わたしはロランス(特典DVD1枚付き2枚組)

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監督 : グザヴィエ・ドラン 
出演 : メルヴィル・プポー  スザンヌ・クレマン  ナタリー・バイ 
  • KADOKAWA / 角川書店 (2014年4月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111245854

わたしはロランス(特典DVD1枚付き2枚組)の感想・レビュー・書評

  • モントリオール在住の国語教師ロランス。
    彼にはある秘密があった。それは彼の心は女で
    あり、今ある男の体は間違いだと思っているこ
    とだった。
    30歳の誕生日についに彼はそのことを恋人のフレッドに打ち明ける。最初は激しく非難したフレッドだったがロランスの気持ちを受け止め
    て一緒に生きていく決意をする。
    以来、学校にも女性の格好をして出掛けるロラ
    ンスだった。90年代のカナダを舞台に心と体
    の不一致に苦しむ男性とそのことを打ち明けら
    れた恋人の10年におよぶ愛の行方を見つめた
    ヒューマンラブストーリーてす。
    ロランスを優しく見守るフレッドの姿に感動し
    た作品です。

  • トランスジェンダー(MtF)であるロランスと、その恋人であるフレッドの愛の物語。ロランスは、大学で文学を教えている「男性」で、彼女であるフレッドと愛し合っているが、ロランスはある日、実は自分の性別に違和感があるトランスジェンダーであることを告白する。

    ロランスは自身は女性として生きるのが自然なことであると感じるが、同時に女性に愛情を感じる人物である。だから、恋人であるフレッドとの関係は維持したいが、しかしフレッドは「男であるロランス」が好きである。この両者のズレはどうしても埋まらない。

    カミングアウトの後、ロランスが女装して生活するようになっても、決してフレッドの愛は消えず、一緒に生活するが、しかしある出来事から離れて暮らすようになり…

    磁石のS極同士がくっつき得ないように、どうしてもお互いの求めるものが一致しない、強いジレンマを抱えたカップルの葛藤を描いている。
    性的マイノリティーの要素が主軸になっており、そうした人々への差別が背景のように横たわっている話ではあるが、しかしそうした当事者以外に対しても広く伝わる「愛の物語」としての普遍性がある。

    二人は一体どうしたらいいのか、ということは最後までわからないが、しかしこういう愛というのは存在しうるだろう、とは思った。

    ちなみに音楽やカットの雰囲気がめちゃカッコ良い、というのは特筆すべき点。

  • 一筋縄じゃいかないし辛いけど、愛っていいね。心情を映像で表すってこういうことなんだな。主人公は文章を書く人の設定だけど、これは映画でないと表現出来ない世界。「アデル、ブルーは熱い色」でも思ったけど、性別とか性指向とかは珍しい設定ながら単純に愛を描いてるだけで、王道の恋愛映画。

  • グザヴィエ・ドラン監督作。
    あるトランス・ジェンダーとその恋人の10年間を描いた映画。
    なんとなく『あのころエッフェル塔の下で』を思い出した。ドラン印はかっこ良すぎてナルっぽくみえる時あるなあ。
    まあ、あんだけ才能があって美形ならしょうがないけど。
    完璧だもの。
    恋人の葛藤がリアルに感じた。

  • 愛とは己との闘い、せめぎあい尽くしたものだけに与えられるーそんな容赦ない真実を巧みな演出と色彩に富んだ映像美で描いた傑作。

    大学で文学の講師をしているロランスは、恋人のフレッドに「女性として生きたい」(但し、性的対象は女性のまま)と打ち明ける。フレッドは混乱しながらも、そんなロランスの「革命」をひとまず受け入れる。ロランスはその後、女性として生きるべく服装も変え職場の大学に姿を現すが・・。

    印象的なのは光と影の演出。冒頭のあたりは画面に陰りが多く、ロランスを演じる役者さんの細かな表情を読み取ることが難しい。特にクラブでのレーザービームさす暗がりでくねくねと踊るシーンとなど。カミングアウト(CO)をするまでの葛藤、ありのままの自分を曝していないという隠喩なんだろうか。

    COの後から、ロランスとフレッドを取り巻く状況が劇的に変わっていくのだが、その喜怒哀楽の表情は巧みな演出とともにさらされまくる。

    その後冒頭とは対照的に、いったんは離れ離れになった二人が再び会合しカラフルな布という布が空から降ってくるシーンは一つのピークで、祝福されているかのような光、光、光。ただ、そのままでけして終わらないのもこの映画の素晴らしいところなのだが。

