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世界を変えた10冊の本 [Kindle]

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著者 : 池上彰
  • 文藝春秋 (2014年2月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (168ページ)

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世界を変えた10冊の本の感想・レビュー・書評

  • 本書で取り上げられている「10冊の本」。この中には、有名な本もあれば、そうでもない本もあるけれど、「世界を変えた」だけの影響力のある「考え方」が詰まっている「10冊の本」。

    原著に当たろうとすれば、読み応えのある本が多いところを、平易な語り口でさらっと読ませるあたりは、さすが池上さんだなぁと思わせられます。とりわけ、最後の2冊「雇用、利子および貨幣の一般理論」「資本主義と自由」あたりは、身近な話題を使って上手く解説していますが、実際はかなり難解なんだろうなぁと想像します。

    そして本書を読み終えて、全体を振り返ってみると、実は「10冊の本」それぞれの解説書というよりも、「10冊の本」を題材として、現代の政治・経済・世界情勢を、池上さんが解説しているということに気づかされます。この辺の構成も上手いと思います。

    とはいえ、惜しむらくは、ここが本書の限界だということ。残念ながら「よくできた解説」の域を出ていなくて、それ以上の何かを感じられませんでした。なので☆4つとしました。

  • 旧約聖書とか新約聖書って「訳」が旧いとか新しいってことと勘違いしているあなた(私も含め)!。「約」は神との契約の約なんですよ、と池上さんが本書でやさしく教えてくれます・・。とても原書を読むまではできないけど、現代社会や歴史、経済ニュースなんかを理解するうえでも、何が書かれているかは気にはなっている有名な書物。そんな10冊を池上彰さんが分かりやすく解説してくれます。実に分かりやすい。分かりやすい説明はたいてい嘘だ、という意見もありますが、それでもさすが池上さん。具体的に取り上げるのは『聖書』、『資本論』、『アンネの日記』、『コーラン』、『種の起源』、ケインズ、フリードマンの経済書など。書物で残された偉大な思想や考え方というのは世界を変える力があるんだなぁと分かります。原書を読むかどうかは分からないけど、この本を読んでおけば少しは知ったかぶりができるだろうという教養書です。

  •  かの有名な池上彰が月刊誌「CREA」に連載した記事をまとめたもの。紹介されている本は以下の10冊:
    1.アンネの日記
    2.聖書
    3.コーラン
    4.プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
    5.資本論
    6.イスラーム原理主義の「道しるべ」
    7.沈黙の春
    8.種の起源
    9.雇用、利子および貨幣の一般理論
    10.資本主義と自由

     10冊のうち4冊(4・6・9・10)はタイトルすら知らなかったので不勉強を恥じる。最後まで通読したのは『コーラン』だけだ。『聖書』と『沈黙の春』くらいはちゃんと読んでおきたい。

     アンネの日記もユダヤ人問題という意味で含めると宗教書が4冊。経済書が4冊。科学書は2冊。これは著者の選択だが、そのまま宗教と経済と科学が世界に与える影響の比率を描いているように思える。

     決して古い話ではなく、近現代においても世界は宗教によって規定され、経済によって駆動され、科学は道具に過ぎないということだろうか。

  • 宗教と経済の関わりが非常にわかりやすく書かれている。特に宗教の成り立ちについてはさらに深く学んでいきたいと思わせてくれた。

  • Kindle日替わりセールで購入しました。

    選定された10冊は全て私自身は読んだ事はないのですが、
    本書を一読しただけで“読んだ気”になります。

    池上さんの著作を読んだのは4冊目、
    いずれも解説が上手すぎる上に池上さん独自の解釈も
    非常に面白く、分かった気になって終わってしまいます。

    池上さんの意図としては著作を入口に
    興味のある方はもっと深く探求して欲しい、
    ということだと思います。

    ところが一方で池上さんの本を読んで、
    さらっと表面を舐めて終わり、と言う状態が
    もったいないなと思いつつ、
    それ以上の行動を私に起こさせないだけの
    説得力が本書にもあります。

