人間小唄 (講談社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 再読。
    登場人物の名前の読みがわからない。しかしわからないままでも抽象的な変数感覚で識別できるため特に問題はない。
    思考の脱線が多く物語の大筋はつかみにくい。
    町田康の作品は良い意味でも悪い意味でも「自分は一体何を読まされているんだろう」という感じがかなりある。この作品では冒頭の短歌の独自解釈部分でその感じが強すぎて疲れ、読むのがしんどかった。
    登場人物の感情描写がむちゃくちゃあっさりしていて行動、態度との釣り合いがとれておらず置いていかれ没入できなかった。
    町田康好きだけど、湖畔の愛とホサナとこれはなんか好みでない。もっとぐにゃぐにゃな怒りと恥みたいなやつが読みたい。「へい、お待ち。血の握りです」のくだりは好き。

著者プロフィール

町田 康(まちだ・こう)
一九六二年大阪府生まれ。作家。九六年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。二〇〇〇年「きれぎれ」で芥川賞、〇五年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。

「2022年 『男の愛 たびだちの詩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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