そして父になる DVDスタンダード・エディション

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監督 : 是枝裕和 
出演 : 福山雅治  尾野真千子  真木よう子  リリー・フランキー 
  • アミューズソフトエンタテインメント (2014年4月23日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427657267

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そして父になる DVDスタンダード・エディションの感想・レビュー・書評

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  • それぞれの親の気持ちが痛いほど。
    福山&尾野真千子夫婦の心情はなかなかリアルに想像できてしまいとても苦しい。

    こないだ辻村深月の「朝が来る」を読んだこともあり、血のつながりより大切なものはいくらでもあると思うけど、足元から根こそぎ覆される感じ、恐ろしい。
    小学1年生といえど子どもの意思を入れずに話を進めていくので、そういうものなのかなー結構子どもはちゃんとわかってると思うなーと思っていました。
    最終的には目に見えないけどあやふやだけど確かにそこにある絆を信じられる親子関係が表現されていてよかったです。

  • 難しいお話ですが、どんなに血が繋がってなくても、親子としてその子と暮らした時間が、本当の親子以上にかけがえのない物になっていると早く福山さん演じる野々宮さんに気付いてほしくて仕方なかったです。
    そしてどちらの親にもですが、本当の事を何故子供達に言わないのか!と何度も思いました。
    6歳だからまだ分からないかもしれないとか、真実を知るには残酷すぎるとか色々あるかもしれないけど、子供は敏感で自分のおかれた状況を一番分かってたりするのに。
    本当の親じゃないって言った上でそれでも離れたくないと子供が言ったなら、私なら血の繋がりがなんぼのもんじゃー!!この子は私の子や!私が産んだ子じゃー!と離さないのにな~とか色々思いました。
    その場合本当の自分の子はもう諦めます。そんな簡単な話ではないのも分かってますが、それぐらいこの6年という月日は短くて長いんだと思いました。
    ラストはどうなったんでしょうね?きっと元通りになったんでは?と勝手に思っています。

    あとリリーさんを観る度「凶悪」の高笑いが浮かび、私の中で結構なトラウマになってるな~と苦笑していたら、ピエール瀧さんまで一瞬ですが出演していて、そのシーンが実は一番印象的だったのも忘れられないです。

  • 2013年 日本
    監督:是枝裕和
    出演:福山雅治/尾野真千子/真木よう子/リリー・フランキー
    http://soshitechichininaru.gaga.ne.jp/

    赤ちゃんの取り違えもの、というと昭和のドラマや映画では結構定番ネタだったと思うのですが、まさかこの時代に、と作中でも当事者たちがもらすように、平成になってからはあまり見かけなくなった題材かも。しかし孕んでいる問題はいつの時代でも普遍的。「産みの親」か「育ての親」か、はたまた「血」か「情」か。経済状態の格差、教育方針の違い、子供にとってはどちらで育つことが最終的に幸福なのか。

    一方の家庭は、一流大学を出て一流企業に勤める有能でカッコいいエリートの父親(福山雅治)と専業主婦の母親(尾野真千子)、当然子供には習い事をさせ、小学校からお受験。もう一方の家庭は古びた電気屋を営む父親(リリー・フランキー)と、子だくさんのためパートで働く母親(真木よう子)、けして裕福ではないけれど子供はヤンチャでのびのび育つ。

    このへんの設定はある意味ステレオタイプで、勝ち組エリートの主人公はあからさまに相手を見下しているし、発言も高慢。しかしだんだん実はそんな彼にも、自身の父の離婚後、血のつながらない後妻に育てられた過去があり、父とも不仲、妻のほうはもともと庶民派で、結婚したもののエリートの夫に対して引け目を感じているらしきこと、それぞれに抱えていた問題が浮き彫りになってきます。

    女性としては(生んでませんが)やはり母親たちのほうに感情移入してしまい、夫はそっちのけで連帯しあう母親同士のほうに共感しました。いちばん泣けたのは、子供を交換することを決めたあと河原で二人が抱き合う場面。自分でお腹を痛めてない男には絶対わからない感覚でしょう。

