盾の勇者の成り上がり 3 (MFブックス) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 三巻まで読んでわかったことの一つとして、この作品は一冊の間にものすごく色々な出来事が詰め込まれるのですね。今回も波を乗り切ってとりあえず一区切りかと思いきや、そこがまだ三巻の折り返し地点だったことに気付いた時は驚きました。一冊にイベント盛りだくさんというのは、お得感があって私は好きです。
    一巻ではバルーンを売って銅貨何枚、食事付き宿で銀貨何枚、という話をしていたというのに、この巻からは出てくるお金の単位がだいたい金貨。RPGでもゲーム開始当初は残金を気にしながら買い物をしていたのが、ゲームが進むに連れてお金のことは気にしなくなっていることから成長を感じる、あの感覚があります。
    剣槍弓の勇者は三馬鹿のようなポジションに落ち着いてしまうのか?勇者なのに?という一抹の不安を覚えたものの、剣がかなりまともな可能性が見えてきて少しホッとしました。今まではとにかく槍が問題児のようでいて、これは弓もかなり面倒なやつなのでは。自己顕示欲と視野の狭い正義感を拗らせた十代、という現実世界というかインターネットでよく見かける手に負えない人種の典型のような。ただ、それでも勇者として呼び出されているわけなのだから、どこかしらで目を覚ましてかっこよく活躍してくれる展開がこの先にあるという希望は捨てないでおきたい。
    たまたまこの作品にそういうキャラクターが多いのか、作者にそういう風に描く癖があるのかはわかりませんが、どのキャラも人の話を遮る、話を聞かない、聞こうとしない、という展開があまりにも多い。話を聞いてもらえずに冤罪被害にあった尚文なので、自分も聞いてやらないと頑なになるのはわからなくもないですが、信用していると作中で書かれている仲間の話ですら遮ったり聞いていないというのは…。尚文だけでなく他のキャラクターも大半が会話では理解しないタイプばかりで、それにより話がややこしくなる展開がたまにではなく連発されるのがこの作品の個人的なマイナスポイントです。
    盾の勇者がやたらと迫害される理由が判明しましたね。まさかの宗教上の理由とは、随分と根が深い難しい問題がぶっ込まれた。とは言え当の尚文が最早迫害されることに慣れている感があるので然程悲壮感がないのが救いです。いや全然救いじゃないし悲しいことだとは思うのですが。読者の私としても尚文にはラフタリアとフィーロがいるから大丈夫だろう、と二人に対する厚い信頼が心の支えになっています。メルティを拒絶したことによって怒ったフィーロがパーティから一時離脱してしまうのでは、という不安がまったくの杞憂に終わったので信頼度が増しました。
    現状の勇者達では束になっても完全敗北を喫する敵が介入してきたということは、いよいよ四人の勇者が力を合わせる展開を期待してもよいのでしょうか。王妃様は盾の勇者に好意的なようですし、架け橋になってくれそうな第二王女様も出てきたことですし。尚文・ラフタリア・フィーロの三人組の結束はもう安心して見ていられるので、今度は尚文が異世界と和解できるのか期待します。

  • また幼女…だ…と…?
    話は面白いけど、構成的には微妙に下手くそだなあと思う。
    もうちょっと状況説明を上手くできないもんだろうか。
    ただまあ、能動的に楽しむ意志を持って読めば十分楽しめる。
    受動的に読んで楽しませてもらえるレベルには達していない感じ。
    個人的な評価としては、無職転生には遠く及ばず、
    ニートハロワやネトオク男あたりに近いレベルで楽しめ、
    竜殺しやフェアリーテイルあたりよりは面白く、
    八男やエルフで武者修行あたりよりもはるかに面白い、という位置づけ。

  • 異世界成り上がりファンタジー3巻目。

    王女の妹メルティ登場。散々苦渋を舐めさせられた国王と王女の血筋なので相手をしないようにしていたのだが...。
    第2の波も襲来。ここでモンスターではない人型の強敵グラスも登場。
    1、2巻でも十分にその片鱗を見せてた国王・女王・その他(槍・剣・弓)勇者のダメっぷりが顕著に現れてきた巻。

  • 3冊目.
    クズの国王とビッチの第一王女,更に馬鹿な槍の勇者等に排斥されながらも
    盾の勇者の彼は今日も必死に生きています.

    亜人少女,魔物幼女を仲間にした彼,
    今度は敵らしき和装少女と知り合ったりなんだり.

    盾の彼がこの国で排斥されづつける理由がやっと判明.
    宗教怖いわー.
    この国では4人の勇者を召喚したって認識じゃなくて
    3人の勇者とイケニエを召喚したって感じか.
    「この世の全ての悪」を背負わせる生贄を,な.

    クズ王の妻にして最高権力者でもある女王.
    有能な人だとしても男運は最悪だよな.
    なんであんなの選んじゃったんだろう.
    そしてビッチの妹が真人間なのはやっぱり反面教師かなぁ.
    「ああはなるまい・・・」って.

    続きも気になるわー.

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