やっぱり世界は文学でできている~対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義2~ [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 元々野崎歓さんと多和田葉子さんのお話がお目当てではありましたが、多和田さんの朗読部分が衝撃でした。「とにく実際に聞いてみないと本当の迫力と魅力がわかりません」とその場にいる沼野さんが仰っているにも関わらず、テキストのみでも何か大きな波がダイレクトに襲ってきたようでした。
    対談集で感動したのはなかなか珍しい体験です。非常に説得力のある「おわりに」を含め、すべての対談に著者沼野さんの文学を信じる大きな力を感じながら読みました。文学はずっと私の傍らにいてくれて私を助けてきてくれましたが、個だけにではなく更に広く影響や力を与えることができるのだという気持ちが沸々と湧きあがりました。
    揚逸さんの作品は今まで読んだことなかったのですが、対談がすごく面白くて著書をこの後速攻でダウンロード。彼女との対談を読むと、いかに日本人同士の対談が気遣い合い尖った部分を上手く包み隠しているか、などという部分が意図せずして比べ見えたりして興味深かったです。「中国語には受身形がない」との説明でまたなるほど、と納得。
    前作が良かったので迷わず購入しましたが、こういった本は鮮度も大事だし、今回Kindleで待ち時間なくすぐに読めて嬉しかったです。

  • 文学研究と実作、翻訳と言語、日本と世界、知らないことがどんどん入ってくる面白さ。シリーズものなので、次のも読もう。ただ著者の「正しい文学、文学観」が透けて気になる。定めないといけないものなのかな。

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著者プロフィール

名古屋外国語大学世界教養学部教授、東京大学名誉教授

「2023年 『ハーバード大学ダムロッシュ教授の世界文学講義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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