ITビジネスの原理 [Kindle]

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  • NHK出版
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感想・レビュー・書評

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  • 2014年刊、Kindle Unlimitedの読み放題で、2時間弱の時間で、当時話題になっていたテクノロジーサービスが如何なる盛衰を迎えたか頭を整理するには良いテキストだ。
    iTunesは他の音楽サブスク配信にとって変わられたし、GoogleGlassは自粛状態等、各種変遷停滞もあるものの、大きな流れを見るという意味で「原理」というタイトルは誇大表示ではないと思う。

    一方で、(著者の悪い癖なのか)ファクト分析や展望を述べるのは非常に的確なのだが、自らのwishが入ると途端にクオリティが下がる(僕の書評では『デイーブテック』と『モチベーション革命』で対照的な評価を付けた)のが気になる。

    「#ITビジネスの原理」(NHK出版、尾原和啓著)
    Day141

    https://amzn.to/2W0WeuG

  • ITについて学ぶために読んだが、「有識者がITの原理について教えてくれる本」というよりは「筆者のITやインターネットビジネスに対する考え方を知る本」という方が正しい。
    もちろん初心者にとっては学びも多く、IT技術を用いた利益構造の把握には繋がったが、インターネットはハイコンテクスト文化がフィットするツールであるという解釈は、それに限らないのではと個人的には思った。

  • 「原理」と銘打たれているからには、なにがしか、自然科学のような自然界の摂理とは言わないまでも(それこそビジネスの世界にそれを求めるのは原理的に不可能、経営は自然科学ではなくアートだとは最近読んだ別の本の言)、高度に抽象化されたビジネスモデルの話を期待してしまいそうになるが、そういう本ではない。あくまでも筆者の経験則に基づく論。近しいところといえば、1.一般的なビジネスの原理と、インターネットが「情報/ユーザを安く仕入れて高く売る」ビジネスモデルを可能にしたこと、2.インターネットの発展に伴うコミュニケーションの変遷を論じているところーー1980年代、インターネットが一般公開されていない時代、ホストコンピュータに接続された会員同士だけがつながるネットワークでのコミュニケーション(掲示板、フロー型)と、1993にインターネットが一般公開され、常時接続が普通になってからの時代のコミュニケーション(ウェブサイト、ストック型)、更にSNS時代のコミュニケーション(Twitterなど、またフロー型へ)ーーくらいだろうか。

    一度目に読んだときは、筆者の「ハイコンテクストなコミュニケーションを可能にする」なるインターネット観に、エコーチェンバーだフェイクニュースだ言われているこのご時世にあまりに楽観的すぎないかとイライラした。書かれたのが2014年なので仕方ないかもしれないが。私は、「女性のうなじに対する嗜好」を共有してニヤついたり、好きな音楽や写真をシェアして繋がった気になることになんて興味がない。
    その先の、言語化したコミュニケーションの方がよっぽど大事で、ワクワクする。
    だってたとえ同じ音楽が好きだとしたって、なぜ好きかとか、好きなポイントはみんな違うわけで、それを「言葉で」語り合うのが一番楽しいじゃない。

  • なんかみたことあるような話が多かった。
    途中だれてしまった。

  • ■この本の紹介
    マッキンゼー、リクルート、Googleなど11職を渡り歩き、楽天に入社した筆者による「IT業界の歴史・原理」を書いた本。

    ■この本をなぜ読んだ?(Q1?)
    原理を知ることにより、「ITの可能性について」も学べると思ったため

    ■何を学んだ?(Q2?)
    ・ITにおける価値交換(ユーザを安く仕入れて高く売る)について

    ・Googleの成功の理由は、ユーザの欲しがっている情報を、そのまま言語化させることに成功=ユーザが求めているものは何かを明確にする、ユーザのインテンション(意図)を先鋭化することができた ということ

    ・純粋想起と収穫逓増

    ■どう活かす?(Q3?)
    ・ITの歴史の本としても、現状を踏まえた今後の取り組みについての未来予想としても使える本だと思う。
    これからのITの進むべき方向は、ハイコンテクストや非言語コミュニケーション、という部分はうなずけた。

    ・また、是枝裕和監督がカンヌで発表したコメントが印象的だった。
    『映画はまぎれもなく世界言語である。多様性を背景にしながら、その差異を軽々と越境し、みなが映画の住人としてつながれるというこの豊かさ。その豊かさの前に、現住所は意味を、失う。』

    ・あとがきにも出てくる「10分対談」の書き起こしをまとめた本もあるようなので読んでみたい。

    ■20字まとめ(1P?)
    ITの未来はハイコンテクスト・非言語コミュニケーションにある。

  • ITの過去と未来のことが書いてある。
    ハイコンテクスト…?

  • <blockquote>via Twitter http://ift.tt/1AItq9h


    前書きと目次だけみてワクワクしました。読み進めるのが楽しみです。この本の読書時間は、中小企業診断士の勉強にカウントします。 『ITビジネスの原理』 0分http://t.co/mYkJUI1Wcc #studyplus

    - おがわハルヲ@川崎隊長 (@ogw_m) March 1, 2015</blockquote>

  • 2017年92冊目
    マッキンゼーに最初に就職し、その後IT関係の会社を渡り歩き都合10回の転職をした著者。
    そのキャリアの中にはGoogleや楽天もある。
    どちらかというとプラットホーム側にいて仕組み作りに関わってきた著者が語るITが変化させた社会について説明している本です。

  • タイトルそのもの、ITビジネスの原理がわかる。
    良書。
    物ではなく、物語を売るようなビジネスモデルの方向性。

  • マッキンゼーからドコモやGoogleなど10回も転職した尾原和啓さん著。
    お金を生むということは「安いと感じているところから仕入れて 、高く感じているところへ売る 」、中古のバスを東南アジアに売ったり、被災地ボランティアの情報整理プラットフォームの話でつかみは良かったが、後半は尻すぼみ感が。

    今後目指すITビジネスは日本人に代表されれ行間や空気を読む(機微がわかる)もの→ハイコンテクスト
    Amazonのように無駄を排除したシステムは多国籍なアメリカならでは→ローコンテクスト

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著者プロフィール

フューチャリスト。京都大学大学院で人工知能を研究。マッキンゼー・アンド・カンパニーやNTTドコモ、グーグル、リクルート、楽天など数多くの企業で新規事業立ち上げを担う。現在はシンガポール、インドネシアのバリ島が拠点。著書は『ITビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』『アフターデジタル』『ディープテック』など多数。

「2021年 『スケールフリーネットワーク ものづくり日本だからできるDX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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