なんじゃこら。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』の
エドガー・ライト監督最新作!
ということなんですが。
淡々と進むブラックなロードムービーというか、
皮肉めいた、イマイチ笑えないんだけどなんかその変な後味が気になっちゃうコメディでした。
主役はティナ。
もう30ですっかりさえないオバサン、といった風体。
これがエキセントリックでうるさい母親の介護から逃れ、
彼氏のクリスとキャンピングカーで1週間の旅行に出かける。
イギリスの遺跡など、各名所をめぐるんだけど
この2人と一緒に見ても心おどらんなー、と思ってみていると。
マナーの悪い観光客をうっかり(わざと)クリスがひき殺す。
警察に出頭するも事故として片付けられ(それでいいのかな)
旅を続ける2人。
次に餌食となったのは、新型車に乗った夫婦。
ティナが亡くしたのとそっくりの小型犬を連れ、
クリスがあこがれる作家としての活躍を自慢する2人に
しっかり嫌がらせをするクリス&ティナ。
次の早朝、クリスが旦那をたたき殺し、
その犯行はしらないまでも、ちゃっかり犬を盗んで旅を続行するティナ。
あ、駄目だこいつら。
その後、クリスの殺人を知るティナだったが
なんとなく、それはそれで、って感じで許した上に
旅行中に気のそぐわない出来事に会うと、
子供のようにすねて見たり、人を殺したりする2人。
なんなんだよ、と思いながらも最終的に静かな破滅の道に進んでいくあたり、
ニューシネマ的なものを狙ったのかしら、と思わなくもないですが
さらに最後に笑えないオチをつけるという。
かなりの性格の悪さというか、「イギリス人」って感じが
良くでてんじゃないですかね(偏見)。