ゼロ秒思考 [Kindle]

著者 :
  • ダイヤモンド社
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感想・レビュー・書評

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  • 咄嗟の瞬間に気の利いたことを言えたり、的確な突っ込みを入れることができるのは本当に羨ましい。私の場合は、焦って失言をしてしまったり、思考が纏まらないまま思いもよらない言葉を発してしまい、大やけどを負ったこともある。
    この本では、コピー用紙の裏紙にメモを取る習慣によって、頭の回転を速くするためのメソッドが解説されている。メモの取り方も、自分の身近な困りごとに関する簡単な質問から深堀りする形で進んでいく。「何も思い浮かばない=問いを立てられない=普段考える習慣が無い」人でも、メモのワークに取り掛かれるように、いくつかサンプル質問も用意されている。本書から自分の状況に近い質問を選んで着手すれば良いと思う。

  • 横向きA4用紙の左上にテーマとアンダーライン、右上に日付、テーマの下にそれについて思うことを書いていく。テーマと日付を書く時間を含めて1分間書き続ける。これを1日10枚毎日行う。

    冒頭の部分ではこのメソッドを行うメリットとして、言葉がスムーズに出るようになるというようなものが挙げられていたが、中盤以降では、自分の思考を行動に移しやすくなる、というメリットを強く推していた印象を受けた。
    両方のメリットを得られると考えてよいのだろうか。また、筆者がこのメソッドを勧める本当の理由はどちらのメリットによるものなのだろうか。

    現在1週間程続けているが、若干ではあるが、自分の思ったことをスムーズに言葉に変えられるようになっているような気がする。

  • 「テーマを決め、A4用紙に1分間で書き出す。一日に10枚を目安に」というシンプルな思考法のススメ。その具体的実践方法や効用がストレートに記されている。

    ・仕事やプライベートの何気ない雑談で、すぐに言葉が出てこないために人見知りしがち
    ・企画立案やプレゼン資料作成に苦手意識があり、情報収集(ネット検索)に時間を掛け過ぎて〆切間際にようやく着手、ストレス満点

    といった自分の弱点(コンプレックス)があり、それを少しでも克服できればと読んでみた。

    流し読みしただけでは「それだけで思考力が上がるはずない」と感じると思う。だが実際にトライしてみると、1週間も経たずに自分の変化に気づいた。

    最初は1分間では「全く足りない」と感じたのが、今は「とりあえず頭に浮かんだ思考は一通りバッと書ける」ようになった。

    ただ驚きしかない。

    しかも、書き終わると思考が整理した感覚があり、間違いなくスッキリする。特に個人的・抽象的な悩みにはピッタリ。
    気づけば1時間、2時間とモヤモヤ頭をグルグルしていたものが、1分で書き出すとたった5つの箇条書き程度の内容だったりする。

    言葉の感覚が研ぎ澄まされていく気がするので、今後も継続していきたいと思う。

    著者は東大工学部卒業、マッキンゼーでのコンサル経験など超エリートだが、「上から目線」的なメッセージはない。むしろ、”人間にはもともと素晴らしい判断力、思考力とそれに基づく行動力がある”と誰にも潜在能力が有ることに言及しており、自分でもできると思わせてくれる優しさがある。

    最近Xのタイムラインでも著者の投稿が流れてくるので、自分のような苦手意識がある人には一読&実践をオススメしたい。

  • 思考を止めるな!というアドバイス本。
    1分という制約条件を設定し、思考を止めずに考え抜くトレーニングの提案。1か月ぐらい続けてる。このまま頑張ろう。

  • この本に書いてあるように紙とペンで実践はしていないが、考えがまとまらないときには「とにかく書き出してみる」という手段が取れるようになったので、読んでよかった。

  • 手法を知った瞬間、正直シンプルすぎて拍子抜けしたが、このシンプルさこそ思考法の究極なのだと思う。
    継続することと、振り返ることも大切。

  • ・もやもやや負の感情は心に留めずに紙に書きだした方が良い。
    ・ひたすら考えを巡らせ、ああでもないこうでもないと考えるだけで思考が進むことはあまりない。多くの場合、時間の浪費となる。
    ・ほとんどの人にとってはちょっとしたアイデアや不安は浮かんでは消え、浮かんでは消えでほとんど形にならない。書き留めなければ蓄積されないし、アイデアも深まらない。
    ・多くの人にとって考える時間の長さとアウトプットの量・室はほとんど比例しない。
    ・普段色々おなことを考えているとは言え、堂々巡りや繰り返し、逡巡が大半。それを1件1ページで書き出していくと、その件については一応けりが付くので、悩むべき・考えるべき課題が急激に減っていく。
    ・メモ書きはA4用紙を横置きにし、1件1ページで1ページに4~6行、各行20~30字、1ページ1分以内、毎日10ページ。このルールを死守。
    ・メモは思いついたときに書く。まとめて書くとこうとすると書きたかった内容を思い出せない。

    ・メモのタイトルはA4を4行分けして書き溜めておけ。

  • 「深く考える」
    心の整理をし考えをまとめ深める方法
    頭に浮かぶことを次々メモしていく
    「思考は言葉によってなされる」
    「感情も言葉にできる」

