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- / ISBN・EAN: 4988021138710
感想・レビュー・書評
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2016/11/22
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満島ひかりが素晴らしい
煙草を喫む仕草が色っぽい -
満島演じるヒロインは妻子持ちのくたびれた中年男と8年越しの不倫中。泥沼で先が見えないストレスを年下の男との情事で発散する。小林薫さん煮え切らない二股男を好演。満島はどうだろう?頑張っているけど清潔感が優っています。気に入らないのは、時系列を崩してわざと分かりにくく意味ありげに見せる日本映画の手法。必然性を感じません。レトロな風景はgoodです。
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原作の瀬戸内晴美さんの小説を読んでいないと、
話の筋が飛びすぎると感じるかもしれない。
その点は乱暴な映画だけれど、
満島ひかりさんの素晴らしさで帳消しになっている。
彼女の存在感が本当にこの映画にぴったりで、
ただそこにいるだけなのに台詞以上に雄弁だ。
以前、ドラマで宮沢りえさん主演の夏の終わりを見たけれど、
そのときよりも空気が濃厚で退廃的に感じた。
慎吾と知子がひさしぶりに会った瞬間に
場面がスローモーションになるところや、
慎吾の自宅にあるサボテンが知子の家のものより立派な場面など、
細かなところの演出もよかった。
そして、こういう煮え切らない男性役といえば小林薫さん。とにかくぴったり。 -
画面が細切れで時間軸がわかりづらかったのが残念。ぶつ切りになってしまうので浸れる時間も少ない。
女性の気の移り方に賛否両論ある気がするが、個人的には生々しい感情に振り回される自分勝手さが、却って好きだった。
着流しの小林薫に日本家屋と猫、最高です。 -
映像はきれい。ただ、それだけ。
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よくわからない物語。
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またもや原作を読まずに映画の方を先に見てしまいました。
満島ひかりに夢中なボクは、瀬戸内寂聴とどうシンクロするのかという興味が先行してしまったのですが、映画を先に見て正解だったのではないかと思いました。
寂聴が本作を、もっとも原作に近いと評していますが、満島だからこそ演じきれたとも感じられました。
時代の空気感や心情の変化が自然に表現されており、名作とはこういうものなのだと思えました。