ありふれた事件 [DVD]

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監督 : レミー・ベルヴォー  アンドレ・ボンゼル  ブノワ・ボールヴールド 
出演 : ブノワ・ポールヴールド 
  • アルバトロス (2014年5月2日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4532318408132

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ありふれた事件 [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 救いようの無いサイコキラーをドキュメンタリーとして描いている作品ですね。
    目まぐるしく変化してゆく気分にまかせた突飛な行動や
    含蓄に富んでいる様でなんの意味も無い言動の数々、
    無防備で無軌道な行きずり殺人の数々に辟易とさせられる…

    撮影する側も眼前で繰り広げられる不条理で容赦ない暴力に麻痺して、引き込まれ、自分達が何をしているのか見失っている。

    まぁあくまでもドキュメンタリータッチな作品であって、真実では無いんだけど、これが演技だって言うんなら、人として大事な何かを完全に失くしちゃってます。

    残虐で無慈悲な暴力を振るう男でありながら、家族や隣人からは愛されている。時折、ピアノを弾いたり、詩を読んだり、教養のある一面も垣間見せてくれたりする。文化的なレベルの高さが欧州的で殺人鬼な一面と比較するとそのギャップがまたスゴイです。

    じゃぁ彼がこんな人間になった理由ってどこにあるんだろう…
    家族も至って普通の人です。家庭内暴力とか虐待の様なトラウマになりそうな暗い過去がありそうじゃ無い…
    成長過程における精神的な何かがトリガーとなって…と言うのではなく、先天的な欠落が原因だったりするのかな?
    そう言った…教育をちゃんと受けていてもトラウマがなくてもサイコキラーにはなり得るんですね。

    しかし、この只々、不毛な暴力しかない物語は、
    何が言いたいんだ…
    賛美するところなんて無いし、共感も無い。

    無差別で自分勝手で自由な暴力は、
    「ありふれた事件」として巷に横たわっているんだよ…
    とでも言いたいのかな…ちょっと気持ちが重くなったわ。
    スゴく嫌な作品だな。
    この作品、昔、観てるわ…急に思い出したよ。

  • C'EST ARRIVE PRES DE CHEZ VOUS
    1992年 ベルギー
    監督:ブノワ・ポールヴールド/レミー・ベルヴォー/アンドレ・ボンゼル
    出演:ブノワ・ポールヴールド/レミー・ベルヴォー/アンドレ・ボンゼル
    http://www.albatros-film.com/movie/arifureta-jiken/

    冷酷な連続殺人鬼に密着するドキュメンタリーのカメラ。当時はかなり斬新だった、ノンフィクション風の手法がリアルで怖い。だんだん麻痺してきてカリスマ殺人鬼に同調していっちゃうクルーたちの心理も怖い。

    (1994/10/13) シネマセレサ

  • 惹句に「タランティーノ、デ・パルマも大絶賛」とある通り、彼らの映画が好きならお勧め。フェイク・ドキュメンタリーでいわゆるサイコパスな人物・ベンをレミー達撮影クルーが撮り続ける。しだいにクルー達も暴力に対する感覚が麻痺していき…という内容。用心深いようでけっこう大雑把、身内には情が篤く、それ以外には非情、学があるように振る舞うが短絡的なベンが連続殺人犯として異様にリアリティがある。いき過ぎたメディアの恐ろしさを感じた人もいるようだけれど、この映画を観ている自分がクルー達と同一ではないかと感じさせてくることの方が恐ろしい。エンドロールの無音状態が覚めない悪夢のようで映画の中から帰ってこられないんじゃないかと思ってしまう。
    ☆5つだけれど後味が悪いので単にゴアシーンが観たいという人にはお勧めしません。

  • ベルギーのレミー・ベルボー、アンドレ・ボンゼル、ベルギーでは有名なコメディアンでもあるブノワ・ポールヴールドの3人が共同で監督・製作・脚本・撮影などを務め、1992年に発表した異色の犯罪映画のHDリマスター。

    “殺人鬼ベンのドキュメンタリー映画を製作するため、監督のレミー、カメラマンのアンドレ、録音技師のパトリックの3人は、ベンが人を殺していく日常に寄り添う。ベンはどのような人間を殺せば効率が良いかをカメラに向かって説明しながら、淡々と殺人を重ねていく・・”

    今やホラー映画に無くてはならないジャンルの一つになったモキュメンタリー映画の元祖とも言えるような作品。公開から20年を記念してのHDリマスターだが、今観てもなかなか衝撃的な作品だった。

    何と言っても主演の殺人鬼ベン役ブノワ・ポールヴールドの怪演。身勝手な能書きを笑顔で語りながら、次の瞬間人を殺す。目的は金など自分の欲求を満たすためだけ。そしてまた次の瞬間は笑顔でカメラの前で語りだす。子供を殺すことも厭わない本当に最低な人間なんだけど、ポールヴールドはそんな人間を愛敬たっぷりで演じています(笑)何故か憎めないというか、魅力的にすら感じてしまう怪演は本作の最大の見所。

    映像も20年前の作品としては非常に洗練されています。全編白黒ですが、見せるところはちゃんと見せて映画らしく、手振れがあったりするところや音割れなども演出として取り入れており、ただ素人が撮ったっぽい映像にはしていないのも凄い。しかし、最初に「製作者の意向~」云々の文言が入るにも関わらず、モザイク入りだったのはちょっと残念。それでもエグい場面はとことんエグかった。

    POV作品が溢れかえる現代で一度原点に帰るという意味でも観といて損は無い作品。グロいサスペンス映画のように見せて実はブラックユーモアに溢れたコメディ映画です。ただ、子供は観るな。

  • 我が尊敬する白石晃士監督が最も影響を受けた作品の1つだと言う。たしかに、この映画の中に出てくる映画クルー(ややこしい表現だ)の中に白石監督演じるカメラマン田代がいたらどんなことになってたのかと考えるとワクワクするものがある・・っていうのはさておき、最初は好奇心で始まったはずの「のぞき見」なのにいつの間にかどっぷりとその世界の中にはまっているというのは、何も映画だけのことでなく、いろんなところにある。みんな「俺はあんなことはしない」というのだが、けっこう普通にやってたりするのである。私もしてるのかもしれない。っていうかしてるんだろうな。
    それにしても「主役」であるベン(ブノワ・ポールヴールド)が一家惨殺をしたあげく、家の中に現金が見つからなかったとき「ああ、俺は無益な殺生をした」と言ったのには恐れ入ったw

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