ハウスワイフ2.0 [Kindle]

  • 文藝春秋
3.10
  • (0)
  • (2)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (317ページ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・不況が長引くアメリカで、若い高学歴女性ほど専業主婦を選んでいるという話。
    ・ハウスワイフ2.0 の母世代はベビーブーマーにあたり悪戦苦闘しながら働いてきた。ハウスワイフは、仕事に就き、仕事も家庭も子どもも全て手に入ると言われて育ってきたが、働いてみると会社が理不尽すぎて全てを手に入れるのは無理と痛感させられて、会社から選択的に離脱した。
    ・ハウスワイフ2.0は、何でも手作り(食べ物、服、ホームスクーリング、病院に行かずに薬草で治す、予防接種をしない)する。家事にやりがいを感じ、社長と主婦を同等と考える。
    そして、その生活をブログで公開したり、手作りの品をネットで売ったりしている。
    ・しかし、著者はそういった生活は危険と言っている。
    離婚してもブログや手作りだけでは生きていけない。成功している人は、一握り。
    ・完全なハウスワイフ2.0の条件
    ①男性にも手作り家事に協力してもらう
    ②経済的自立を大切にする
    ③ほどほど恵まれている中流階級だと自覚する(貧困層だとオーガニック食品にお金をかけられない、富裕層ならやりがいもあり、影響力のある仕事に就いているので、辞めてまで手作りしようと思わない)
    ④社会全体の利益を考える(自分たちだけ手作りで解決しようとしている。不満に思っていても政府へ抗議しない)

    日本でも同じようなことが起きていると思う。しかし、主婦と社長が同じとは思っていない。同じ位の収入を得られるならもはや主婦ではなく、起業家だと思っていると思う。
    著者は専業主婦願望が危ういとしているが、そんなにみんな馬鹿じゃないと思う。
    それでも専業主婦になりたいと思うのは、会社組織がくだらないことに固執していて、無駄なことをしていて、人を大切に扱ってくれないからしょうがなく専業主婦を選んでいるのだと思う。
    でも、専業主婦を選ぶのは貧困層でもなく、富裕層でもなく中流階級だよな〜。

  • 2016年1月26日
    新しいフェミニスト観、かな。

  • 「会社に使われない新しい生き方」というキャッチーなコピーに惹かれて手に取った本。アメリカでは、高学歴女性が、一流企業でのキャリアを手放して専業主婦に回帰する傾向がある。専業主婦しか選択肢が無くてやらされているのは「1.0」で、自主的に生き方を選択しているのが「2.0」との定義。
    アメリカと比較しても、日本では専業主婦傾向が強いが、「ロハス、エコ、手作り、オーガニック」などの育児傾向は似ている気がする。
    著者の、キャリアを完全に捨てるのではなく社会と関わって貢献していくべきというまとめ方には共感する。『LEAN IN』のようにキャリアを追求しすぎず、『ハウスワイフ2.0』のように専業主婦を突き詰めすぎず、バランス良い女性の生き方を考えていきたい。

エミリー・マッチャーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
岸見 一郎
リンダ グラット...
佐々木 圭一
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×