ナチュン(6) (アフタヌーンコミックス) [Kindle]

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  • 講談社
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感想・レビュー・書評

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  • 壮大だった
    謎の存在から謎の力を与えられてその力が暴走していく感じがAKIRAのような雰囲気があった
    それが法皇やアフリカや沖縄で展開するスケール感が面白い

  • アメリカを怖気づかせるパワーが出現するとは!

  • 海洋冒険SFというのは、数は少ないながらも根強く続いてるいるジャンルのひとつではある。陸地が開発され尽くされた現在、地球上で冒険可能なフロンティアとして海というものが見出されるという事なのだろう。しかし、こうした海洋冒険SFではしばしば、浅はかな人類と超越的自然という二項対立的、二元論的な展開に収束してしまう例がよくある。ナチュラルでスピリチュアル志向なその展開は、安易な思考停止に思えて個人的に不満だった。近年でいえば五十嵐大介「海獣の子供」などがその例だと思う。
    その点、本作はそうした二項対立を採用することなく、壮大なストーリーを展開している。異常な物理現象の観測、人間を超える知性、神の存在、人類の起源……海洋冒険SFの定番テーマ、とくに五十嵐大介と相通じるテーマを扱いながら、思考停止に陥ることなく人間がしっかりと物語を駆動していく。
    物語はしばしば脱線しなかなか進まないし、ラストは明らかに尻すぼみで広げた風呂敷を畳みきれずじまいだし、作品としての完成度は高いとは言えない。それでも、二項対立でない物語を作ろうとしたことはじゅうぶん評価できる。

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著者プロフィール

京都精華大学マンガ学部准教授/文化人類学、マンガ家

「2015年 『談 no.104』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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