あなたを抱きしめる日まで [DVD]

監督 : スティーブン・フリアーズ 
出演 : ジュディ・デンチ  スティーヴ・クーガン 
  • Happinet(SB)(D)
3.73
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本棚登録 : 247
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953061248

感想・レビュー・書評

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  • 【ストーリー】(Amazonより)
    どうか、幸せでいて欲しい―。
    50年前奪われた息子を探す旅に出た主婦フィロミナ。旅の終わりで、彼女が見つけた真実とは―?
    その日、フィロミナは、50年間かくし続けてきた秘密を娘のジェーンに打ち明けた。それは1952年、アイルランド。
    10代で未婚のまま妊娠したフィロミナは家を追い出され、修道院に入れられる。
    そこでは同じ境遇の少女たちが、保護と引き換えにタダ働きさせられていた。
    フィロミナは男の子を出産、アンソニーと名付けるが、面会は1日1時間しか許されない。
    そして修道院は、3歳になったアンソニーを金銭と引き換えに養子に出してしまう。
    以来わが子のことを一瞬たりとも忘れたことのない母のために、ジェーンは元ジャーナリストのマーティンに話を持ちかける。
    愛する息子にひと目会いたいフィロミナと、その記事に再起をかけたマーティン、全く別の世界に住む二人の旅が始まる・・・。







    久しぶりに映画を観て泣いたわ。
    実話をもとに描かれているというのも 感動の一因になったのだろうなぁ。
    息子のことを忘れたことのないフィロミナにとって この旅はとても意味のあるモノだったなぁと思いました。
    残念ながら息子には会えなかったけれど 息子が生きて来た道のりを辿ることが出来てフィロミナも幸せな気持ちになっただろうと思った。

    • 5552さん
      smaphiroさん、おはようございます。

      この映画、好きです。
      何の接点もなさそうなフィロミナとマーティンがいいコンビになっていく...
      smaphiroさん、おはようございます。

      この映画、好きです。
      何の接点もなさそうなフィロミナとマーティンがいいコンビになっていくのもいいんですよね。
      ジュディデンチ、素晴らしかったです。
      2022/06/19
    • hiroさん
      5552さん、コメント有難うございます。
      そして、お久しぶりです♪

      この女優さん、とても良いですね。
      お母さんの心情が上手く描かれていると...
      5552さん、コメント有難うございます。
      そして、お久しぶりです♪

      この女優さん、とても良いですね。
      お母さんの心情が上手く描かれていると思いました。
      逢いたい想いと申し訳ないと思う想い…その間で揺れ動いている。
      アンソニーにお母さんの想いを伝えられなかったのがとても残念ですが この旅でフィロミナは穏やかな余生を過ごせたでしょうね。
      2022/06/19
  • ジュディ・デンチが見事な演技で魅せてくれる見応えのあるヒューマン・サスペンスでした。

    50年前に未婚の母となってしまった主人公。当時は社会的に許されない出産だった為、修道院に母子とも収容され自由な親子関係を気付く事が出来なかった。
    その上、子供が三歳を迎えると母親の意思に反して養子に出され別離してしまった。宗教的に許されない事を悟っていた母親は一人偲びながら50年の時を過ごすのだったが、ジャーナリストと知り合って修道院の処理と子供のその後を知りたく調査を依頼するのだが・・・

    失礼ながらあの年齢に達しているジュディ・デンチの美しさに驚きました。確かにその表情には皺が数多く刻まれている。この作品ではそんな彼女の表情のアップを多用して見事な表情を描き出している。掴み切れていないわが子の存在を案ずる母親の表情。その一喜一憂する表情の変化の中に何とも言えぬ美しさを感じました。
    是非とも未鑑賞の方にお勧めしたい作品でした。

  • 英国の主婦フィロミナには未婚まま出産し修道
    院によって養子に出されて生き別れの息子がい
    て、元ジャーナリストの助けを借りて彼女は米
    国に渡ったとされる息子を捜す旅に出ます。
    カトリック教会が未婚の母の子供を金銭目的で
    養子に出していたという衝撃的な実話を基にジ
    ュディ・デンチが息子を捜す母親を熱演してい
    ました。悲痛な真実を知るたびに母親のフィロ
    ミナが心を痛めていた姿は観ていて切なかった
    です。最後の決断シーンは涙が出ました。
    流石、ジュディ・デンチだと思った作品です。
    いつまでも心に残る素晴らしい映画だと思いま
    した。

  • 事件の舞台はまたもや、アイルランドの修道院。
    ジュディ・デンチ演じるフィロミナは、若い頃に夫ではない男性と関係を持って妊娠したことがあり、修道院に入れられた。

    昔のアイルランドの修道院は刑務所の役割を担っていた、と言いたくなるくらい、そこでは、きびしい労働と思想統制が待っていた。我が子と会える時間は毎日、1時間だけ。

    しかも、親子ともにずっと暮らしていけるわけではなく、修道院では、養子をのぞむアメリカ人に「望まれない」子どもたちを売っていた。立派な人身売買だ。あまりにひどすぎる設定だ。ところがこれはみな事実に基づいているのだそう。

