ペコロスの母に会いに行く 通常版 [DVD]

監督 : 森﨑東 
出演 : 岩松 了  赤木春恵  原田貴和子  加瀬 亮  竹中直人  大和田健介  松本若菜  原田知世  宇崎竜童 
  • TCエンタテインメント
3.60
  • (20)
  • (34)
  • (44)
  • (3)
  • (4)
本棚登録 : 193
感想 : 44
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571390736740

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2013年 日本
    監督:森﨑東
    原作:岡野雄一『ペコロスの母に会いに行く』
    出演:岩松了/赤木春恵/原田貴和子/原田知世/加瀬亮/竹中直人
    http://pecoross.jp/

    昨年キネ旬1位の話題作をギンレイホールで。親の老い、認知症という深刻なテーマを、あえて深刻にしすぎず、悲喜こもごもに描き出してあって、笑って泣ける感動作でした。

    個人的に良いなと思ったのは、そういう介護の現実部分だけではなく、母の過去の記憶、母の生きた人生がそこにちりばめられていたこと。息子の顔すら思い出せなくなっても、幼い頃死んだ妹、酒乱だけど愛していた夫、戦争(長崎が舞台なので原爆のことも)で離れ離れになった親友、それらの記憶は、彼女の中から失われることはない。

    若かりし日の母親役を演じた原田貴和子がとても良かったです。その親友役が妹の原田知世でしたが、原田姉妹は長崎出身なんですね、方言が自然。娘時代の彼女たちの友情が、個人的にはかなりの号泣ポイントでした。小学生のときに白血病で他界した親友からの手紙を、私も今でも大切にしまってあります。その手紙を読み返すたびに「生きなくては」と思わされる。いつか自分が老いて他のことは忘れても、きっとそういう部分は残るのだろうな。

    死とか老いとか忘却とか、いずれ自分にも訪れるものであり、その前にまず親に訪れてしまう恐れはあるのだけれど、この映画を見たら、そんなに肩に力を入れて怯えなくてもいいか、と少し気が楽になります。

  • 家族で観たら、いろいろ考えた。ひどい認知症すぎてヒヤヒヤしたり、笑えたり。年を重ねるほどまた赤ちゃんに戻るっていうの本当なのかな。ほんと、ボケるとも、悪かことじゃなかかもしれん!笑
    原作がエッセイ漫画を描く岡野優一さんの「ペコロスの母に会いに行く」ということ。九州長崎の話でランタン祭りも映像が綺麗で、とてもよかった。愛でいっぱいだった♡
    2015.1.2.

  • 笑って泣けて、最高の映画だと思う。
    何より、身近に認知症の人がいる方は是非観てほしい。

    長崎出身の私にとって、長崎弁や長崎の街の風景がものすごく心にしみました。

  • 1番良かった。優しいってこういうことだと思う

  • 切ない。切ないけど感動する。
    私のような、平和で豊かで物も情報もすぐに手に入る時代に生まれた人間にとって、戦争を体験し、身近な人の死がすぐそこにあって、戦後の貧しさの中で強く生きてきた世代の方々の思いや記憶に、本当の意味で近づくことはできないけれど、この映画で描かれるペコロスの母の生きざまと認知症になった現在の姿を見て、果てしない敬意と、一抹の哀しみを覚える。
    戦中・戦後の生活や認知症の悲惨な側面ばかりにスポットを当てるのではなく、ユーモアや優しさでとても温かい仕上がりになっている。良い映画である。

  • 岡野雄一によるエッセイコミックを実写化。

  • 話の流れはほのぼのという感じで少し飽きが来そうなペースではあるけれど、リアルで本当に感動する内容だった。

  •  大ヒット漫画エッセイの映画化。長崎の街で認知症の母との息子の日々を描く。

     これはかなり力を入れた書籍の映画化だと思う。
     赤木春恵の母ちゃんは完璧。この時88歳で主演の最年長ギネス記録なんだから当然といえば当然か。岩松了のペコロスも本当に漫画の中から抜けだしてきたみたい。
     話の展開も認知症は過去を回想できる意味もあるのではないかという原作のテーマを忠実になぞっている。欲をいえば本のペコロスはもうちょっと笑いがあったかな。
     主題歌は一青窈の書きおろし。原田知世は愛情出演と、とにかく豪華。

     大ヒット書籍の映画化の正しいあり方。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×