胸騒ぎの恋人 [DVD]

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監督 : グザヴィエ・ドラン 
出演 : グザヴィエ・ドラン 
  • TCエンタテインメント (2014年6月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571390736849

胸騒ぎの恋人 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • これぞ、ドラン監督的総合演出を心ゆくまで楽しむための映画、という感じの作品でした。

    女性で異性愛者のマリーと、男性で同性愛者のフランシスは、昔からの親友同士。
    彼らは二人とも、あるホームパーティで出会った、ギリシア彫刻のような美青年でおまけに人たらしのニコラに恋してしまう。
    恋のライバルになってしまった親友二人の微妙な駆け引きが始まるけど、享楽的でずるいところのある天性の「小悪魔」なニコラは…というお話。

    展開に、というよりは、身体の一部をやたらとクローズアップしたり、故意に断片的だったり緩慢だったりする独特なカメラワーク、鮮やかな色使い、新旧音楽やレトロな衣装のセレクトなど、すべてを一人で担うドランらしい細かいこだわりの演出の積み重ねと融合に、まずは目がいってしまいます。

    でも、たんなるお洒落なラブコメというわけでもなく、恋愛の一種の真理を容赦なく晒してしまうあたりにドランらしい哲学性を感じます。

    まるでドキュメンタリーのように、三人とは全く無関係の人物たち四人が各々が体験した恋愛を語るシーンの挿入などの手法などは、恋愛って、現在進行中の当事者にとっては、生きるか死ぬかって思い詰めるぐらいの大問題だけど、いざ終わってしまって時間が経つと、苦しく割り切れはしないものながらも、意外と小さいことだったかも(と自分を納得させるもの)…と見返すようなものだったり…という、残酷なようで救いのある真理を、恋愛映画を鑑賞中の鑑賞者に、話の途中途中で何度も容赦なくチクチク針のように刺していくセンスよ…。
    もう、ドラン・アートと呼びたいかも。

    物語の最後は、たとえライバルになった相手でも、切れない親友の関係っていいなあ、と思えます。

    色々な意味で、観て楽しい、素敵な作品でした。

  • ラストがイマイチだったかなぁとは思うが、演出やカメラワーク?、音楽、色彩的なところではさすがグザヴィエ・ドランという評価である。ラスト、ニコラと再会したときに、フランシスが喉をカーって鳴らすシーン、あれに違和感を感じる日本人は多い気がする。

    マリーはタバコが好きで、タバコがあるから生きられるとも言っていた。が、後日、タバコをやめたと言った。生き甲斐であるタバコをやめようとするほど、ニコラとの日々は彼女にとって大きな出来事であった。そして、私も禁煙中である。現在も。

  • 不思議な浮遊感の漂う映画だった。仲の良い二人の男女(男はゲイ)が、一人の美しい青年を好きになり、その三角関係の様子を繊細に描いた作品。本気の恋はかたちはどうあれいつも痛々しいものなのだなあと思った。ニコラが金髪の巻き毛でキラキラの美青年だった。あんなのと知り合ったら誰でも一目で恋に落ちそう。

  • ドラン愛しい…魅せられまくる…!この映画はヒトタラシに弱い二人組の話でした
    「大切なのは誰かの隣で起きること」

    ドラン映画について、キャストが!ドランがメインキャストに起用するキャストは他のドラン作品にも出ているひとだったりで、「あれこのお母さんマイマザーのお母さんだ」とか「この先生わたしはロランスの彼女役の人だ」とかいう楽しみもあった〜2作品しか観てない頃は気付かなかったやつ

    上映前にドラン作品の解説トークみたいなのも上映されて、そこで言ってた
    「近距離後ろ姿のカットが多い」「快楽や啓示のシーンでのスローカットは必ずある」「独特の画角で演者の目の動きが分からないことにより観客との間に距離が生まれる」「シンメトリーカットも特徴的」
    っていうの聞いてから映像観たら、ものすごいほんとその通りでドランの狙い通りに観せられて感じさせられてたのだなあと
    それでいて監督も脚本も衣装も主演もやっちゃうんだもんな…どういう思考構造なんだろ頭よすぎる

  • ドラン、天才かよ!
    作品が素晴らしいのはもちろん、俳優としてもすごい。
    ハタチぐらいの作品だよね、すごすぎる。

    胸騒ぎの恋人、切ない、好き。
    ゲイの男の子フランシスと、その親友の女の子マリーが同時にひとりの男の子二コラを好きになってしまう三角関係のはなし。二コラはひと昔前の少女マンガに出てきそうな金髪美青年でふたりともこの男に夢中になってしまうんだけど、ふたりして自由奔放の二コラに振り回される。二コラ、イケメンで八方美人だなんて罪だわ。笑
    親友のふたりはお互いの様子を伺いつつ、自分のほうが二コラに近づきたい、近づいた、と小さく嫉妬し合う。マリーのほうが積極的なところがあって、フランシスがマリーに遠慮しているときの表情が切なかった。
    最後にふたりは取っ組み合いの喧嘩をするんだけど、それを余裕の顔して眺めている二コラはやっぱり憎らしい。イケメンめ。笑
    フランシスが二コラに告白するシーン、好きだったなぁ。フランシスと友達になりたい。
    あとこの映画は音楽も素敵だし、ひとつひとつのシーンがおしゃれ。
    ドランの他の作品も楽しみです*