    「できる人、優れた経営者は即断即決」
    素早く考えをまとめ、分析をし、深掘りをし、わかりやすく整理して仕上げられるか、周りを動かして一気に成果を出せるか
    この訓練ができている人が即断即決できる優秀な人になるんやと思います。
    自分としてはスピード重視を言い続けています。
    変に考えて時間が浪費されるくらいならとりあえず結論を出して回してほしいと言い続けています。
    回してくれたら判断することもできますが握られると上司としてどうしようもないので。
    これも訓練しかないんですよね。
    常に考え続け情報収集し続けて感度高くアンテナを立て続けるしかないです。
    これができるように自分を訓練していくしかないです。

    「生産性という概念の欠如」
    本当に今一番言いたい言葉かもしれません。
    時間をかければいいものができるとかいいアイデアが生まれるとか幻想でしかないです。
    費用対効果である程度の結論が出たら損きりの概念で回してほしいです。
    常に仮説思考で検証し続ける姿勢。
    これが十分に訓練できていることが必要なんやと思います。

    「究極は0秒思考」
    課題が整理され、問題の本質が見え、本質的な解決策とそのオプションが浮かび、オプションのメリット、デメリットがすぐわかるようになる。
    瞬時に現状認識、課題整理、解決策、意思決定できることが最終目標になります。
    これができたらほんまにすごいことやと思います。
    ただマッキンゼー出身者はやってるということなんですよね。
    それも本書では訓練でできると書かれています。
    人間にはそもそも本能で猛獣と戦える瞬時の判断力、思考力、行動力があるのに退化させているということです。
    人間は元々頭が良いので訓練で元に戻そうということです。

    「A4用紙へのメモ書き」
    A4用紙横置き、1件1ページ、左上タイトル、1ページ4〜6行、各行20〜30字、1ページを1分以内、毎日10ページ書く。
    メモすることで言語化つまり暗黙知が形式知になるということです。
    怒られるかもしれませんが僕はiPadとgood noteでしようと思います。
    それが続きそうかなと思いました。

  • 著者は、東大を出て、スタンフォード大学に行き、マッキンゼーで働いていた。要約すると、マッキンゼーで働くことによって、0秒思考を習得する技術を紹介している。0秒思考とは、『即断即決』のことである。しかし、多くの人は即断即決できない。猛獣が襲いかかっているのに、考えていてはいけないのだ。時代が急速なスピードで展開しているのに、考えていては遅すぎるのだ。
    考える上で、「我慢している」「モヤモヤしている」「堂々巡りしている」は、思考を整理して、深く考える訓練がされていないからだという。だから、深く考えるには、A4紙に、タイトルと日付をつけて、1行20字から30字で、4行から6行を1分ほどで書き、1日10枚書くことだという。そして、縦型ではなく、横型にする。ノートは時系列であり、カテゴリーに分けて整理できない。パソコンは絵が描けない。
    ふーむ。iPadで、Apple Pencilで、Good notes5を使えばできそうな方法だ。毎日書いて、4−5日経ったら、カテゴリー分けにしてためておく。3ケ月後、6ケ月後に、整理して、見直す。そして、カテゴリーごとに、並べて全体像を見つめ、目次や全体が明らかになれば、レポートや企画書は簡単にできる。常にメモるのだ。その習慣がつけば、深く考えることができ、整理がつく。メモの実例が非常に多く、わかりやすい。へぇ。こんな風に、著者は悩んでいるのかと思った。私は、鈍感なようだ。
    この本を中田敦彦がyoutubeで、説明しているが、本よりも中田敦彦の言っていることの方がわかりやすい。深く考えるという習慣が、この方法でできれば、いうことないなぁ。

  • 思考を速く、深くする方法を学ぶためにこの本を読んだ。
    メモを取ることで物事を言語化、可視化し問題発見・解決の気づきを
    得ることができる。
    ここまではよくあるメモ術と同じではあるが、本書ではそのプロセスを超短時間で行うことで、脳を活性化させ、思考の質を向上させることが解説されている。

    ある意味力技ではあるが、結局何事も継続的にトレーニングしなければ
    素晴らしい能力は得られない。
    本書はそのトレーニング方法をしっかり言語化しており誰でも学びやすいよう
    記されている。
    その中でも私が特にこだわりを感じたのはメモのフォーマットだ。
    著者は今までの経験からフォーマットを最適化しており、
    解説されているフォーマットをまず守るよう力説されている。
    それだけ最適化されたメモの効果は素晴らしく、
    その効果を読者に伝えたいという気持ちが伝わってきた。

    今後メモをとり、自分がどれだけ成長を実感できるかを試していきたい。
    まずは1ヶ月続けてみようと思う。

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著者プロフィール

1978年、東京大学工学部卒業後、小松製作所でダンプトラックの設計・開発に携わる。 スタンフォード大学大学院に留学し、機械工学修士、修士上級課程を修了。1986年、マッキンゼーに入社。経営戦略の立案と実行支援、新組織の設計と導入、マーケティング、新事業立ち上げなど多数のプロジェクトをリード。 ソウルオフィスをゼロから立ち上げ、120名強に成長させる原動力となる。 2002年、「ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。 大企業の経営改革、経営人材育成、新事業創出、も積極的に取り組んでいる。

「2017年 『最速のリーダー 最少の時間で最大の成果を上げる 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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