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感想・レビュー・書評
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70年安保の敗北から先鋭化していく二派の左翼集団が、多くの事件ののち合流。山岳ベース事件が発生するまでが描かれる。
著者の特長的な描線は、ストーリーの事実性をより裏付ける説得力を持つ。個性的(キャラクター的)に描かれない事で、逆に各登場人物の人間性が浮き彫りになるという逆説。
また印象的なのは、ある特定の登場人物にだけナンバリングがされている事だ。このナンバリングは、その人物が後姿であろうと、手だけ描かれていようと、影であっても離れない。唯一ナンバリングが消える時は、その人物が死亡する時である。
本シリーズは連合赤軍の残酷な内ゲバが描かれるが、まだ序章に過ぎないとわかる。なぜならば、ナンバリングされている登場人物が、まだまだどっさり残っているからだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示