  • ニコラの、天性の人たらし感がとても良かった。フランシスとマリーが目の前で取っ組み合いのケンカをしているのに、自分はその横でほくそ笑みながら煙草を吸って眺めてるシーンが好き。
    (@目黒シネマ)

  • Les Amours imaginaires
    2010年 カナダ 101分
    監督:グザヴィエ・ドラン
    出演:グザヴィエ・ドラン/モニカ・ショクリ/ニールス・シュナイダー/ルイ・ガレル/アンヌ・ドルヴァル
    http://picturesdept.com/jp/titles/heartbeats/
    https://www.facebook.com/XDolan2nd/

    目黒シネマでドラン二本立て。こちらは二十歳の頃の主演・監督映画。とりあえずまだあどけないドランが可愛いすぎる。なんか誰かに似てる気がずっとしていたのだけれど、ウエンツ君かも(笑)

    姉弟のように仲良しなマリー(モニカ・ショクリ)とフランシス(グザヴィエ・ドラン)。フランシスはゲイなので二人の間には恋愛感情は一切ない。しかし同じ男性ニコラを好きになってしまったことで奇妙な三角関係に。共同戦線、駆け引き、あげく掴み合いの喧嘩、と、むしろニコラそっちのけで二人の関係性がめまぐるしく変化するのが面白い。

    ニコラは二人を翻弄する魔性の青年・・・というよりは単に誰にでもいい顔をする八方美人タイプ。なのだけど、演じるニールス・シュナイダーがとにかくべらぼうに美しい!!!何その金髪巻き毛!そんな巻き方、萩尾望都の漫画でしか見たことないよ!とテンションだだあがり(笑)それだけで★ひとつ追加。

    マリーはちょっと老け顔だけど美人でレトロ調ファッションが可愛いし、全体的におフランス映画的色彩もオシャレで、とりあえず目の保養度は抜群。フランソワ・オゾンの初期作品を彷彿させられました。

    最後にちょこっとだけ登場する、マリーとフランシスの新しい恋の相手がルイ・ガレルで、なんだ二人とも結局面食いだからタイプかぶっちゃうだけなのねっていう(笑)

  • ニールス・シュナイダーの美しさたるや聖母子像からそのまま抜け出して来たようだ。もーさすがドランさん。誰より男子を綺麗にエロく撮る天才。劇中に挟まれる一曲一曲がかなり仏的で洒落てた。画のカラーリングもアーティスティック。
    ニコラがかなり不憫な役回り

  • ポップでキッチュででも漂う無常感とヒリヒリした感じそしてすこしの幸福感。

    話しとしては姉弟みたいな男女が一人の青年を取り合う話。主人公はゲイのフランシス。でも話の一因として、同性愛者である事の辛さみたな事は描かれてるけど、それがメインというか全面に出てきてない。誰もが恋の多幸感と悲哀を感じてる。
    グザヴィエ・ドラン、見た目的には癖のない美形という感じだけど、それこそジェームズ・ディーンのような色男に見えたり、少年のようだったり、はたまたエゴン・シーレの絵に描かれるような苦悶に満ちた男に見えたり、そしてやっぱりどこかに漂う毒と無常感。底が見えない。
    画面的には接写は多くてハイコンテクストというか、伝えるというより撮りたいものを撮るんだっていう感じを強く感じる。

    フランシスにはマリーがいて、マリーにはフランシスがいることが災難だけどでもよかったね。終盤、雨の中マリーがフランシスに傘を傾けるシーンはありきたりだけど、でも良かったなぁ。不思議ででも素敵な関係

  • どの場面でも策士っぽく完成形を目指してるような監督みたい。どの場面も絵面が綺麗だった。ちょっとエピソードが物足りないと思ったけど。恋人になりたい女性の方がいつもピリピリしてそうな顔つきだった。顎が割れてていかつくて存在感があった。