    おそらく他の入門書は池上さんの言葉ほど面白くなく、
    さりとて難解な著作にチャレンジするのは億劫、
    という気持ちが自分の中で勝るのだと思います。

    内容そのものは抜群に面白く、☆5つなのですが、
    上記のモヤモヤ感が抜けないので☆4つとしました。

  • 一般教養として考え方として知っておくべき本の要点をさっと自分の中に流し込む。学んだような気にはなっている。が、覚えておくことはなかなか難しいんだろうな。

    宗教や経済についての本が多く、キリスト教がわかる、イスラム教がわかる、経済の基礎がわかる的な本は何度も読んで、何度も頭の中をすり抜けてしまっているという実績もありつつ、そんなことを思ってしまう。

    Take away
    "聖書:産めよ 、増えよ 、地に満ちて地を従わせよ 。海の魚 、空の鳥 、地の上を這う生き物をすべて支配せよ 。"
    キリスト教文化圏の人から感じる、地球上を人が支配してしまえ的な背景にある言葉なのかなと。聖書の言葉を重んじてきた社会なだけに、なかなか変わることは難しいんだろうなと。

    "プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神:カルヴァン派の信徒はつねに 、自分が選ばれているか 、それとも神に見捨てられているかという二者択一の問いの前に立ちながら 、みずからをたえず吟味しつづけることで 、救いを作りだすことができるのである 。でも 、どうやって ?信徒たちは 、自分が選ばれた者だと信じることが絶対の義務とみなし 、そのことに疑いをもつことは悪魔の誘惑として退けるよう求められた 。自己への確信のなさは信仰の不足を示すものであり 、恩寵の働きの不足によるものだとされたのである 。こうした自己確信を獲得するための優れた手段として 、職業労働に休みなく従事することが教えこまれたのである 。この職業労働だけが 、宗教的な疑惑を追い払い 、恩寵を与えられた状態にあるという 〈救いの確証 〉をもたらすことができるのである 。”
    あらゆる自己啓蒙の本にある背景でもある気がした。

    "資本論"
    資本主義に代わる社会主義・共産主義とはいかなるものなのか、それについては詳細は述べられていない。

  • なるほど、非常に分かりやすい。

  • 池上さんが選んだ、世界を変えた本を10冊紹介しています。この本で何よりもまずよくわかったのは「ペンは剣よりも強し」ということ。これらの本は良くも悪くも私たち人間社会を動かし変えていきました。
    本書は1冊ごとのオムニバス形式と思いきや、きちんと順番が考えられていて一気通貫したストーリー構成になっています。ユダヤ・キリスト・イスラム教に関する本から始まり共産主義のマルクスや古典経済学を一掃したケインズ、新自由主義のフリードマンに至る流れをとてもわかりやすく説明しています。

  • 世界を変えた10冊の本は、以下。『アンネの日記』『沈黙の春』以外は、原作を読む機会は無いものと思われます。大雑把に内容と歴史的な意義を理解することができる。
    現在の世界の流れを考慮すれば、フリードマンも入れることになったものと思われます。それぞれの主張・考えを代表する10冊なので、独立したものではなく、関連したものとして解説されている。
     『アンネの日記』
     『聖書』
     『コーラン』
     『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
     『資本論』
     『イスラーム原理主義の「道しるべ」』
     『沈黙の春』
     『種の起源』
     『雇用、利子および貨幣の一般理論』
     『資本主義と自由』

  • この中で紹介される10冊の本は、
    タイトルは聞いたことのある有名なものばかり。
    でも一冊も実際に読んだことはなかった。

    時事問題について考えるとき、
    宗教的背景や経済的背景など
    歴史を理解しているのとしていないのでは
    だいぶ違う。

    ビスマルク(初代ドイツ帝国の宰相)の、
    「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
    という言葉をまさに思い出す。

    自力で読むには難しそうな本たちなので、
    池上さんのわかりやすいまとめで読めたのが
    ラッキー。

    物事を理解するうえで背景を追うことはすごく大事。
    と感じる一冊。

  • 昔の偉い人が著した内容はすごいなと思う。問題は今も同じで全く変わっていない(利便性の向上や物質的な豊かさという意味ではなく)。時代によって陳腐化するようなテーマを扱っていないと言われればそれまでなのかもしれないけど。
    宗教については、都合の良いように解釈してきたもんだなと改めて感じる。それで安堵できる人がいるなら良いし否定はしないけど、他人に迷惑をかけてはいけないよね。そういう人たちはどこかの孤島で内輪だけのコミュニティを形成すれば良いのではと思うのだけど、最早それに収まる規模ではないのかな。
    ケインズとフリードマンの項は特に興味深かった。関係ないけど、中国はいつか暴発するんじゃないかなと思ったり。制御できなくなる前に対処できれば良いのだけど。
    あとはまぁ、とにかく読みやすいですね。さすが池上氏だなと感じた。

