自由をつくる 自在に生きる (集英社新書) [Kindle]

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  • 再読。

    自由とは、思った通りに行動できること。
    夢を超える現実は訪れない。
    願う→考える→叶う
    ノルマは、下限ではなく上限だと考える。
    妥協も迂回も、撤退ではない。

  • 自由をつくる自在に生きる(森博嗣)
    森博嗣さんの本だし、評判も高いし「自由に生きる」ってタイトルじゃなくて「自由」を作り「自在」に生きるってタイトルもすごくよさげ。が、私には全くダメでした。

    これほど駄目な本も珍しいです(笑)。「好き」と言うことにも「好き」と言うことで「支配」されていないか、と言うようにこの本には「支配」と言う言葉が多く出てきます。しかし、筆者が本屋でたくさんの雑誌を買う行動は「好奇心」のなせる業と言う。本当だろうか。好きでいいじゃないか。もちろん好奇心は否定しないけど。

    結局自由って言うものは自分の中にあって、何か他の人の行動を測る物差しなんかないんじゃないかな。はたから見て支配されていると思っても、その人の世界で自由ならそれは自由ではないだろうか。お釈迦様の手のひらで孫悟空が世界一周したような気分になっても、それはそれでいいじゃない?本人がそれに気が付いた時に自由のレベルアップがあるのかもしれない。

  • 言いたいことはわかるが、
    それをどう自分の生活に活かそう、と言うところの落とし込みができなかった。
    わかってはいるんですが・・と言う内容。
    ”自由”とういものを定義しようとしているところは一読の価値あり。

    あとがきより〜
    毎日が終わって、ベッドで少し読書をしてから、僕はライトを消す。
    そのとき、明日も楽しいことが待ってるぞ、と思えること、それが幸せだと思う。
    ときどきは嫌なこともあるし、どつしても回避できない障害だってある。
    けれど、その向こうに楽しみが待っているから生きていけるのだ。
    自由を目指して生きる理由は、それがとんでもなく楽しいからである。

  • 自由を奪う原因は自分の外側(他人、地域、国家、地球)だけではない。自分自身の経験、知識、常識、思い込みも自分を縛る。これを防ぐには「好奇心」を保つこと。飽きっぽくてOK。目移りもOK。無理に1つの道に拘るのは自分を縛っていること。先入観を捨てて透明なレンズを通して見る。無垢な感性がクリエイターには必要。自由な想像が大切である。

  • 自由を求めているはずなのに,方向感覚を失ってしまったこのタイミングで手に取ることの偶然と必然。

    自由=自在=思うがまま

    自分の能力を完全に引き出したときには,それなりの充実感,すなわち「自分にもここまでできた」という達成感が得られる。
    その満足感を得たときには,多くの人がきっと「自由になった」と感じるに違いない,と確信している。

    「抽象力」の大切さ。

    「悩んでいる人は,解決方法を知らないのではなく,それを知っていてもやりたくないだけだ」
    「自分にはできない」,「そんな面倒なことは嫌だ」という思い込み。その道に立ちはだかって通せんぼをしているのは,紛れもない本人自身なのだ。

    今の自分の状況がどんな問題を抱えているのかを分析することから始まる。自分の位置,そして方向を認識すれば,自ずと軌道修正の方法は見えてくるものだ。そして,その分析では,ただ考えるのではなく,整理して,言葉にしてみる必要がある。人に話せなくても,自分と対話すべきである。

    自分が不自由だと語る人がいる。その人は,自分の不自由の理由を知っている。しかし,その不自由が好きなのだ。だからそこから離れられない。
    いつまでも不自由が続く理由とは,それを許容していること以外にない。

    自由に想像することの大切さ。
    本当に人間の想像力は素晴らしい。頭脳を「自由にさせる」だけで,想像は始まる。頭を自由に働かせることが,どれほど大切で,どれほど人を豊かにするか,考えて欲しい。そして,その結果,いかに社会に貢献できるか,それも想像してほしい。

    「願わない夢は叶わない」
    本当に欲しいならば,どうすればそれが手に入るのか,を自然に考えるだろう。すると,色々な方法が思い浮かび,何が障害なのか,どんな困難があるのか,たとえば,どういった選択を強いられているのか,犠牲になるものは何か,手始めに攻略すべきところはどのあたりか,といった思考を巡らす。こういったことを毎日考えていれば,必ず前進があり,いずれは夢が叶う。

  • ・人生の目的は自由を獲得すること
    ・自由というのは、自在に生きる。つまり自分の思うがままにできるということ。
    ・そのためには、身体や社会、集団からの支配に自覚的になり、そこから解放される必要がある。
    ・自由を獲得するのは楽ではない。自分で考え、行動しなくてはならない。根気強く、少しずつ築かれる。

    できるできない、やるやらないは別にして自由というものがどういうものかを考える良いきっかけになる良著だと思います。

  • すでに過去に読んでいたのに、また図書館で借りて読んでしまった。最後の方で奥さんがドラムをはじめた、というエピソードでようやく思いだした。他の新書と内容がかぶっているので気がつかなかったようだ。

  • 著者の様に自由に生きたいものだが・・・
    先立つものが必要です。

  • P.2018/9/13

  • -人間は拘れば拘るほどスケールが小さくなる-
    この言葉はとても印象的。現代では「拘る」ことは美徳とされ「拘らない」ことは無知や無教養とされる。
    ネットで自分の意見を言えば「拘り」を自認する人々から叩かれる。無知無教養はかっこうの炎上材料だ。
    ただ、いつも不思議に思うのは、知識を数学の定理のように揺るぎなく積み上げてその堅牢さを競うのって窮屈じゃないか?積み上げていった頂上では身動きもままならない。数学では堅牢になる土台が単なる知識の蓄積では砂上の楼閣と同じだ。積み上げるより崩してフラットにした方が手に取れる。手に取れない知識は記号。以前からなんとなく感じていたモヤモヤが、森さんの自由の解釈で整理出来た。
    外国語を学ぶのも似てる。言葉は積み上げるだけでは簡単に崩れる。骨格を作り最小限の枝葉がついたらあとは推測という枝を伸ばして補うしなかい。確実なゴールがない世界で拘りは自分への制約にしかならない。
    身軽さこそ自由さなんだな。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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