    福山雅治はシンガーとしても役者としても特別好きも嫌いもない存在でしたが、この映画の彼はとても良かったです。仕事人間で高慢な彼が、だんだん人間味を取り戻してゆく過程がとても自然でした。とりあえず今日本でいちばんカッコイイ45歳なのは間違いない(笑)。兄役で登場した高橋和也は同じ69年生まれだったはずですが、見た目すごいギャップが・・・(いや彼は彼で良い役者ですけどね!アイドル時代から演技派でしたし、橋口監督の『ハッシュ!』は素晴らしかった)。安定の樹木希林、どんな映画にもちょい役で出てきちゃう井浦新など、他の脇役も豪華でした。

    映画の中での彼らは、ひとまずある結論を出しますが、この先子供たちが成長するにつれまた問題は起こってくるだろうし、結局どうすることが正解なのかは誰にもわからない。選択を後悔することもあるかもしれない。けれど、たとえ平凡な家族でも実際にはただ血の繋がりだけに甘えていてはきちんとした関係は築けないし、そもそも夫婦は他人同士が家族になるわけで、結局遺伝子よりも、記憶や時間のほうが人間に与える影響は大きいのだと個人的には思います。良い映画でした。

  • だんなさんも観たいということで、折り合いをつけているうちにかなり時間が経ってしまって、
    ようやくの鑑賞。
    全てを鑑賞しているわけではないが、
    今まで観た是枝監督作品で、子供をテーマにした1本としてはいちばん好きかも。
    いろんな捉え方があると思うけど、ここでのラストは、あれ以上にはならないんじゃないかな、と思った。
    わたしはあのエンディングに希望を見出しました。
    救われたと言うか。

    今回は福山と尾野真千子、リリーと真木ようこが夫婦というのもよかったと思う。
    これで福山と真木ようこが夫婦だったら、龍馬伝になるもんね。
    それにしてもリリーと真木ようこの夫婦がまたうまい。絶妙。

    福山雅治を「父親」として観る日が来るとは。
    それが本当に違和感なくて、役者としての真骨頂を見せてもらった気がします。
    そんでもってラスト、泣けました。
    カメラに残っていた写真の件。
    さすがにあのシーンでは泣かされた。

    悲しいかないろんなことがあってはじめて気づかされること。
    すごく残酷だし、本当に耐え難いことだろうけど、
    それがなければ、もしかしたら一生気づかずに進んだかもしれないこと。
    きれいごとではない現実を通じて、いろんなことを考えさせられる内容でした。

    「父」の話なので、女の私が観たらどうなんだろうと思っていたけど、
    「父」の話は同時に「母」の話でもあり、その複雑な心境を尾野まちがこれまた見事に演じていて、脱帽。
    ほんとに役者揃いで、そう言えば樹木希林も出ていたし、ここでも國村さん!!まさに4本連続登場にこちらも脱帽。
    日本の映画界になくてはならない方ですね。アツいです。

    個人的には、今は亡き夏八木勲さんにも胸熱。

    http://onionmovie.jugem.jp/

  • 是枝監督の作品は自分だったらどうだろうと考えに考えながら観ると最高の映像と間合いなんだと改めて思った。興味がないテーマの時は訳が分からないけど。

    「似てるとか似てないとか、そんなことにこだわっているのは、子どもとつながってるって実感のない男だけよ」っていうのは、すごく共感したけど、なんだか男の人目線で自戒の念を込めて作られた台詞なような気もした。母親はそんなことがないから、思いつきもしないような。

    でもそれって母親になったことのある人しかわからないのかもしれない。それは決して出産をした人ということではなくて、毎日毎日、子どもの幸せを願い続けて生きたことのある人しかわからないと思う。自分に似てるかとか、血がつながってるかとか、そういうことじゃない。女だって子どもを産んだだけで母親になれるわけじゃない。父親と同じ。だけど、出産をすることで、男の人よりもそのスイッチは入りやすいんだろうなぁ。変なしくみだなぁ、親子って。

  • ええ。映画やった。
    福山雅治 の 一流会社の 仕事で がんばっていて
    父親という役目が 十分に果たせない。
    そして、リリーフランキーの 電気屋さんのおやじ。

