- Amazon.co.jp ・電子書籍 (219ページ)
感想・レビュー・書評
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名前は知っているけれど読んだことがない、世界を変えたことも知らなかった本が紹介されています。
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宗教、戦争、環境、経済。それぞれの分野で読むべき10冊が凝縮してまとめてある。経済には疎い自分でも、日本の政権政策がどんな理論からなされたのかもうなずける。カトリックとプロテスタントの流れも理解できた。どの著書も歴史を刻み、現代に影響を及ぼしている。もっと深く知りたくなる内容ばかり。
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聞いたことはあるけれども読んだことがない、内容は知らないという本がたくさんあるのは、誰もがそうだと思います。特に、学校でそういう本があることだけは習ったとか、そう言えばテレビでそんな本があることを聞いたとか、でも内容まではわからないというのが、ある意味ほとんどではないでしょうか。
そんな反省も込めて、この本のタイトルを見たとき、読んでみようかという気になりました。さて、どんな10冊が選ばれているのでしょうか。
アンネの日記
聖書
コーラン
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
資本論
イスラーム原理主義の「道しるべ」
沈黙の春
種の起源
雇用、利子および貨幣の一般理論
資本主義と自由
お恥ずかしながら、そもそも私は、聞いたこともない本がいくつかありました。それに、最初が「アンネの日記」というのも正直驚きでした。例えば、「聖書」が最初であればわかる気がするのですが。
この10冊を本当に読もうとすれば、相当時間と労力を要すると思いますが、そこはさすが池上彰さんですので、私にもよくわかるように、実に平易に解説してくれます。まるで、娯楽番組でも観ているかのように、あっという間に読み終えることができました。
読み終わった感想としては、やはり、日本人が思う以上に、世界は宗教の影響を受けているということです。宗教という背景を知らなければ、日本は、様々な国々とうまく付き合うことができないと感じました。また、私たちが生きていく上で大切にしなければならない真理や、解決しなければならない課題は、すでに大昔から指摘されているということにも驚きました。指摘されているにもかかわらず、人間がそれらを軽視、あるいは無視をしてしまっているという現実。特に、「沈黙の春」で指摘されている環境の問題については、私たちは目をそらすことはできません。まして、原発など、問題外だと私は思うのですが…。
この手の本は、入り口としては最高ですが、私としては、できれば原典に当たりたいと、そういう気持ちはもっています。でも、この10冊以外にも、名前しか知らない有名な本はいっぱいありますので、時間がいくらあっても足りませんね。 -
選定された10冊、全て私は読んだ事はないのですが、
本書を一読しただけで“読んだ気”になります。
解説が上手すぎる上に池上さん独自の解釈も
非常に面白く、分かった気になって終わってしまいます。
池上さんは本書を入口にもっと深く探求して欲しい、
と思っていらっしゃると感じます。
ところが本書でさらっと表面を舐めて終わり、
と言う状態がもったいないと思いつつ、
それ以上の行動を起こす気になれません。
他の入門書は池上さんの説明ほど面白くなく、
さりとて難解な著作にチャレンジするのは億劫、
という気持ちが自分の中で勝るのだと思います。
内容自体は抜群に面白く、☆5つですが、
上記のモヤモヤ感が抜けず、☆4つとしました。 -
『アンネの日記』『聖書』『コーラン(クルアーン)』...平易な言葉で解説がなされている。難しいことを易しい文章で書くーこれは深く勉強しているからこそ為せる技だろう。またそれぞれの本は一見因果関係がないように見えるが,実は繋がっておりそのつなげ方が実に巧い。内容はもとより池上さんの文章はその書き方が勉強になる。
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Audibleにて。
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世界的に有名で、その著書により世界に大きな影響を与えた10冊の本を池上氏がチョイスして解説。
本の概要と与えた影響を簡潔に解説している。
アンネの日記、聖書、コーランなど、聞いたことはあるがほとんどの人がきちんとは読んだことのないだろう本が集められていて、核心部分が学べるため、ためになる。
教養を得られる(気になれる)本。 -
池上彰さんは社会情勢の複雑性を紐解くキュレーター。さすがに20年代に入ってお年を召されたなぁと思うところはあるが、彼の本が「入り口」として最適であることに変わりはない。
本書でピックアップされた10冊はどれも現代社会の主流派コンセプトの礎ばかり。
特に1冊目は良いチョイスと思った。アンネと同じ境遇を耐えて生き延びたヴィクトール・フランクの「夜と霧」でなく、ナチスを説いたハンナ・アーレントの「全体主義の起源」でもなく、「アンネの日記」であるのが良い。誰もが涙した「悲劇の少女」だったからこそ、多数派の共感を結集させてあらゆる「反ユダヤ思想」を「ナチス」色に染め上げることに成功したと言って良い。「ユダヤ陰謀論」も「反ユダヤ主義」も、今やナチス同様に「悪」にくくられる差別思想なのだ(土地を追われたパレスチナ人や資本主義で搾取される側の人たちが大勢居るにも関わらず、ユダヤ側をまとめて批判することはご法度とみなされる)。
