スメルズ・ライク・グリーン・スピリット SIDE A

アーティスト : 松岡禎丞  羽多野渉  吉野裕行  遊佐浩二  永井三郎 
  • CROWN WORKS (2014年3月27日発売)
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4560317789075

感想・レビュー・書評

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  • 松岡禎丞 (三島フトシ) 羽多野渉 (桐野マコト) 吉野裕行 (夢野タロウ)

  • 聴く前はキャスト云々ほとんど考えなかった。原作は好きだが、永井三郎のギャグテイストはビジュアルによる見るインパクトが強いから(顎の梅干しわとか)それを音声で伝えられる訳がないから、物語としてどう聴くか、に掛かってくる作品になるのと、リアル高校生の声など、幾ら声優さんが演じようと正確には声優さんのスキルで記号として「高校生に聞こえる声」でしかないからだ。原作を読んだ時、BLでは無論あるがその中でも「さらば青春の光」を描いた思春期漫画でもあるな、と強く思ったので、読者にとって三島も桐野も夢野も、かつての自分の姿であるからこんなにも切ないのだ、と思った。それを音声化するのに、声優の演技よりも過ぎ去りし日の物語感を出してくれてれば誰でもいいや、くらいな気持ちがあった。三島は声の質として難しいだろうな、と思ったが、松岡くんの三島…違和感まったく無しだ。女装が好きだが女になりたい訳ではないフトシだから、女々しくやられるとキツいぞ、と言う危惧は一蹴されるわー。松岡くんが…とてもいい。しょうがないじゃん!!の泣き叫びが物凄いよかった…。フトシの可愛さが出てる。あざとく可愛い声を出す、と言う感じしないし…私が松岡くんの声をあんまり聴いたことがない、と言うのが功を奏しているのもあるが。わちゃがオネエになる一歩手前のぎりぎりのところで桐野やってるよなぁ…女声を出す、と言うのではなく、桐野のままで「アタシ」って言ってる感じがいいなぁ。わちゃ、何気にすげぇわ。原作読んでるから言えることだが、もう家族の在り様が彼らの未来を暗示しているよね。桐野は本当の自分を捨てて不幸だった母親の為に幸福な家族を自分の身を犠牲にして体現したわけだが、それで後悔はなかったとしても、どこまでも母の息子として生きる事を選んだのが桐野自身とは言え、自分の父や母と自分を切り離して自立すると言うのは大事なことだよ、って今さら私も実感してるよ。家族、つまり父親や母親によってもしかしたら制限されてしまった本当の自分があるんじゃないか、と言うお話でもあると思う、ズメルズ。桐野は自分の母親にしてもらいたかった役目を三島に対してやってるように見えて、物凄く切ないよ…多分、何度も聴くうちに良さが積み重なる、そう言う作品だと思う。

  • BLCDを聴いたというよりひとつの青春ドラマを聴いた感覚。原作の世界観がそのまま音声化されているので、紙の世界に息が吹きかけられたようなリアルさ、そのうち同キャストでアニメ化してほしいとさえ思ってしまう傑作。エロシーンはほとんど無いのでBLCD初体験の方にも是非是非聴いて頂きたい。
    キャストは聴いてみると今や他の誰かでは考えられないほどピッタリ。松岡くんは初聴きでしたがちょっと鼻にかかった可愛い声で三島の美しく儚い外見と合っているし、夢野のイジメっ子声は言わずもがな「やーいやーい」とか「ぶぁ〜か!」があんなに面白可愛く聴こえるのは吉野さんならでは。桐野はパンドラの箱が開いてアタシになってから本領発揮。羽多野さんは意外と声が太いので、あの桐野のイケメン男子から発生されるオネエ声というのをよく表現していて本当上手い。そして柳田先生の遊佐さんは爽やかな外見に潜む陰湿な憂いがあって本当に素晴らしい!イケメン声だけれどもどこか悪人めいた陰のある声を出させたら右に出る者はいないのでは。
    他にも大好きなキャラクター、江戸川先生や太郎パパなど原作そのまんまで100%満足出来ました。これからそれぞれのキャラクター達が個々の悩みと向き合う事になるので、サイドBではそこをどう演じてくれるのか楽しみで仕方ない。

  • 素晴らしいです
    わたしのだいすきな作品の音声化
    キャストを聞いた時点で期待値はグググッと上がるばかりだったのですが、こうして発売日がやってきてこの現物がわたしの手元にあるいま、素晴らしいの一言しかないです

    まず三島役の松岡禎丞さん、わたしはこの作品ではじめてお名前をお聞きし、はじめて興味を持ったのですがものすごく可愛いお声ですよね……美少年声で、線が細く色白でかわいらしい感じがおそろしいくらいに合ってます
    三島の淡々としているモノローグだったり、心ざわついたときの三島の声の震えだったり、ただただ上手だなあと思いました
    桐野役の羽多野さんもオカマ役が似合うのなんの
    羽多野さんのお声って身体のしっかり成長した男の人の姿を彷彿とさせて、これがまた切ないのですが、桐野というキャラクターにはピッタリの声でした
    三島と二人きりで屋上にいるときの桐野がイキイキしていてとてもかわいかった(*^o^*)笑
    夢野は吉野裕行しかいないですね!!!!
    最高にかわいいいじめっ子!!!笑
    sideBの夢野のターンがいまからひじょーーにたのしみでしかたがない……
    そしてラスボス的柳田先生ですが(笑)もうもう遊佐浩二さん流石としか………画があってのあの柳田せんせの不気味さだと思っていたのですが音声だけでも十分伝わってきました遊佐さんすごい……BGMもぞくぞくぞわぞわするもので緊張感走りました
    主要人物たちだけでなく、三島の母ちゃん、桐野の母さん、三島の親父、激カワ女の子藤井さん、みんなみんな抜かりない、素敵

    原作を壊さない素晴らしい素晴らしい素晴らしいドラマCDでした!!(ブラボーの嵐!)

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