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- / ISBN・EAN: 4571390736740
感想・レビュー・書評
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地味な映画ですが、男やもめで、82歳の母と同居生活の私にとっては、人ごとではない切迫感がありました。それから、今ではスクリーンやテレビ画面でお見かけすることの少なくなった名優たちを見れたことには感慨を覚えました。白川和子さん、穂積隆信さん、正司照枝さん、もちろん赤木春恵さん。名前が出て来ませんが、もっともっといらっしゃいました。懐かしいかったです。
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ぼけて初めて息子にお母さんとしてでなく、一人の女というより人間として見つめ直してもらえるんだったら、ぼけるのも悪くないなぁとか思いました。ペコロスが歌う歌が好きだった。
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家族で観たら、いろいろ考えた。ひどい認知症すぎてヒヤヒヤしたり、笑えたり。年を重ねるほどまた赤ちゃんに戻るっていうの本当なのかな。ほんと、ボケるとも、悪かことじゃなかかもしれん!笑
原作がエッセイ漫画を描く岡野優一さんの「ペコロスの母に会いに行く」ということ。九州長崎の話でランタン祭りも映像が綺麗で、とてもよかった。愛でいっぱいだった♡
2015.1.2. -
認知症の進行していく母に向き合うことを余儀なくされるペコロス。その日常の断片を切り取った4コマ漫画は、ジグソーパズルのピースに過ぎないのに、笑いとペーソスに溢れていて、一気に読まされてしまったのだった。
長崎出身の森崎東監督は、映画化に際し、その一つ一つのピースをうまくつなげ、終末を間近にした一人の女の半生をひとつの物語に仕立て上げている。
この映画は、2013年のキネマ旬報日本映画ベストテンで1位となるなど高く評価された。それは、森崎監督が、原作の漫画に通奏低音のように流れていたメッセージを、ラストシーンで象徴的に映像化することに成功しているからに違いない。
眼鏡橋の欄干に佇み亡き夫や幼友達を思い出しているペコロスの母。認知症がかくも美しい映像として昇華・結晶化された例を私は知らない。
「ぼける」とは、追憶の中に生きるということなのだろう。ここに至って初めて、題名の『母に会いに行く』には、二つの意味が隠されていることに気付かされる。「施設に入っている母に面会に行くことと、追憶に浸る母と思い出を共有すること」である。 -
笑って泣けて、最高の映画だと思う。
何より、身近に認知症の人がいる方は是非観てほしい。
長崎出身の私にとって、長崎弁や長崎の街の風景がものすごく心にしみました。 -
演技、演出過剰で退屈。ラストは特に。これがキネ旬1位って、不作の年だったのか。。。現実の認知症介護はもっと切実だし、こんなに優しくはなれない。ポエジーな回想の世界に住んでるかのような幻想も美化しすぎ。ハッキリいって、凡作。
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認知症介護で大変なのは患った本人ではなくて、介護する周りだと思う。
本人はボケた中の記憶で生きているから。そしてそれは本人のなかでは現実なんです。
辛いことや苦しいことも笑いに(マンガに)して表現することでその負担は軽減される。
「ボケることも良いもんたいね」
「介護も楽しんでいける」
そんなメッセージを発信できただけでも、この映画は意義があるんだと思う。 -
2013年 日本
監督:森崎東
キネマ旬報 2013年度日本映画第1位 -
1番良かった。優しいってこういうことだと思う
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2017年11月10日鑑賞。認知症を発症した母と暮らす中年男「ペコロス(玉ねぎ)」と周囲の人々の日々。主人公ペコロスと母のやり取り、認知症による症状などにコミカルな演出も多く、また終盤の祭りの赤い色、老いた母が思い出す過去の景色など印象的なシーンも多かった。仕事しながらのながら見だったので個人的に内容に集中できなかったのは残念…。出演者は結構豪華。現実の老いと認知症、介護はそんなに美しい・コミカルなことばかりではないと思うが、それでも悩み苦しむばかりが介護ではないわなあ。
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映画そのものはスルーする。
後半の眼鏡橋のシーンだけは良かった。
監督がフーテンの寅の森崎東
赤木春江が映画初主演(ギネス認定)したのがトリビア
※出演ではない。主演である。
絵はまぁまぁだが、「これでどうだ!泣けるでしょ」と言わんばかりの音のうるささだけは勘弁してほしい。
※この映画に限らず、ここしばらくの日本映画の特徴だが… -
16/3/15 BSプレミアムで放送。2013年、日本映画。監督:森崎東、脚本:阿久根知昭、主演:赤木春恵。
男やもめの雄一(岩松了)は、息子(大和田健介)と母・みつえ(赤木春恵)の3人暮らし。しかし最近のみつえには認知症の症状が顕著で、若い頃に亡くした夫(加瀬亮)のために酒を買いにフラフラ家を出てしまったり、駐車場でぼんやり1日を過ごしていたりと心配になることが多く、グループホームへ入所させることを決める。
漫画エッセイも読んだことがあるが、それと同じく、普通なら暗く重くなりがちな介護や認知症について、あったかくユーモアたっぷりに表現されている。だからといって綺麗ごとばかりではなくて、親が次第に自分のことを忘れてしまってショックを受けたり、みつえの過去の記憶として、長崎の原爆や夫の酒乱に悩んで心中を考える姿など、シリアスで真面目な部分もちゃんとあって、その配分が絶妙。特に大きな事件が起こるわけでもなく、お涙ちょうだいな感じではないのに、自然とほっこりしたり、鼻の奥がつんとする感じがしたり。人の生死があやふやになっているけれど、死んだ人とまた約束して会えるから「(忘れることは)悪いことばかりじゃない」、というのはなるほどなぁと。親友と愛する旦那と再会して撮った写真はいい笑顔だったね。一青窈さんの主題歌の歌詞がまた泣けてくる。赤木春恵さんと岩松了さんの空気感というか、やりとりの間が好き。いい映画だったなぁ。 -
長崎が舞台
認知症の母との日常を描いた映画
であり、戦中生まれの母が昔の思い出を邂逅していき、長崎で戦中戦後を生きた人の哀しみも描かれていく
思い出の中とはいえ戦中戦後の長崎の話はどうしてもデリケートな扱いになってしまうのか
なんとなく触れる程度でも描きたい気持ちはわからなくはないけれど
もっと、かわいくボケたり、めんどくさくボケたりする、かーちゃんとの日常の話をメインにするべきだったのではないかなと思ってしまった
それでもやっぱり、ランタン祭の眼鏡橋のシーンには涙だった -
自分のことを忘れてしまって母が寝ている病室で泣いている場面グッときました。
生きてきた人生に思いを寄せながら、老いを受け入れながら、一緒に生きていくこと、きっと本当はもっと大変なことなんだろうと思います。素敵な映画でした。 -
切ない。切ないけど感動する。
私のような、平和で豊かで物も情報もすぐに手に入る時代に生まれた人間にとって、戦争を体験し、身近な人の死がすぐそこにあって、戦後の貧しさの中で強く生きてきた世代の方々の思いや記憶に、本当の意味で近づくことはできないけれど、この映画で描かれるペコロスの母の生きざまと認知症になった現在の姿を見て、果てしない敬意と、一抹の哀しみを覚える。
戦中・戦後の生活や認知症の悲惨な側面ばかりにスポットを当てるのではなく、ユーモアや優しさでとても温かい仕上がりになっている。良い映画である。 -
岡野雄一によるエッセイコミックを実写化。
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名のある役者が盛りだくさん。
グループホームにかわいい人が、と思ったら松本若菜。
映画としては微妙。