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- / ISBN・EAN: 4907953043862
感想・レビュー・書評
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勝手気ままな女の一生を描いた映画かと思ったけど違うわな。
激しく恋人を求めるのも地雷撲滅運動を含む社会活動で世界中を飛び回るのも日々の充足感の欠落ゆえ。
死の真相は謎のままだが分かることは唯一つ。ダイアナ妃は孤独な人だったということだけ。観てて切ない話だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ダイアナ妃はとても好きな人物なのでやっと個人の人間観を映画化できる許可が下りたのかと楽しみでした。実在人物を女優さんが演じるとき「サッチャー」もそうだけど、メイクなどなど恐ろしく似てると思うのは私だけでしょうか。今回も驚くほど似てると思いました。真実は当人だけしか知りえないでしょうが、ダイアナの人となりが見えた気がしました。悲しい結婚生活、グローバルなロマンス、恵まれない児童の保護、地雷撤去など、常に弱い者に目を向けている姿が素晴らしい。もっともっと生きていてほしかったです。
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チャールズ皇太子との別居から三年、英国王妃ダイアナの恋を描いた伝記ドラマ
あくまで個人の感想ですが、ものすごく製作者に対し不満に感じたところがあります。
ダイアナの葬儀の場面の後に彼女が対人地雷の除去に大きく貢献した、というテロップが入るのですが、そのテロップに何の脈絡も感じられないというか…
ダイアナが対人地雷除去運動に尽力していたのは有名な話なのでテロップ自体に問題はないのですが、映画ではそうした慈善事業の活動場面がほとんどなく、あくまでダイアナの恋愛だけに終始していた印象があります。
それなのに最後に「地雷除去問題で彼女は大きな功績を挙げましたよ~」なんてテロップを出すのは卑怯というか努力不足というか、それは映画内でしっかり描くべき事柄なのではないか、と思ってしまいました。(製作者にとっては自明の話なので改めて掘り下げるべきほどの話ではない、と思ったのかもしれませんが…)
ダイアナをあくまで普通の女性として描くということがこの映画の意図だったのかもしれませんが、政治活動や恋愛以外の人間関係についてあまり描かれてなく、
ほぼ恋愛話に終始していてこの映画が本当にダイアナ像に迫れていたのか正直疑問に思ってしまいました。
そうなるとラスト近くのダイアナがパパラッチに情報を漏らす場面も嘘くさいというか、説得力が感じられなくなってしまいます。
あくまで”事実に基づいて作られた話”だと思うので嘘や誇張が多少入っているのは別にかまわないのですが、その嘘や誇張に説得力があるように描いてほしいです。
恋愛相手の心臓外科医の医師のうじうじっぷりは見ていて気分がいいかどうかは別として(笑)、とても良く描けていたと思います。
ダイアナという有名人と付き合う覚悟も足りず、すべて終わってしまってから後悔する様子なんかは哀愁を感じました。
ただそうした哀愁はあるもののダイアナがなぜ彼に惹かれたのか、という彼の魅力については描けているとは思えずそこが不満でした。
いいところもいくつかあったと思うのですが、恋愛話に終始していた印象で、せっかくダイアナという実在のとてもドラマチックな女性を取り上げたのに、
彼女の恋愛を描くという目的だけに囚われて、他の描いたら面白そうな、興味深そうなエピソードをそぎ落としてしまったような、
例えると、せっかくの大マグロを中トロの部分だけ切り取って後は全部廃棄してしまったかのような、
そんな非常にもったいない印象を受けました。 -
パパラッチに追い詰められていく様子がリアルだったと思います。
だいぶ世間からずれている感じもいなめんし、だいぶ病んでる感がありました。
でもきっかけは何であってもためらわずに慈善事業に手を貸せる人はすごいと思います。
地雷原を歩く姿は鳥肌が立ちました。 -
私は安倍ちんの国葬には断固反対だったが、現総理は宇宙人のようなKYぶりを発揮して決行に押し切ったので、しゃーない、やるからには外交とかに生かしてくれよ、と思っていた。
