均数兆から数十兆。給料億単位。
    ポイント:自分より後に買う人が何人いるのか、または大多数のフォロワーがいるか、で勝ちが決まる。よって常識やコンセンサスとの乖離にあるサプライズにチャンス。だが結局は1つの企業の業績や市場、世界経済さえ見渡すことはできないので運。3割落ちたら無条件で損切りなどと決めるのがコツ。
    ヘッジファンドは短期の業績で給料が決まるため、ファンドの決算期に自社保有の流動性の低い株を買い、一時的に運用資産残高を大きくし業績をよく見せてお化粧する。他の投資家に売り浴びせられ翌年負ける前に数十億のボーナスをもらって会社をやめる。結果的にアップサイドリスク(利益を得る可能性)は享受、ダウンサイドリスク(損する可能性)はとらない不思議な報酬形態が長らく横行。当然ミューチュアルファンドではできない。ミューチュアルは大局的なので結果的に誰でも知っている話でも飽きずにファンダメンタルな価値を説明できるかが勝負。


    プライベート・エクイティ
    従業員:一度投資したら10年を超える付き合いも少なくないため、個人的な信頼とチームのクオリティ(仕事に対する価値観の共有)が全て。経営と金融の双方を経験でき、長期間腰を据えて打ち込めるので人気。
    業務内容:会社を買収し、改革して企業価値を高めて売却。パブリックエクイティ(公開株、上場株)の逆。未公開株でもステージがある。例:ベンチャーキャピタル、グロースキャピタルなど
    プライベートエクイティファンド:ハゲタカファンドが、倒産または寸前の財務状況が悪化している企業に対しての債権や株を安く買い、資産の切り売りやリストラでコストカットに励み、利益が出る体質にして売却するのに比して、リストラや切り売りでなく、成長を支援する。投資家、企業の経営陣や従業員、規制当局や銀行と良好な関係を築く。オーナーから信頼に基づいて買取、売り手に成長を支援。
    ポイント:人脈や知見で大きな差がつく投資資産。

  • ムーギー・キム著「世界中のエリートの働き方を1冊にまとめてみた」

    *何事も人の関心が向かう分野を先取りして勉強し、誰よりも先に発表せよ。そうすると中身や結果はどうであれ、第一人者の称号を得られる確率は高い。
    *「田舎のおばさん指標」つまり田舎にいる縁戚のおばさんなどが、「これ儲かるの?」などと言い始めたら市場のピークは過ぎ去り、上昇トレンドは終わっていると思って間違いない。逆もしかりで「もうNTT株なんか全部うったらしいよ」と言い出したら、市場は底を打ち、下降トレンドは終わったと思って間違いない。
    *与太話の鬼になる。つまり、ふときいたプライベートの話をデータベース化して活用する。
    *どんな場合でも10分前につく。遅刻一つが信頼、名声に与える致命的な打撃となる。
    *早寝早起き、即リプライ。超一流のエリートに限って実践している。
    *プレゼン資料は数ページにまとめる。
    *プレゼンする前にどうしても伝えたいメッセージは何かを意識する。
    *手書きの年賀状を仕事関係者に送りまくる。手書きのクリスマスカードを1000通おくる年収10億円ファンドマネージャー。
    *交際費だけはケチってはいけない。おもてなしは買ってでもする。
    *レストラン選びは命がけ。相手の食文化を事前にしっかり把握する。
    *あえて仕事とは関係ない幅広い分野の知識を身に着ける。仕事の話しかできない人は軽くみられる。

  • 投資銀行、MBB(マッキンゼー、ベイン、ボストン)でのコンサル、PE、MBAの経験を有しているという著者のコラム。業界の仕事ぶりなどについて書かれているが、まぁ、やはりハードワークの結果の高給なのかなぁという印象。
    株なんか、当たるか当たらないか五分五分なのだし、6割勝っているからといって奢らず、謙虚であるべしとか、失敗して市場から皆出て行った後で業界に来た新世代がまたバブルを引き起こして、、、というサイクルが繰り返されている、とか、いいことも書いてある。

    後半の業界恋愛事情の部分は面白かった。

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著者プロフィール

ムーギー・キム
京都大学経営管理大学院博士課程にて、日本と韓国を含めた企業の社会的責任(CSR)を研究中。投資家・コンサルタント・実業家。京都府生まれの在日コリアン3世。
慶大総合政策学部卒後、INSEAD(フランス・シンガポール)にてMBA取得。在学中は上海のCEIBSに交換留学。大学卒業後は、欧州系・米国系の金融機関およびコンサルティングファームに勤務し、日本および韓国のプロジェクトに多数参画。香港移住後は、日本および韓国を中心としたアジア一帯でのプライベートエクイティ投資業務に転身。その後シンガポール勤務、INSEAD留学、日本と韓国でのバイアウトファンド参画を経て、シンガポールおよび東京で起業。
ビジネス書作家・コラムニストとしても知られ、主著の『最強の働き方』(東洋経済新報社)、『一流の育て方』(ミセス・パンプキンとの共著、ダイヤモンド社)などは各国で翻訳され、著作の累計部数は国内外で70万部を超える。また、元駐英・駐日全権大使である羅鍾一教授の著書の邦訳などにも携わる。

「2022年 『京都生まれの和風韓国人が40年間、徹底比較したから書けた!そっか、日本と韓国って、そういう国だったのか。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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