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- / ISBN・EAN: 4988013620766
感想・レビュー・書評
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カクテルピアノや動く料理や、人間のねずみ。ファンタジックかつ狂気的、でもどこか可愛らしい世界が、後半にかけてじわじわ色あせていくのが物悲しさを誘う。前半だけ繰り返し観たい。
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シュールな映像といえば、どうしても「アメリ」と比較してしまうので、分が悪いですね。彼女の病状が進むとモノトーンにしてしまうというのでは、センスがないと感じてしまいました。旧作の「うたかたの日々」の方ができが良かった。
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原作も好きだけど、映画も素敵だった。
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・タイプライターがスライドしていく職場!みんなニコニコ楽しそう。
最後は、エスカレーターのように最初の列へ戻っていく永遠性みたいな演出が細かくて唸った。
・窓に置いている色んな色の瓶に光が差し込んでいるのが綺麗。
絵画を見ているようだった。
お風呂のお水の色も水彩絵具みたい。
・お料理の描写がすごい!!!
こまどりアニメになっていてポップで可愛らしい
・うなぎが蛇口から出て首を切られてドュルンと落ちる痛々しい描写はなく、布地(?)の温かみのあるうなぎを掴んで鍋に入れているのが、シンプルで分かりやすかった。小説だとこれからのちょっとした不穏な痛みのある準備にもとれたけど、映画は楽しい雰囲気を守っていたのが伝わってきた。
・うなぎパイが想像していたうなぎパイとは違くて驚き。
・小説もそうだけど、やっている行動は至極当たり前なのに、ツッコミどころ満載で不思議な世界観にグイッと引き込まれる!これを映画でやったのかと度肝を抜かれた!
・CGを多用するのではなく、本物に拘っているのが、レトロな雰囲気と変な進化を遂げている謎の最新技術の融合が独特で素晴らしい
・ルービックキューブのスケジュール帳、見るのが大変そう笑
・綿飴のケーキ
・物語を裏で誰かがコントロールしている(?)
・小説はきんとんうんみたいに雲のタクシーを呼ぶけど、100円入れると動くスワンボート風雲が可愛らしい。
・ネズミくんおじさん可愛い。
ポンキッキーズのタナチューとぴかりみたい。小さな車やエレベーターに乗っている。
・結婚式の水中シーン。幸せが隙間なく満ちているよう。
・ピクニック。雨と太陽で画面を二分割。
・ホテルの窓ガラスが直っていく。
・ヘ音記号とト音記号の鍵
・お医者さんの女房がブサイクだと励まして大笑いするシーン、大好き
・クロエ用の劇薬は鉄の弾。(ドロキシロボマス)これを飲むと痛むクロエの痛みが伝わってきた。
・お花を届けて入れたおばちゃんは冒頭のお風呂のお湯でお花を育ててたお婆ちゃん
・螺旋階段、どう登った?
・花屋の女の子、ちょっと魅力的
・女性同士のキス
・電車が発車しても乗り込める。
・土の上で寝転がっているのが死んでいるみたい。
・タイプライターに望みを託す。
・クロエの死からモノクロの画面。
逆戻りしたい希望。
・投げられるクロエの棺は、生前大切にしていたコランを踏み躙るよう。 -
悲しいけど大好き。不思議で悲しくて悲しい。 -
こんな風に終わってしまうなんて。
ロマンチックおじさんのくせに!! -
発明家の青年コランはパーティでクロエと出会い恋に落ちる。
2人は結婚するが、クロエが肺の中に睡蓮の花が咲くという奇病にかかってしまう。
苦手なタイプのファンタジー絵なのだが、「クロエ」と同じ原作の映画として比較しながらだったので、話は同じだがテイストが全然違うと面白く観れました。 -
このまま終わらないで、と思っていたけれど終わってしまった。
漫画的なところもあるけれど、それはフランスだからお洒落に仕上がっていて、音楽もよかった。
前半が明るいだけに切ない。
でも、人間の一生なんてそういうものかな、と思う。 -
世界観を最後まで貫き通して欲しかった。貧乏で死ぬってそこだけが厭に現実味を帯びていて違和感が残る。序盤はあらゆるモノがカラフルなのにクロエが死に近づくにつれ色が失われていくのが映像としては良い。肺に咲いた花を取り出すシーンが見たかったなあ。花弁を吐いたりしたら綺麗なんじゃないかと思った。2016/08/09 TSUTAYA
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どうしようもなく悲しかった
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ファンタジックで可愛いよ。可愛い。
ニコラなんて最高だよね。
けど、
あんなになんでもできそうな世界で、
肺の中に蓮が咲くところもなんだかロマンチックなのに、
結局貧乏になって破滅していくのってエンディングとしてなんだかしっくりこない〜 -
久しぶりのフランス映画は、これにするんじゃなかったと冒頭から思いつつ、その思いは最後まで裏切られませんでした。
現実味のまったくない世界観と、あまりにも現実的なストーリー展開。涙のひとしずくもない顛末に、逆に心動かされることに。