しかし、彼の国葬は、この世で一番かぶっちゃいけない人の葬儀と思いっきり時期がかぶっちゃっていましたね。
そう、エリザベス女王の葬儀と。
まあ、こればっかりは偶然なので誰が悪いわけでもないんですが。
でも、コロナでいろいろ入用な時に、あきれた無駄遣いなことよ。
ところで、新しいダイアナ映画(2022公開『スペンサー ダイアナの決意』)はクリステン・スチュワートが演じてるんですね! なんという意外な配役。(見た目も中身もぜんぜん似てないし)
意外過ぎて、逆に見てみたいと思ってしまった。
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2016/12/11 鑑賞
「この結婚には最初から3人いたんです」
という言葉を始めて聞いた時、衝撃を受けたのを覚えています。体に電気が走ったみたいに。
なんてったって、イギリス王室の皇位継承第一位のお方の結婚の話ですからねえ・・・途中で壊れたわけじゃなかったんだ、って驚いたのなんの・・・
でもこの映画は、その不幸な結婚ではなく、その後の出来事にフォーカスされていて、うーん、なんていうか、ただのメロドラマみたいになってしまって残念でした。
ダイアナの満たされなかった心の部分をすくいあげて弔ってあげたいっていう製作側の気持ちは痛いほど感じられたんですけどね。
ヘレン・ミレンがエリザベス女王を演じた「クィーン」の方がだんぜんおもしろかったです。公的な人間としてもやはり女王はダイアナとはレベルが違う、という印象ばかりを受けてしまった。
ちょうどこの直前にNHKの「アナザーストーリーズ」でダイアナの恋についての回を見ましたが、そっちの方がこの映画よりはるかによく出来てた。(司会の真木よう子は相変わらず活舌悪く、棒読みだったけど)
医師との恋よりは、苦しんだ結婚生活と王室という特殊な環境にフォーカスした方がもっと心に響く部分があったのかなぁという気がします。
あの「3人」の発言をするのはとても勇気がいったと思うので。
まあそのあたりを映画にするのは、関係者が生きている間は難しいのかもしれませんね。さすがに。 -
最初は「どう見てもナオミ・ワッツじゃん」という感じなのですが、自然に馴染んできて、最後にはダイアナ妃にしか見えなくなります。
てっきり彼女と王室との軋轢を描いた映画かと思いきや、映画が始まったときに既に彼女は別居していて、ハスナット・カーンという医師(「LOST」のサイードだ!)との情愛がメインで描かれます。ま、少なくても政治映画では全くなく、恋愛映画といってよいでしょう。
この映画を見て思い出したのはミシェル・ウィリアムズがマリリン・モンローを演じた映画です。彼女たちの共通点は、世界中から愛されるセレブであるにも関わらず、本人が思いっきり恋愛体質だったということ。相手に愛情を求めても、男の腰が引けてちゃうんだもの。男の気持ちもすごくわかるんですが、これは悲劇ですよ。 -
アタシは知らなかったから、かもだけど。
はっきり、よかったぁ。
ダイアナ妃の心をのぞけた。
パキスタン人医師との。出会いその後。
彼のご家族に会うために、大家族に会うために単身で!って。
深さを感じ…最後まで待ってた、んだって。
だって、あの悲報。
あの時の映像、彼女があの方と楽しそうじゃないと、ずっと感じていたので、納得! -
チャールズと離婚後1人の女性として、王族の威厳を持って過ごしている。ハスナツト医師との出会い恋愛が、立場のある人間でありながら軽く恋愛感情と恋人同士になってしまう簡単さに呆れた。
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ダイアナさんの孤独感がひしひし伝わる。
二十歳そこそこで歴史ある王室に入り、
夫には新婚当初から裏切られ、子供にもなかなか会えず、
世界中の人から注目されパパラッチに追われる。
「世界の50億人が愛してるって言ってくれる。
でもその中の誰がそばにいてくれるの?」
地位やお金があってもすごく寂しかったんだろうなと思う。
寂しさが慈善事業に駆り立てていたのかもしれない。
地雷撤去された道を一人で歩くシーンには胸を打たれた。
世間ずれした無鉄砲な行動も、
貴族出身のプリンセスぽさが出ていて
ハスナットの住む世界との違いが際立っていた。
でもそれをダイアナさんは理解できなさそうな気がした。
「プリンセスは欲しいものは手に入れるのよ。」 -
別途