    フィロミナの息子アンソニーもまたその犠牲になる。ある日予告もなく、彼女は息子と引き離されたのだった。

    何十年かのち、政府関係の職を失ったばかりの元ジャーナリスト、マーティン(スティーヴ・クーガン)は、ロシア史か何かの本でも書こうかと思いつつ次の一歩を出しかねていた。

    そんなときにフィロミナとマーティンは、彼女の娘を介して知り合う。老境に入っていたフィロミナは、生き別れになった息子が今どうしているのか知りたがっていた。

    恰好のネタを手に入れたマーティンは、フィロミナとともに息子を探すことに決めるーー

    (ここまで来て、ひょっとしてマーティンとフィロミナが親子なのかも、というできすぎた直感がよぎったが、事実はもちろんより複雑だった。)

    ちなみにマーティンは無心論者。フィロミナは今でも敬虔なカトリック。この両極端な2人がともに息子を探す旅にでることで、物語に2つの視点が与えられ、本作に視野の広さがもたらされている。

    マーティンから見れば修道院の行いは、人身売買と悪質な隠蔽を行なった、重大な犯罪行為でしかない。
    かたや、フィロミナにとって修道院は、自分という人間の土台を作ったものでもあるため、必ずしも憎悪しきれない。

    そのために2人のあいだにはときに軋轢が生まれるのだけれど、ともに時間を共有することで互いを理解してゆく過程もまた見所のひとつ。

    だからこそ、旅の果てにたどりついた場所でとったそれぞれの態度にはとても考えさせられた。
    現代の視点からすれば100%許されざる野蛮な行為だとしても、当時のアイルランドではある程度「正しい」とされていたという歴史的事実もちゃんと考慮していて。

    ともあれ当事者であるフィロミナがとったある態度のほうがマーティンよりも数段立派であり、彼自身それに気づいている。その立派な態度が、神に仕える修道院が本来教え体現すべきものであったという皮肉。
    ある意味、フィロミナは修道院に対して、もっとも賢明な報復をすることに成功したというべきだろう。

  • これ良かったなー。
    意外と最近の出来事というのがもうね・・・

  • 題名とは裏腹に、社会派の映画だった。
    それにしてもジュディ・デンチの演技の素晴らしさ。
    最後の、シスターとの対決の場面での表情、すごい迫力だった。

    どちらかを完全に悪とは決めつけない(教会側が悪いとは思うけれど)、いろんな立場の人を描いていてバランスがよかった。
    それにしても人間は強いな、と。

    • 小枝さん
      yuusou21さん、はじめまして。

      本作のラスト、三者の主張のぶつかり合いは見応えがありましたね。

      若気の過ちで身籠った娘たち...
      yuusou21さん、はじめまして。

      本作のラスト、三者の主張のぶつかり合いは見応えがありましたね。

      若気の過ちで身籠った娘たち。
      彼女たちの抱える背景に付け入る形で、教会サイドは産まれた子供を富裕層の夫婦のもとへと養子に出しては、それへの対価を得ていた訳で…

      臍の緒が切れても親子としての血の繋がりは切れることはなく。母なる者は常に心のその疼きを秘めて生きていくのでしょう。
      親より先に逝く親不孝はないとよく言われますが。我が子を失う悲しみは計り知れないと思います。

      本作を観る少し前に、『ロンドン・リバー』を観ていましたので、深い感慨に陥ってしまいましたが、ご指摘にあった「人間は強いな」にまさしく同感です。

      2015/04/27
  • 修道院の行ったことは許されることではない。しかも、修道院には反省の姿勢もない。親も子も騙し、引き裂いただけだ。これが実話であることに驚いた。

  •  内容は実話だそうだ。
     映画のなかでも、少しずつ事実が明らかになるにつれて ,息子を探す母親が「世間にこの事実を公開して欲しくない」と言いだすのだが、それが最終的にはこんな映画にまでなってしまうのだから,史実は小説よりも奇なりである。
     息子に会いたい母親と母親に会いたい息子。すれ違いながらも,いつかは…。

    《NHKプレミアムシネマの解説を転載≫
     1950年代のアイルランド。10代で未婚の母となったフィロミナは修道院に入れら
    れ、幼い息子は養子に出されてしまう。それから50年、息子捜しの旅に出たフィロミ
    ナは思いもよらぬ事実を知ることに・・・。
     主演はイギリスの名優ジュディ・デンチ。スティーブン・フリアーズ監督がシリアスな実話をもとにユーモアを交えて描く感動作。

  • TVにて
    重いテーマを丁寧に描いて訴えかけてくる.役者も良かった.

  • イギリス映画。アメリカ映画と比較しても、きめ細かく、スティーブ・クーガンが軽いタッチで実話のストーリーを名演していた。

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