  •  報われないねぇと苦笑しながらも、両思いになるということの確率的難しさをしみじみと感じてしまった。 触覚に訴えかける演出が印象的。

  • ニコラが美しすぎてそれだけでもうお腹いっぱい感あるのに、作品そのものが美しすぎてくらくらする。ゲイのフランシスと親友ストレートのマリーがあるパーティでニコラに同時に恋に落ちるところから始まる。あんな美しい青年いたらそりゃゲイもストレートも落ちるわな。
    ふたりがニコラを見つめる視線の絡まり方も好きだし、純真無垢なニコラの態度も罪な感じで好き。
    葛藤しニコラとの恋が同時に終わり、フランシスとマリーはまた親友に戻って、それから1年後の皮肉めいたラストがまたいいね。また争うんだろうな、ふふふ。
    マシュマロの降るシーンとかすごく好き。なんかほんとセンスと才能に溢れすぎてるな、、、怖いくらいに

  • ただのフランス的洒落おつ映画かと思いきや、結構面白い新感覚ムービーだった。特に表現的に。

    ・被写界深度浅め&スローっていう演出が結構出てきてて、一つ一つが写真を見ているようで綺麗。大抵そういうシーンはBGMがかかっているのだけど、それも良い。

    ・色使い。全体を赤くしたり、緑にしたり、青くしたりでアクセントが効いていた。

    ・ストーリーもまぁまぁ面白い。けど平凡っちゃ平凡。

    ・最後の1年後のシーンはない方が好みかなぁ。

  • ニコラを見つめるふたりの視線とか、ちょっとした会話や仕草の隙間に見え隠れする感情の機微にどきっとする。切なくて苦い。

  • これは僕には合わなかったな~!軽さがないし、テンポは悪いし、全体的にいかにもアート系という感じで好きじゃなかった!画面の構図も、表情のアップばかりで見てて窮屈な印象が!台詞での直接的な感情のやり取りが少ないあたりも物足りなかったなー!

  • ゲイであるフランシスと親友のマリーが同じ人を好きになってしまったことから始まる、稚拙で切ない恋愛模様を描いた作品。

    ふたりの足の引っ張り合いが憎らしくて可愛らしい。人ったらしでフランシスとマリーを翻弄したくせに、ふたりの取っ組み合う姿を見てサーッと引いてしまったニコラもなんか憎めない。

    ドラン作品は、2本め。
    色彩と音楽は相変わらず。マリーのヴィンテージファッションはお洒落なんだけどどこか“痛くて“上手いなあ。秋の描写が素晴らしいです。
    3人模様がおもしろいので、インタビューのところが退屈に感じてしまい残念。

    いろんな愛の形があるけど、共通点がいっぱいあっておもしろい。

    ニコラにドキドキしちゃうのは、仕方ないよな~~

  • お洒落。ドランの演技。

  • 20歳での監督作。

    テーマは三角関係ですが、異性間と同性間で繰り広げられる恋愛模様を客観的な第三者の語りを挿入しながらみせてくれます。

    イケメン・ニコラを主人公の男性フランシスと女性のマリーが同時に恋してしまう。そこにつけて、フランシスとマリーは友人でもあり恋敵にもなっている。
    何かにつけ、ニコラに対する互いの懐を探り合ったり、
    ニコラとの距離を縮める為に駆け引きする男女二人。

    本作を鑑賞して印象的だったのは「若いアート感」
    挿入歌/ファッション/言葉遊び/ジェンダーフリー/
    絵画的な妄想世界/性愛のアートな見せ方。
    セックスフレンドならいるけど、ニコラに対する思いは
    真剣だ!という境界線。

    ニコラに失恋したのを期に恋敵だった二人の男女が友情を取り戻してリベンジ!っという痛快なラスト

    そういえば、通貨はドルなのに言語はフランス語??
    と不思議に思っていたけど、カナダって元はフランス領だった歴史があるんですね。

  • 2010年 カナダ

  • 古典的ノスタルジー、おしゃんなコメディ要素
    どことなくウディ・アレン臭
    もっとわかりにくいかと思ったけど、あっけらか〜んとわかりやすい
    それがまた、愛おしい

  • ニコラの美しさは正義。

  • ストーリーはなんとなく想像できたけど
    やっぱりこれもひとつひとつが
    美しくって、はぁー ふぅーって
    味わってため息。

    森の中でケンカするシーン、ぐるりと紅葉する葉と空。
    最後にマリーが傘をフランシスに重ねるシーン、

    あぁー ほかにもたくさん、色彩と目線の印象。
    すばらしかったなぁ。

  • 良い意味で退屈。ウディ・アレンのメロドラマを観ているときに感じるような、そう、あの退屈さ。気怠くて、妙にお洒落で、現実味を欠いているような、あの感じ。どうでもいいシーンもあったり。

    しかし、ウディ・アレンのような軽さはない。粘り気がある。映像感覚もかけ離れている。多用されるスローモーションにどっと疲労感を覚え、繰り返されるbang bangは耳から離れない。そのくどさが、癖になる。ドラン作品のなかでは、あまり惹き付けられるものは感じなかったが、確かに彼の演出には魅せられた。

    それにしてもイケてるメンズは卑怯だなあ。

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