「許してくれる?」
「あなたを愛しているのに あなたを失うのね」
このセリフを、去る側に言わせるのが酷。
どんなに辛い目にあっても、どんなに不幸のどん底にあっても、またもう一度立ち上がれるのが人間の強さだとしたら、たったひとつの愛で人生を破滅させるのも人間の業なのだと言われている気がして、怖かった。
ニコラとシック、ふたりの「友人」が出てくるけれど、アタッシュケースにお金を詰めているシーンで、ふと、このふたりは本当に見た目通り、本人が言う通りに心優しい、善良な友人なんだろうか?と思ったことが、結局、最後には最悪の結果となってあらわれてしまって、もともと、自分で想像したことなのに現実になってしまい大変ショックでした。
オドレイ・トトゥはもともと色気のある役者さんだと思うのに、アメリしかり、このクロエしかし、役柄によってはまったく色気を感じさせないからすごいですね。出し入れ可能な色気って、面白い。
ロマン・ドュリスと彼女のペアリングは、本作がはじめてではないのですが、ケミストリーみたいなものを感じないのは私だけでしょうか?ふたりとも、キッチュでコケティッシュな部分だけが強調されて、もともと持っている色香が消えてしまうのが、大変残念です。
終始、置いてけぼり感を食らい続けた映画でしたが、正直、ひとを選ぶんじゃないかなと思ったり。ミシェル・ゴンドリー作品を先にいくつか観ておかないといけないのかもしれません。 -
最初から最後までどうなるか不安のしっぱなしだった。想像はまぁいいんだけど、うたかたの日々、その後の生活あってこそだと思う。
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細々した演出がおしゃれ。少しアニメーションぽかったり、そんなのアリ?!という空想の世界のよう。
最初はみんなHAPPYだったのに、病気が発覚してからどんどん重くなっていく。 -
字幕: 松浦美奈
これも原作を読まないと、良さが分からない類なのだろうか。
1カットの映像情報が多すぎて(特に前半)、消化不良気味。更にスピードも速い、と言うか、行より行間幅の方が広い物語についていくのに息が切れる。
シュヴァンクマイエルやジャン=ピエール・ジュネを彷彿とさせるのだけど、彼らをもっと高速回転させたような、感情の描写を置き去りにした外国の"cartoon"を見ている感じ。と言いつつも、後半は結構シリアスで、そんな作風の中にも寂寥感が滲んでいたりするのだが。
ミシェル・ゴンドリーは『エターナル・サンシャイン』でびっくりして以来だけど、『恋愛睡眠のすすめ』も観るべきかなあ。
主演の2人は、オドレイ・トトゥは高め安定。ロマン・デュリスは、ちょっとゴンドリーの世界には馴染んでないかも。共演も多い2人なだけに息はピッタリだと思うけど。 -
ネタを知っていないと楽しめない気がした。フランスのロングセラー恋愛小説をファンタジー風にしたものらしい。
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みたこともないくらいチャーミングな世界観で
出てくるひとつひとつに目を奪われて
なのに
そこから始まるもう一つの世界への「移り」もまた... -
原作はボリス・ヴィアンの「日々の泡」
こちらはミシェル・ゴンドリー監督のフランス映画。
"睡蓮の花が肺に咲く病気"にかかるクロエ。
病気の前後とで、コランの生活のトーンも大きく変わる。
クロエの病気後は、殆どモノクロフィルムで表現し、終末感を漂わせることにより、幸せの刹那さを表現しているのだろう。
また、柔らかく包み込み平衡感覚を失わせる様な光の使い方。これは同監督作品のエターナル・サンシャインと似ていた。
このはちゃめちゃ加減、愉しめる人は相当に限られていると思う。
もしかすると、人によっては観ても理解出来ないどころか呆れてしまう様な表現方法なのだろうな。
自分の頭の中みたい。
特に散歩中のクロエによる言葉遊びのシーン。
これを共有出来る人はあまりいないだろうけれど、私は大好き。
ここまで豊かな想像力を、言葉や映像で表現してしまえることに感心してしまう。
それからオドレイ・トトゥが可愛い。
ただ、主人公の男性はもっと異端なキャラクターの方がこの物語に合っていたのでは。
2015.7.24 -
「かび臭さ」がちゃんと出版されてた.
アチャラカダンスの実写も
蛇口とうなぎもニコラの料理も
原作の奇妙なものたちが
当たり前のように生活になってた.
それが嬉しい.
そして私の好きなコランとクロエが
とっても可愛子ちゃんだった.
それが何よりも嬉しい. -
ミシェルゴンドリー展の後に借りました。映像凝りすぎてぐろい。たのしい。ストーリーはあってないようなものだけど、無邪気の残酷さを感じた。
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シュール!!ビックリするほど心が落ちた。鮮やかさから色褪せていく色彩、表情の落差、前半と後半の落差をここまで色濃く描いたものは初めて観たと思う。老い、枯れ、貧困、病、殺、…死。後半の残酷さの詰め込みが半端ない。どこかシニカルも含んだファンタジーでより不気味に迫る。忘れられない作品になりそう。
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すっごく観たかった映画で、やっとこさ借りたのに、集中できず最後まで観れなかった