  • 紹介されている10冊の本はどれも聞いたことのあるものでしたが、実際に読んだことがあるものは1冊もありませんでした。
    そしてやはり内容について知らないことばかりでした。
    世の中の在り様を決めた一要素なわけで、世の中を前より少し知った気分になりました。

    個人的に、池上さんの事実に基づくスタンスを感じて、すごいなと思いました。

  • 池上彰が、世界に影響を与えた書物を10冊を選び、解説。どの本もタイトルと著者は知ってるけど、読んだことのない本ばかり。著者の解説で読んだ気にさせてくれる。

    選ばれた本は、マックス・ヴェーバーにマルクス、ケインズ、フリードマン、ダーウィンらの歴史に残る偉人が書き残したものと聖書、コーランなど。今の時代と世界を論じる参考書として使える本ばかり。それらの本の中から最初に紹介されるのは「アンネの日記」。

    児童文学書のベストセラーだが、他の9冊に比べると「世界を変えた本」なのか?という違和感。著者いわく、キリスト教を知るために聖書、イスラム教を知るためにコーランがあり、ユダヤ教を知るためには「アンネの日記」であり、現在のイスラエルの存在に大きな影響を及ぼしている本なのだ。

    宗教、経済、格差、環境…、こうした世界問題を解くには先代の偉人に助けを借りることが必要。しかし、偉人たちの言葉をそのまま読む苦労する。その苦労を緩和してくれるのが本書。

  • 『アンネの日記』『聖書』『コーラン(クルアーン)』...平易な言葉で解説がなされている。難しいことを易しい文章で書くーこれは深く勉強しているからこそ為せる技だろう。またそれぞれの本は一見因果関係がないように見えるが,実は繋がっておりそのつなげ方が実に巧い。内容はもとより池上さんの文章はその書き方が勉強になる。

  • 聖書、資本論、コーラン…。タイトルは誰もが知っているものの、実際に読み通すことはなかなか難しい10冊を取り上げ、内容とそれが世界に及ぼした影響を池上彰が解説。

    池上さんの本は初めて。テレビでもあまり真剣に観たことがなかったのだが、本当に知識が深い人というのは、平易な言葉で語るんだなぁと実感。1テーマにかける分量は決して多くないが、同時期に読んでいた専門書よりもずっとわかりやすいなと感じたテーマがあった。特に興味を惹かれたのは2冊挙げられていたイスラム教についての本。テロのイメージしかなかったものが、どうしてそこに至ってしまったのか、各派閥の主張は何が違うのか、というところまで理解が進んだ。理解できると、さらに興味が湧いてくるものなんだなぁ。

  • とっつきにくそうな本に対して優しい解説を入れてくれるので、読んでみたい気持ちにさせてもらえた。さすが池上さん。実際に読むかどうかはまた別の話。

  • 池上さんはイスラム世界のお話がとてもわかりやすい。

  • 池上彰はすごいと思った。すごい。

  • こういうラインナップでくるとは、と最初は驚いたものの、すぐに納得。宗教がどれほど世界を動かしているか、考えてみれば当然のチョイスであったこと。
    さすが池上さん、どの本の解説も平易でわかりやすく、歯切れが良い。あくまで解説に徹している姿勢が、それを求めるこちら側としてとてもありがたく思う。
    特に「イスラーム原理主義の~」については、原理主義過激派が今の姿に至った理由を明快に語ってくれたように思い、とても参考になった。

  • ・7/28 読了.こちらは本当に一気に読み切った.ユダヤ教関連でアンネの日記を取り上げてるところがひとひねり.あとはやっぱり3大宗教がらみと経済がらみの書物が多かった.アンネの日記は読んでみるかな、そのうち.

  • 非常に分かりやすく整理されており、入門書としては最適だと思った。

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