    時代は80年代の終わりから90年代中頃。あの当時、DSM(アメリカ精神医学会による精神疾患の診断基準)でGID(性同一性障害)は精神疾患に分類されていたという歴史的な事実。性的な少数者が生きやすくなったわけではないけど、あの時代と比べると多少社会の理解は進んだ?と思いたい。

  • グザヴィエ・ドラン監督が90年代のカナダを舞台に、心と体の性の不一致に苦しむ男性とその事実を打ち明けられた恋人の10年におよぶ愛の道行きを見つめたヒューマン・ラブストーリー。
    第65回カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品され、クィアパーム賞およびある視点部門最優秀女優賞(スザンヌ・クレマン)

    グザヴィエ・ドラン interview
    http://www.webdice.jp/dice/detail/3969/

  • そのタイトルが示す通り、男や女という境界線無く、ただ一人のロランスという人間が歩いた道の話だと思う。

    性同一性障害で、男の体でありながら女の心を持ち、でも愛したのはストレートの女性であるフレッド唯一人。

    社会の枠組みや、周りの目線や、親しい人達との葛藤を経て、欲しいものを手に入れたり失ったりしながらロランスは徐々に境界線を超えていく。

    別れてからフレッドからの手紙で会いに行くとき、正確にはロランス自身がドアを開けてはいない。最後の最後、フレッドとロランスそれぞれ別々に自分自身でドアを開けていく。
    それはただ一人の自分自身として立ち上がり歩いて行く決意表明のようでも境界線の無い新しい時代の幕開けのようにも感じる。

  • 性に理解が足りなくて難しかった。
    ドキュメンタリー風ですごくリアルに描いてるんだけど、感情移入はしづらかった。
    映像はすごくエモーショナルで素敵。音楽も!

    女として生きる、恋愛対象は女、男として交際していた人がある日女になる、その人を素直に好きでいられるのか?
    この映画を見ても、全然想像はできないな
    情とは、愛とは、、。

    ただ好きだった人がけなされていたり、愛してるからこそ怒りをぶつけたり、すごく素敵だと思った
    カフェのシーン、女性が最高だった
    それのためだけにも見れる

  • 観たよーハツドラ!ハツドラ!(笑)

    落ち着いてるけど、情熱的。
    荒いけど繊細。
    雰囲気が凄く良くできてる。
    才能を感じるね(^-^)/

    現代の「男と女」的に
    映像と音楽がたまらん(^-^)/

  • めでたしめでたしのハッピーエンドじゃないけど、どうにかして愛する人と一緒にいようとする姿がすごく愛おしいと思えた映画でした。愛するって人によってさまざま。愛する人とその形が違うと苦しいけど、愛さずにはいられないんだろうな。

  • うーん思ってたよりおもしろくなかった。
    こうすれば、前衛的に見られると意識しいてる監督のエゴと、夫婦のエゴが目立つ感じ?で。

    真っ青な空に、服が舞うシーンは良かった。
    全てから解放されていくみたいで。

  • 愛し合っていた男女の片方が見た目は変わらないのに精神的に同性だと告白されたら?それでも愛していると言われたら、果たして彼を愛し続けることが出来るだろうか。性癖の壁を超えた恋愛についてここまで真正面に向き合えるのはドラン作品ならでは。物語はリアルで決して甘くない。罵倒しあって傷ついてそれでも求め合う。それでも不思議と暗さが無いのは斬新でカラフルな映像と音楽、自由さに溢れているから。10年に渡る二人の性同一障害という葛藤を描いた作品。2時間半に及ぶ長丁場だが長さは全く感じない。束の間の逃避行のシーンの美しさよ。そしてあの場面をラストシーンに持ってくるドランの手腕に感嘆しかない。泣ける!マミーと並ぶ間違いなくドランの最高傑作。

  • 前半ちょっと入り込みにくいなと思ったけど、後半が圧巻でした。最後は苦しくて悲しくて泣いた!
    この映画をハタチそこそこで作ったドランはやっぱり天才。
    なにみて生きてきたんだろう、
    本能で人間の本質を捉えてしまうのかな。
    相変わらず出てくる女性陣は美女とは言えないけれども演技が素晴らしいです。
    ロランスは『ブロークンイングリッシュ』や『僕を葬る』のメルヴィル・プポー。フレッドはマイマザーの教師役。
    ドラン3作目にしてすごい衝撃作でした。

