ハイエルフの森 ディードリット物語 (角川スニーカー文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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  • ディードリッドを中心としたハイエルフの短編集。
    「異なる考え方をする種族同士が理解しあう」ってことをテーマに人間とハイエルフの交流が描かれてた。どの話も戦闘シーンは少なく終わり方もすっきりと平和。よかった。

  • ■書名

    書名:ハイエルフの森 ディードリット物語
    著者:水野 良

    ■概要

    “帰らずの森”──そこはエルフたちにとって森の精霊王に守護さ
    れた美しい故郷。だが人間にとっては、足を踏み入れたら最後、二
    度と戻ることのできないロードス最大の魔境であった……。ここ帰
    らずの森を舞台に、若きディードリットの旅立ちを描いた「帰らず
    の森の妖精」をはじめ、パーンら人間と、ディード、エスタスらエ
    ルフの交流を綴った「妖精界からの旅人」他、超人気シリーズ「ロ
    ードス島戦記」の知られざる物語を一挙公開!!
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    ■感想

    ディードに焦点が当たったロードスの外伝です。
    全4話で、各お話が独立した違う時系列の物語となっています。
    基本的に6巻まで読んでいれば、全部の話についていけると思います。

    ハイエルフの価値観、人間との違い、がメインテーマみたいな感じ
    です。

    ディードがメインで感情豊かに、人間としての感情でエルフの考え方
    と対峙して、成長していきます。
    まあ、人間もエルフも結局自分の事だけを考えているという点で、
    同じなんですけどね。

    ■気になった点

    ・「心に思っていることを言いだせないなら、こんなところに集ま
     る必要などないだろうに」エスタスが、また批判めいたことを言
     う。「意見を出したい者だけが、集会にくればよいのだ」

    ・わたしたちエルフは、森の守護者だ。たとえ、仲間を守るためと
     はいえ、弱い生き物を殺していいという理屈はない」

    ・「否定するだけではいけない。代わりとなる意見を述べよ」

    ・復讐はいかなるものも生み出さず、いかなるものにも?がらない。
     あまりにも巨大な目的であるため、果たされたあと、次なる目的
     を見つけられないのだ。

    ・交わっていれば、たしかに争いも起こる。だが、交わっていれば
     こそ、理解することだってできるんだ。ひとたび交わりを断てば、
     もはや相手を滅ぼす以外に、争いを止める方法はなくなる。

    ・「時間が流れはじめたからこそ、失われた時間が貴重に思えるの
     だ。ならば、その逆もあると思え。止まってしまってこそ、流れ
     る時間が懐かしく思うときもある」

  • 自由騎士パーンのパートナー、ハイエルフのディードリットを中心に書かれた短編集。『ロードス島戦記』シリーズの外伝。

    永遠ともいえる時間を生きる種族であるハイエルフ。ハイエルフのディードリットの視点から、人間への想いや自由騎士パーンへの愛が書かれています。

  • エルフと人間の異文化大激突なお話。ディードリットが間に挟まれ悩んだり頑張ったりする訳ですが、どちらかというと、エルフの青年?エスタスの成長物語という気がしました。とても面白かったです。

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著者プロフィール

1988年刊行の「ロードス島戦記」(スニーカー文庫)でデビュー。以降、「魔法剣士リウイ」シリーズ(ファンタジア文庫)、「クリスタニア」シリーズ(電撃文庫)などで、ファンタジー小説の旗手として活躍する。

「2018年 『グランクレスト戦記DO 英雄の系譜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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