- Amazon.co.jp ・電子書籍 (186ページ)
感想・レビュー・書評
-
この手の本は腐るほど読んできて、結局どれも身に付かなかったが、本書は凄い。エールを送るだけの自己啓発本とは異なり、「何故これまでやれなかったのか」を脳科学的に解き明かす。
情熱が第一とかやる気がとかいうのはぜーんぶウソ。何故なら脳は怠け者で、新しい体験を嫌がるから。理由は簡単。イキモノは自己生命の保存が第一。今のままで良いではないか。敢えて未知へ飛び込む危険を冒す必要がどこにあろう。
「情熱」を持ち続けることのできる(そして大成功を収める)人がいないわけではない。
が、そういう人はむしろ誇大妄想狂の部類・・・と、そこまで言うか!でも頷ける。凡人が今年こそ、今度こそはと決意しながら結局尻すぼみに終わるのは、そういう新たな地平が原始的な意味での生命の維持には必要ではないから。極端な話、食えればいいのである。何も無理してこれまでと違ったやり方に転換する必要なんて無い。
凡人は、だから長続きしないのだ。長続きするべき必要性を脳は感じていない。
でも、五分程度なら何とか怠け者の脳を騙せる。だから、五分間だけやってみる。何かをしようと思い付いたら、五分だけと自分に言い聞かせ、五分後の自分を想像する。試みが実際五分で終わっても、それはそれでOK。うまくいけばその五分を徐々に伸ばしていけばよい。
齢を重ねていけば人はだんだん考え方の柔軟性を失っていく。それでも、本書は老若男女万人にお薦めできる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
5分の時間の使い方、考え方は、やはり個々の考え方次第な気がします。本の記載はあくまで参考ですね。