- Amazon.co.jp ・電子書籍 (307ページ)
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■書名
書名:ハイエルフの森 ディードリット物語
著者:水野 良
■概要
“帰らずの森”──そこはエルフたちにとって森の精霊王に守護さ
れた美しい故郷。だが人間にとっては、足を踏み入れたら最後、二
度と戻ることのできないロードス最大の魔境であった……。ここ帰
らずの森を舞台に、若きディードリットの旅立ちを描いた「帰らず
の森の妖精」をはじめ、パーンら人間と、ディード、エスタスらエ
ルフの交流を綴った「妖精界からの旅人」他、超人気シリーズ「ロ
ードス島戦記」の知られざる物語を一挙公開!!
(From amazon)
■感想
ディードに焦点が当たったロードスの外伝です。
全4話で、各お話が独立した違う時系列の物語となっています。
基本的に6巻まで読んでいれば、全部の話についていけると思います。
ハイエルフの価値観、人間との違い、がメインテーマみたいな感じ
です。
ディードがメインで感情豊かに、人間としての感情でエルフの考え方
と対峙して、成長していきます。
まあ、人間もエルフも結局自分の事だけを考えているという点で、
同じなんですけどね。
■気になった点
・「心に思っていることを言いだせないなら、こんなところに集ま
る必要などないだろうに」エスタスが、また批判めいたことを言
う。「意見を出したい者だけが、集会にくればよいのだ」
・わたしたちエルフは、森の守護者だ。たとえ、仲間を守るためと
はいえ、弱い生き物を殺していいという理屈はない」
・「否定するだけではいけない。代わりとなる意見を述べよ」
・復讐はいかなるものも生み出さず、いかなるものにも?がらない。
あまりにも巨大な目的であるため、果たされたあと、次なる目的
を見つけられないのだ。
・交わっていれば、たしかに争いも起こる。だが、交わっていれば
こそ、理解することだってできるんだ。ひとたび交わりを断てば、
もはや相手を滅ぼす以外に、争いを止める方法はなくなる。
・「時間が流れはじめたからこそ、失われた時間が貴重に思えるの
だ。ならば、その逆もあると思え。止まってしまってこそ、流れ
る時間が懐かしく思うときもある」 -
自由騎士パーンのパートナー、ハイエルフのディードリットを中心に書かれた短編集。『ロードス島戦記』シリーズの外伝。
永遠ともいえる時間を生きる種族であるハイエルフ。ハイエルフのディードリットの視点から、人間への想いや自由騎士パーンへの愛が書かれています。