夢違 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想・レビュー・書評

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  • 恩田陸さんの本でマイベストです。
    夢を記録して見ることができる、そこから始まるミステリーです。
    集団意識などちょっとわかりづらいところもありますが、テンポもよく、引き込まれて読みました。

  • 技術の進歩により、人の夢は可視化できるようになった。人々は「夢札」に自分の夢を映像として記録する。夢の分析を職業とする浩章のもとへ、また夢札が持ち込まれた。とある小学校で起きた不可解な事件。浩章はその夢に、亡くなったはずの女性の影を見つける…。

    恩田陸の真骨頂だと思った。「目に見えないもの」の恐ろしさをこれでもかと煽ってくるかんじ。物語が動き出してからはずっとぞくぞくしていたが、そのくせ読むのを止められなかった。いろいろな意味で恐ろしい。結末はどうなるのだろう、と漠然と思っていたけれど、恩田陸にしてはきちんと回収してくれたと思う。ただ、途中の描写が凄すぎて、素直すぎる結末に拍子抜けしたというのも正直なところ。SFともミステリーともつかない、彼女のこのジャンルがとても好きだ。

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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