    好対照な 父親が 演じる。
    やはり、父親って 難し過ぎる。
    フランキーが 『父親は代替えできない』と言っていることが、
    この映画の エッセンス。
    『父親は 時間だよ』という言葉も 突き刺さる。
    日本の父親が 忘れているものに トゲを刺す。

    尾野真千子の陰性的な 母親と
    真木よう子の陽性的な 母親。
    子供に対する 距離感。
    そして 敗北感が色濃く出ている。

    脇役が そろっている。
    風吹ジュン、樹木希林。
    それぞれの おかれた位置。

    6年間は 一体なんだったのか。
    子供とのふれあいの大切さが見えてくる。

  • 2014.05.25

    是枝作品の登場人物は、人間臭くていい。

    父子のストローを噛む癖
    真木よう子のウィンク
    子どもと一緒に遊ぶリリーさん
    いろんな人がやってくる電気屋
    ギョウザとすき焼き
    カメラ越しに眠る父

    細かいディテールが集まって
    登場人物を人間臭くする。

    ふたつの家族を丁寧に描かれていたので
    子ども取り違えという重たいテーマなのに
    見終わったあと、すごくあたたかい気持ちになった。

  • 意外と面白かったな。

  • 「土曜プレミアム」にて。なかなか示唆に富む作品。

    難しい決断を迫られた家族の人間模様にも考えさせられるところがありますが、、対照的に描かれる福山雅治とリリー・フランキーの姿が何より興味深い。ビジネスマインドから抜け出せず子どもの視線に降りてくることができない福山雅治の姿は、反面教師以外の何者でもない。父になれずにいた男が、息子との関係がリセットされることに父になるチャンスを得た。そんな幸福な物語なのかもしれません。

  • セロトニンの研究者・有田秀穂氏は、週末ものすごく悲しい映画を観て、大泣きするよう心掛けている、という。
    大泣きすれば、セロトニンが分泌されて、脳がスッキリするから。

    オレも、悲しいことがあれば、すぐに号泣するように、心がけている。
    たしかに、脳がスッキリする。

    『誰も知らない』を見た時は、ほんとに悲しかった。
    主演の男の子の抜群の存在感と演技がスゴすぎて、「もうこんなに悲しい映画は二度と見たくない」と、思ったほどだ。
    兄弟役の子供たちの演技も、自然で素晴らしかった。ほんとの兄弟にしか見えなかった。

    是枝監督は、子供を使って泣かせるのが上手なんだ。

    だから『そして父になる』も、きっと号泣してしまうに違いないと思って、身構えて見ていた。
    でも、途中で、涙ぐんだりしたけど、泣かなかった。

    ケイタくんはすっごく可愛くて、演技も涙を誘うけど、最後の方で、お父さんから逃げ出して、道を歩きながら、後を追ってきたお父さんと喋るシーンは、がんばって演技してるんだ、ということを意識して見てしまった。

    琉晴くんの演技は、すばらしかった。とくにお父さんから「今日からパパと呼んで」と言われたときに、「いやだ。なんで?」という、当たり前のことを何度も言うところが、良かった。

    どうしてなのか理由は分からないけど、この映画を観てる間中、オレはずっと「この役者はヘタだなあ、もっとカッコ良くなくても別の役者使ったほうが良かったのになあ…」とか、「友だちの弁護士役のこの人は演技が上手だなあ」とか、そんなことばかり考えてた。

    映画を撮った経験も当然ないし、映画のことなんか何も知らないくせに、やたらとキャスティングや、子供たちの演技が、気になった。

    ストーリーや演出は、ほぼ、納得いくことが多かった。
    お受験のシーン、ピアノのレッスンや、お風呂のシーン、お父さんがコレステロール高いからは晩は卵はダメだよと言われたり、AEONのフードコートで家族が食事をしたり、子供を入れ替えた看護師が述べる理由も、群馬県のサビれた電気屋も、どれもリアリティがある。

    でも、主演の福山にはリアリティが感じられなかった。
    福山は、私生活でも、父親なのだろうか?
    それは知らないけど、福山に、お父さんぽさ、が感じられなかった。もっと、私生活でも、お父さんをやってる役者を使ったほうが良かった。

    この作品は、特別な映画ではない。

    この映画を観て、改めて『誰も知らない』という映画は特別な作品だったことを、感じた。

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