グランド・ブダペスト・ホテル(初回生産限定) [Blu-ray]
- 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988142016515
感想・レビュー・書評
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舞台は1932年のヨーロッパの架空の国ズブロフカ共和国。その時に経験したことを、「グランド・ブダペスト・ホテル」のオーナーであるゼロ・ムスタファが、ホテルを訪れた作家に1968年に語り、その語った内容を、作家が綴った著作を作家の墓の前で1985年に女性が読むという形を映画はとっている。ただ、あくまでも、映画の内容は1932年に起こったことが中心に展開される。
1932年当時、語り手であるゼロ・ムスタファは、「グランド・ブダペスト・ホテル」のロビー・ボーイであった。彼の上司である、グズタヴ・Hは伝説のコンシェルジュ。老齢の富豪婦人たちへの(夜のサービスを含む)献身的なサービスで多くの老齢婦人のお得意様を持つ。ある日、お得意様のマダム.Dが亡くなる。その莫大な遺産をめぐって、話は展開していく。
コメディ映画である。
ストーリーがスピーディーに展開し、内容も面白い。比較的短い映画でもあり、あっという間に終わってしまう。風合は異なるが、日本で言えば、三谷幸喜の作品を私は思い描いた。
映画の最後の方の場面でのゼロ・ムスタファの孤独には胸をつかれるものがあるが、基本的にはテンポの良いコメディ映画として楽しめる作品だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とーーっても映画っぽい。最初から最後まで終始映画っぽい。こういう感じの映画を作りたいと思った人が作れる環境ってのが素敵だな、と思える映画でした。
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ウェス・アンダーソン監督作品を初めて観た。この作品を観たら、他の作品も観てみたいな、と思っちゃう感じ。映像に個性がある人なんだなと思った。
登場人物がかなり多くて、ストーリーも難解なのかなと思って観始めたけど、そんなことはなく、章ごと進むので、ひとつの本、それか絵本を読み進めているような感覚になった。
コミカルな演出や映像、建物や小道具の可愛さ、演者たちの上手さが、ひとつになって、上質な作品になっていたと思う。
なんだか、ロビーボーイになりたいと思った。 -
絵本みたいな映画だなー。豪華キャストと凝った映像で世界観ありあり。でもテンポが良いのでサクサク観られて楽しめた。個人的にはデフォーの殺し屋がいいね。雪上チェイスもニヤリな演出。一コマ一コマが絵になる映像はかなり好み。ウェス・アンダーソン監督作は初体験だったけどこれはハマりそうだ。
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この世界観、大好き!なかなかないタイプの映画だなぁ。
雪山にそびえ立つグランド・ブタペスト・ホテル。
ある資産家の老婦人が殺害され、その遺産を巡って、
ホテルのコンシェルジュとベルボーイが巻き込まれるミステリー。
これでもかというほど、惜しげもなく大物俳優が出てくる出てくる!
レイフ・ファインズ、ジュード・ロウ、エイドリアン・ブロディ、
エドワード・ノートンに端役でオーウェン・ウィルソンまで。
もうこれだけで贅沢すぎるくらい。
さらにコミカルでテンポの良いストーリーに、
カラフルでどこかシュールな世界観……すごく好きです。
きっちりと毒を忍ばせている所もポイント高し。
細部まで凝った素敵な作品でした。 -
評判通りの面白さです。登場人物は皆個性ある演技を見せ、凝った絵作りと色彩感覚で寓話的世界へと誘います。80年代、60年代、30年代(ここで映像が正方形に変わるのも面白い趣向です)と時間軸が3層構造になっています。ゼロの視点で、語られるグスタボの物語は、細部にいくほど凝りまくりの世界観で、見せてくれる30年代が美しく郷愁を誘われました。
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名画座で鑑賞、
本日3本立ての次点。
有名俳優が一杯出てくるからグランドホテル形式のホテル内でドラマが進行するのかと思ったら結構賑やか。
オモチャ箱をひっくり返したような鮮やかな映画でした。結構監督のお遊びが入ってますね。
Part1から一々画面上に出て画面転換。1930年から1985年まで。「少年と林檎」の絵はよく知らないんだけど代わりにグスタフが掛けたのはエゴンシーレでは?
叩き破いちゃいましたが。何処かにクリムトの絵もあったような。メキシコのアザが有るアガサとか細かい描写が面白いね。国境を超える列車のシークエンスが2回あり、2回目でグスタフはthe end。ホテルの構造、雪山の滑走、コンシェルジュ達の電話廻し、と面白いカメラ廻しでした。
拾い物! -
おしゃれだおしゃれだ言われていただけあっておしゃれ。シンメトリーな構図、オレンジの強いカラーリング。話自体もおもしろかった。