3年で辞めた若者はどこへ行ったのか ――アウトサイダーの時代 (ちくま新書) [Kindle]

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  • 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書) 新書 – 2008/3/1

    古い価値観を捨てる事が日本にとって必要
    2010年10月6日記述
    若者はなぜ3年で辞めるのか? を書いた城繁幸氏の本。

    この本では高度経済成長期であるからこそうまく廻っていたかつての日本の年功序列制度、旧来の日本の会社の人事制度から派生したさまざまな昭和的価値観とは違う平成的価値観、新しい価値観が芽生えている事をインタビュー形式で雑誌で連載していたものを編集したものである。

    本書は「WEBちくま」連載「アウトサイダーズ 平成的生き方のススメ」(2007年2月〜11月)を改題したものであり、今の就職事情とは雰囲気が全く異なっている。

    それでも新卒限定の大量採用のみで、既卒者や97年〜2002年頃までの就職氷河期世代(ロストジェネレーション)を十分に活用しない企業、社会に対し疑問を投げかけている。

    (この事は前作「若者はなぜ3年で辞めるのか?」でも取り上げられていた。そして就職氷河期世代を救うような手立てや企業の働き方の多様化を進める事が何よりの少子化対策になると指摘していたが、それは実現されず、むしろ状況は悪化の一途をたどっているように見える)

    この本で描かれている内容は現在でも非常に参考になるものばかりだ。ただリーマン・ショック後以降、日本の就職状況や会社を取り巻く状況は一変しており、第2のロストジェネレーションが大量生産されているのを見ると旧来の日本型雇用制度は完全に限界を突破していると見てもよいのではないか。

  • 若者はなぜ3年で辞めるのか?の続編。多くの企業が多様性が大事と叫んでいる割には、昭和的価値観(年功序列、新卒一括採用、終身雇用…)に囚われているよと、実例を交えながら指摘しています。

  •  終身雇用は既に崩壊、大企業に就職すれば一生安泰はもはや通用しない。自分でキャリアを形成し仕事をせよっと思えた。しかし、大半の学生は大企業へ就職し定年まで安定に勤める現代人は多いと思う。

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