この他、経済(資本主義)に関する書籍が多いのも特徴的だった。「プロテスタンティズムの倫理と資本」「資本論」「沈黙の春(資本主義の結果もたらされた環境問題の指摘なのでこれも入れる)」「雇用、利子および貨幣の一般理論」「資本主義と自由」が紹介されていた。最近では資本主義の自由競争の文脈でもイノベーションでも「進化論」が語られる(詳しくは「進化思考」の感想に書いた https://booklog.jp/users/kuwataka/archives/1/4909934006 )ので6/10は経済関連書と言えるかもしれない。 -
■ 学んだこと
・特定の社会集団をまとめるには、共通のイデオロギーが必要だが、中でも「宗教」の持つ力は強力無比
・イエス、ムハンマド、アンネ、いずれも基本的には平和思想の持ち主
・したがって、宗教は怪しいものでも、危険なものでも無く、人の有るべき姿勢や考え方を説く道徳的な存在と思う
(個人的理解)
・一方で「宗教」には「寛容性」に欠けるようなところがあり、故に原理主義、過激派、テロ、宗教戦争のような悲しい現実につながることがある
・また、信心深さは、ある側面、自由意志を制限し、ひたすら労働や資本の増強に人々を駆り立てるという、意外な展開を見せることもある
・宗教と経済や環境の意外なつながりに驚く
■ レビュー
・歴史を動かすほどの重要な10冊が、かなり要領よくコンパクトに紹介されていて、時間がないが教養を高めたい人に向いている
・短いとは言っても、重要なポイントは押さえてあり、たしかに知識は広がる感じがする
・お手軽に勉強した気になってしまい、すぐに記憶が薄れてしまったので、ここを入り口に、さらに自分で紹介されている本を読むのが望ましいかと思う -
紹介されている10冊の中で読んだことがあるのは、聖書だけだ。
ユダヤ教からイスラム教、進化論や経済の主要な本について、どれも世の中の動きや経済に関連させて実に分かりやすく解説してある。
特にイスラム教、コーランについては初めて知った。
とても勉強になり有益な本だが、これだけで自分には十分であり、紹介してある本を読むことはないと思う。 -
『アンネの日記』『聖書』『コーラン』『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『資本論』『イスラーム原理主義の「道しるべ」』『沈黙の春』『種の起源』『雇用、利子および貨幣の一般論』『資本主義と自由』の10冊の要約と社会的、歴史的意義の解説が簡潔にまとまった名著。
今までで読んだどの書籍より費用対効果、時間対効果のコスパが神懸かっている一冊。 -
とてもわかりやすく、読みやすかった。
知っているようで知らないこと、
聞いたことあっても中身知らないこと、
そんなことばっかりだった。 -
どれも読んだことがない本だったので勉強になった。
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宗教問題や資本主義社会主義の話はどうも覚えられない。
後者の話に入ってから難しくて、とりあえず、興味を持ったアンネの日記を購入して読んだ。
そのあと続きを読んだが、全ての項目において、池上さんらしい分かりやすい解説で読みやすかった。
無宗教である私からすれば、宗教というものは本当に不思議。本当かどうかわからない旧約聖書の中で、書いてあることをずーっと信じているんだから。
アンネの日記についての解説は、私にとってこの本を読んでみたいと思うのに十分な内容だった。もちろんこの本の解説を読むだけでも必要な知識はつくけれど、10冊のうち興味を持ったものはすぐ手に取りたいと思えた。
現代を生きる私たちが知っておくべき内容の本ばかりだったので、おすすめ。
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キリスト教とユダヤ教、イスラム教のことを少し知ることができた。プロテスタントとカトリックの違いも。
『道しるべ』は恐ろしい本やなぁ。
『沈黙の春』は、長年積読になっている。近々読みたい。
『種の起源』も、Kindleで購入してまだ読んでない。積読、多いな…。
「リバタリアン」という言葉は知ってたけど、どういう思想かについては、本書で知った。
読んで良かった。 -
小学6年生の息子に、少し知見を広げられるような本を読ませようと思って本書を再読。その視点で読むと、いくら池上彰さんによる分かりやすい解説とは言え、本書はだいぶ大人向き。ちょっと小学6年生には早過ぎるか。内容的には知ってて欲しいことなんだけど、社会の一般的なことくらいは背景知識として知ってないと難しいかなと感じた。別の本を検討しよう。
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わかりやすい。さすが池上さん。
世界を(結局は個人、一人一人を)動かしているのは宗教と経済なんだなと、納得。
この流れで環境問題を取り扱った「沈黙の春(レイチェル・カーソン)」が異色な感じがしたが、個人的にぞっとしたのでもっと声高に取り扱われてもいいんじゃないかと思ったが、「世界を動かした10冊」じゃなく「世界を動かしてほしい10冊」があればそっちだな。 -
これは非常によかった。
特に8章、9章、10章のダーウィニズムからの、ケインズを経ての、フリードマンの流れが非常によかった。そして決着は未だについていないと。 -
Kindle
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【由来】
・Kindleの日替わりセールで
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
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【目次】