  • 普通って何?
    そんな問いかけと社会にぶつかりながらも生き方を見つけていく。

    切ないけれど、愛そのものだけには偽りがなかった。

  • 性同一性障害とか性転換とか、そういった主題を超越した愛は存在しうるのかを映画によって思考した映画。ある意味挑戦的な作品ではあったけれど、「意味」にあふれすぎていて饒舌な感じがした。けれども、長いにもかかわらず飽きずに見られた。

  • 映像が美しいとか斬新な表現方法とか言われると、クサいのかなとか嘘くさくなっちゃってないのかなとか思っちゃうヒネクレ者ですが、これは内容の圧倒的なリアリティと、映像のぶっとんだ表現方法が乖離することなく相乗効果で重厚な作品を創り上げていて素晴らしかった。しかしこの二人は…うーん…ツライ…ツライねぇ…。原題の「Laurence Anyways 」(「どのみちロランス」みたいな感じ?)これが全てですよね。そう、女装しようが精神的に女性だろうが、もうロランスを愛してしまっている以上、仕方ないんですよ、もう一緒に居たいんだもん。この人しか居ないんだもん。ただロランスはカミングアウトした割に肝が据わってなかったり、フレッドも吹っ切ったはずなのに自らすべてを台無しにする選択をしたり、ああもう!!って思い続ける2時間半だったけど、このどうにもならなさがまたリアルで胸に来る…枯葉舞い散るラストがまた美しいので、秋にオススメの作品♪

  • 女生徒にも人気のある男性高校教師のロランスは作家としての活動をしながら恋人のフレッドと生活していた。
    ある日、ロランスの口からフレッドに告げられる「身体は男だけど、実は心は女である。」という事実。これからは女として生きていきたいという決意と、これからも変わらずの関係でいたいという願い。

    要は性同一性障害とその恋愛。そして社会的な差別を扱う話。
    正直な話、観終わった直後は「なんだこれ」って感想だったんだけど、時間を置いて考えることでじわじわ来るようになった。
    映画の冒頭で映し出される何人もの人達の顔のアップ。あれは顔じゃなくてロランスに対する好奇心からくる視線だったんじゃないかと。そう思うようになってから、最初は意図を汲み取れなかった抽象的な映像表現も何となく理解できるようになった。

    とは言え結局のところ、なぜ話に入り込めなかったのかと言うと価値観を越えたところで最終的には自分の感情を押しつけ合う二人が見ていて辛かったのと、フレッドがMISONOに見えて仕方なかったからwwww

    3.0点

  • とにかく長い。性同一性障害の彼とその彼女の10年愛、と言えば聞こえはいいがかなり泥沼人情劇だぞ。フレッドが給仕のオバちゃんに啖呵をきるシーンは最高。

  • 途中の音楽めっちゃかっこいい!!

    「いいえ、革命です」がやばい。
    これは分厚い、凄まじい愛のぶつかり合いと、人生を、リアルにえぐるように描いている。

    「視線が重要?」

    「ええ、空気と同じ位にね。」

  • 心のまま自由に生きること。誰かを全力で愛すること。そこに伴う憂い、葛藤、すれ違い。一番愛してる人に何より一番理解してもらいたいことが理解されない、一番理解してあげたいことが理解できないもどかしさ。圧倒的な色彩と映像美で綴られるふたりの感情表現、長く儚い愛の軌跡。ため息が出るほどすべてが美しく、切なくて、ただただ胸が苦しい。

  • 男が好きだったと気づいた女装家と
    いたってノーマルなはずの女性の恋愛。

    性別を超えた愛とかって感じでしょうけど、
    女性が理解できるの?
    sexが好きじゃ無い人向けって感じ。

  • マイノリティーもの。ゲイを公表しているグザヴィエ・ドラン監督自身もセクシャルマイノリティーに悩んでたのであろう、だからこそ描けたであろう作品。
    ラストがものすごくよかった、鳥肌が立った。最初で最後の彼女。あの恋の始まりから終わりまでがなんとも切ない。
    ロランスの口から蝶が飛び立ったあの瞬間に二人はどのみち終わってたのかな。
    映像美。音楽も秀悦。わかりやすい物語ではないけれど、雰囲気が良い。おしゃれ雰囲気で満足できるひと、それが楽しめる人にはおすすめ。

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