世界 2014年 03月号 [雑誌]

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  • 岩波書店 (2014年2月8日発売)
  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910055010342

世界 2014年 03月号 [雑誌]の感想・レビュー・書評

  • 特集は、「脱成長」。

    特集ではないけど、死刑制度に関する2つのものは興味深かった。
    たしかに終身刑で死刑の代用はできるのかもしれない。
    冤罪証明が増えてる最近の状況を考えるとね。

  • いまや世界中の歴史研究において国家中心ではなく二元社会のつながりを通して歴史を眺めてみようという傾向がみられる。これまではどうしてもアメリカ史、中国史と国家単位の歴史が多かった。ところが宗教、民族、個人、最近であれば企業、NPOなど国家とは別の存在がいかに絡み合って社会を築いてきたのかに着目するアプローチが広まり、近代国家が成立した19世紀、20世紀は別としても長い人類の歴史を振り返ると国家の枠組みではとても見えない面があることが強調されるようになってきた。
    学問とは共有される世界であって日本だけに、中国だけに通じる学問というのはあり得ません。

  • ○諫早湾干拓の現在(永尾俊彦)
    諫早湾の話は知れば知るほどすごい話が出てくる。開門を命令する確定判決が出ているのに農水省はポーズをとるだけで、工事の日時を事前に通知して農民に邪魔をさせるという出来レースを行っているとか。すごい話だ。

    ○「いのち」を生かす、たたかいの研究(坂本義和)
    「核抑止」とは、核兵器を使用すればそれに見合った報復を受けるという予測を相手方が合理的な判断のもとに出来ることが前提であり、相手方が非合理的あるいは絶望的に核攻撃してきた場合には、まったく無意味であると。北朝鮮に対して「核抑止」が有効か、ということだ。

    ○拡大成長の呪縛をどう断ち切るか(田中洋子・広井良典)
    この対談は必読。地球資源も限界に達しているのは誰でもわかる話だが、途上国の労働力を酷使することで成長していくという「グローバル格差」を利用した人的資源ももはや限界に達していると話には深く納得。また、生産力が上がれば上がるほど労働力が余るというパラドックスに資本主義が直面しており、もうどうにも袋小路のようだ。いま求められるのは「成長」ではなく「持続可能性」なのだ。

    ○パペットモンスター仲井真沖縄県知事の”一人クーデター”(仲里効)
    軍用地料という不良所得を有する軍用地主が階級を形成し、沖縄社会の隠された影のアクターになっているという話が興味深い。

    ○陸自「別班」危険な暴走(石井暁)
    自衛隊員が海外で諜報活動をしているという話。首相や大臣もその存在を知らされていない。スパイ映画のような話だが、ありうる話のようにも思えてくる。5年も費やして追っかけた筆者に敬意を。

    ○終身刑導入と死刑制度の行方(菊田幸一)
    終身刑により死刑の目的を達せられれば、死刑はもはや必要ではない。非常に明快だ。たしかに釈放のない終身刑で遺族感情には十分応えられるのではないか。

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