聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 連載当時は、多くの反響を呼んで色々意見が出たらしいのですが、そこんところをスルーしてしばらく経ってから通しで読みました。

    かつていじめっ子だった主人公(男)が、いじめられた子(女)に向き合うと言うストーリーです。

    いじめだけでも陰惨なのですが、いじめられた子(この子も主人公なのです)が障害を持った子という点でぐっと重さを増しています。

    かと言ってそこまで重たくならないよう配慮されていて、絵柄もソフトタッチです。

    過去のいじめ描写はうっすらです。むしろ、その後の人物たちがどう向き合いどう進むかにスポットを当てているところに、未来志向が見えると思いました。

  • 「聲の形」ってどんな話なのか知らなかったんですけど、コミックス1巻が無料で配布されてたので軽い気持ちで読んでみたところ、心に深い傷を負って生きる希望がなくなりました。これからどうやって行きていけばいいのでしょう。

  • 非常に色んなことを考えさせてくれるものでした。当事者や周囲の方々、全く関わる機会のない方、色んな人に読んで頂きたい。そして、大いに語り合いたい気分にさせてくれる作品。オススメです(^^)

  •  以前NHKで放送されたアニメ版を見て大いに感銘を受けたのだけれど、その映画の感想でどこでも必ず目にしたのが原作との比較……端的に言えば「端折りすぎ」だ、というやつ。
     自分としてはあれはあれでいいと思ったけど、「駆け足すぎでよくわからないところがある」という意見もわからなくはない。そこでいずれ原作も読み、自分自身の目で両者を比較してみたいとずっと思っていた( ´ ▽ ` )ノ
     基本、マンガは期間限定タダを原則にしてるんだけど、本作は全巻ちゃんと正規料金払って購入したよ( ´ ▽ ` )ノ
     

     序盤、冷徹にエグく描かれる無垢な子どもの残忍さに胸が痛む(>_<)
     なんかのマンガ(?)で言ってたけど、優しさってもとからあるものじゃなく人生経験を積んで学び取っていくものだからね……仕方ないといえば仕方ないけど、第三者からすればやっぱりやりきれない……(>_<)
    「あの教師が悪い」というのは簡単だけど、当時彼だけでなく子どもら当人も保護者らもみんなそれぞれ何かが欠けていたんだと思う。経験? 熟慮? 洞察? 想像力? 真心?……それが分かってれば、そもそもこの作品は生まれていなかったし、世間に差別やいじめといったものが存在してないわけで……(´ε`;)ウーン…


     カエル顔の硝子ちゃんはじめキャラ絵がみんなかわいく、プロップも背景もきれいな絵柄で、お話の重さ・痛さのいい緩和材になってると思う( ´ ▽ ` )ノ
     マンガならではの利点だね( ´ ▽ ` )ノ
    「硝子が可愛くなく石田がイケメンじゃなきゃ成り立たない話」という意見もよく目にしたけど、互いに意識してるどうしが見てる姿をヴィジュアル化しているのがこのキャラ絵なんだと思う(アバタもエクボってやつで)……( ´ ▽ ` )ノ
     これまたマンガならではの表現で、実際の二人はパッとしない外貌かもしれない、けれど恋という魔法のフィルターが互いの姿を何段もレベルアップさせているのでは? 現実もそんなもんでしょ?( ´ ▽ ` )ノ
    (以下続刊)


     とまれ、この美しい原作絵をさらにブラッシュアップさせ、目をみはらせつつも繊細な動きを与えたアニメ版は、本当に本当に素晴らしかった( ´ ▽ ` )ノ
     この映画で脳裏に刻み込まれた制作スタジオ「京アニ」という社名が、その数年後あんな形で世間一般に広まることになるとは……

    2020/01/03

  • 考えさせる漫画。いじめる側は事の本質を軽く考えすぐ忘れるが、いじめられた側は心に傷を残しずっと覚えている。でもこの主人公の二人は真逆。本質的にまっすぐな良心を持ち合わせていたから最後のエンディングを迎えられたと思う。

  • 障害者もの、いじめ物だけに後味はよくない
    続きを読むか迷うところ
    できればアニメを見る前に読みたいのだが

  • 胸がチクチクする。集団の恐ろしさと許しという救い。

  • Kindle無料版にて。
    この作品は前々から知っていた。
    読むのは初めてだけど。
    で、作者が大今良時だというのは知らなかった。
    すげえな大今良時。
    すげえマンガばっかり描くな。
    それはさておき、子供というのは残酷である。
    そこは仕方がない。
    そもそも人間が残酷なのである。
    大人はそれを上手く隠すので子供が残酷に見えるのである。
    この教室のイジメの構図を最初に作ったのは将也ではない。
    喜多という教師のやり方がマズかったのである。
    人間の残酷さをわかっている大人がそこをうまくやらなければならなかったのである。

  • 実は2年ほど前に読んだのだが、小学校時代の主人公・石田将也の行動を見るのが辛すぎてちょっと敬遠していました。
    あまりにも堆く積み上がった積んdleの山を崩すために、時間もおいたしそろそろ読めるかと思って再読。
    2回目ということで、少年期の将也の本質である無為時間の回避行動ということで心の中で彼の行動を意味づけして整理しつつ、読み進めました。
    中学時代にいじめられて約1年学校に行けなかった経験があるので、いじめシーンがある作品に触れるといつも心の中がザラザラします。
    クラスのいじめの矛先が自分に向かってくる辺りから、やはりいたたまれない気持ちになりながら、なんとか読了。
    青年期に入った将也がどのように成長したのかを見守りつつ、2巻に突入します。

  • 最初はアニメ映画〜
    原作も読了。

    相手の拒絶、自分を許すこと、きこえないのは物理的なものじゃない。彼らが聞こえなかったものはなんだろう…。

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著者プロフィール

岐阜県生まれ。2008年、『聲の形』で、週刊少年マガジン新人漫画賞に入選。2009年『マルドゥック・スクランブル』(沖方丁/原作・『別冊少年マガジン』連載)でデビュー。『聲の形(全7巻)』は入選作をリメイクした形で2013年から『週刊少年マガジン』に連載され、大ヒット。『このマンガがすごい!2015』(宝島社)のオトコ編で1位に選ばれ、2016年には劇場版アニメに。2014年、大垣市文化連盟賞(生活文化部門)受賞。2015年、 手塚治虫文化賞新生賞受賞。第12回 大垣市民大賞受賞。現在、『不滅のあなたへ』を『週刊少年マガジン』に連載中。

「2019年 『小説 聲の形 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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