GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 三笠書房 電子書籍 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 途中で挫折してしまった。。。

    私が社会人として働き始めた時にもう一度チャレンジしてみたいと思う。身近に人をギバー、テイカー、マッチャーに分類できる環境がない。身近な人で例えながら読めたら、よりこの本を理解できると思う。

    営業の面では、「売る」ことを考えるのではなく「相手を知る」ことを優先させるべきなのだと思った。

    親切は相手にも自分自身にも良いことなので、積極的に親切な行動をとろうと思った。

  • Udemyコース「人生100年時代 経営者・リーダーが不機嫌では困ります『あなたがご機嫌でいるためのルーティン/構築法とセルフコーチング』」より
    https://www.udemy.com/course/100-year-life-gokigen-hacks-selfcoaching/

    半分くらい読んで、後は流し読みした。
    ギバー:人に惜しみなく与える人
    テイカー:真っ先に自分の利益を優先させる人
    マッチャー:損得のバランスを考える人

    要はギバーになって成功しようっていう自己啓発本ですね。
    テイカーやマッチャーだとだめ。

    自分は意地が悪いのでギバーで搾取されて終わった人の話が読みたかった。PART6に、「成功するギバー、燃え尽きるギバー」っていう、自己利益への関心高低・他者利益への関心高低の2x2マトリクスが出てきます。
    ・自己利益への関心高、かつ、他者利益への関心高=>他社志向の成功するギバー
    ・自己利益への関心低、かつ、他者利益への関心高=>自己犠牲的なギバー
    だそうです。前者とマッチャーの違いは何?ちゃんと読んでないから分からないけど、結構紙一重な気がしました。

  • オーディブルで拝聴。
    具体例が多いことによって読み進めることが難しくなるということを実感した。自身で文を書く時に気をつけたい。
    著者の言うとおりギバーとして生きることが成功する(なにを笑)ことがよりよく生きていくために大事であるということはもちろん、自分も含めて周りの人たちがギバー、マッチャー、テイカーのどれにあたるのかを俯瞰して見ようとすることが最悪の事態を避ける手段になるのではないのかと思う。
    ギブすることはもちろん色々な先行投資として大事なのではあるが、投資する時点の自分の資産を減らすことには変わりにはないので、自分が破産しない範囲でギブしたい。

  • ギバーのネガティブ要素と感じる部分の解説や、成功するギバーと成功しないギバーの違いが興味深かった。

  • 読了

  • 真の成功者にはGiverが多くいる。当初はGiveとTakeのバランスが大切という話なのかと思っていたが、目先の利益に囚われず見返りも求めずにGiveし続けることが大切だという。何人かの具体的な事例で説得力がある。

  • (オーディオブック利用)

    ■感想
    「与える人こそ成功する」というエピソードを、これでもかと詰め込んだ本。
    エピソードが多すぎて、途中からお腹いっぱいだった。
    耳の痛い話が多かったのは、自分がテイカーかマッチャーだからなのだろうな…。

    ■今後の行動
    自分のやりたいことよりも、子供のやりたいことを優先する。

  • Audible にて。
    たしかに好感の持てる人物はたいていGiver。

  • 自意識過剰で自己嫌悪気味の自分を戒める読書でした。
    良いと思ったらやってみる。
    失敗したら素直に認める。
    相手の気持ちにビクビクしない。それよりも相手の意図を汲み取って提案する。
    せこい事をしない。

    ところで楠木さんの解説の通り、この本の内容がデータに基づくものだとすると、自己犠牲的な行動が美談として賞賛され、時には強制されるのは良くないこと。
    例えばボランティア活動では、本人の欲求(楽しみたいとか責任感とか)が必要だと思います。
    四面四角は不自然。

  • ■サマリ
    ①ギブ・アンド・テイクの関係には、「ギバー」「テイカー」「マッチャー」という3種類が存在する。(ギバー:20% テイカー:25% マッチャ―:55%)調査によれば、成功から最も遠いのがギバーであるが、同時に最も成功しているのもギバー。
    ②ギバーが成功しやすいのは、独自のコミュニケーション法を用いることで、長期的な人脈を築き、利益のパイを増やす働き方をし、他者の才能を信じ育て、信望を元にした影響力を発揮することができるから。
    ③ギバーが成功するためには、他者につくすだけでなく自分の利益にも関心を持つこと。また、人によってギブ・アンド・テイクのやり方を使い分けることが重要。

    ■ギバーの特長
    長期的にリターンをもらえるのが成功ギバー。
    成功ギバーは、人脈づくり、協力、人に対する評価、影響力、という4つの分野で独自のコミュニケーションをする。
    一方で、テイカーは仮面を被って近づいてくる。初対面で1番好感がもたれるのは権利意識が強く人を操作したり利用したりする傾向のある人であるという説もある。
    テイカーを見抜く方法は2つあり、1つは評判を確認する、2つはSNSの写真が盛ってるかどうかである。

    ■ギバーの特長①:人脈
    しばらく連絡をとっていないような休眠状態の友人関係や繋がりをうまく活用できるのはギバー。休眠状態でも信頼関係は残っているし、より多くの新しい情報をもたらしてくれる。
    テイカーは相手からの信頼がなく活用できない。マッチャーはギブアンドテイクが前提の考え方なので助けを求めることにも居心地の悪さを覚えてしまう。

    ■ギバーの特長②:影響
    5分間の親切をする。5分でできるようなことなら誰であってもしてあげる。これは、自分のネットワークの人たちがギバーになるように後押しする、ペイフォワード(受けた恩をくれた人に返すのではなく、別の誰かに何かをしてあげること)を浸透させる。ギバーの与える姿勢は伝染していく。

    ■ギバーの特長③:ギブの量と生産性の相関関係
    他者へのギブばかりをしてるとは生産性が落ちるのではないかと思うかもしれないが、逆にギブが少なければ生産性が落ちて、ギブが圧倒的に多ければ逆に生産性があがる。
    それはギブが多い方が信頼関係が多く築けて助けを得やすくなるから。

    ■ギバーの特長④:チームでの結果を出せる
    クリエイティブな人にはテイカーが多い。実際テイカーは人の意見に耳を貸さずに自分のやりたいことを押し進める特徴がある。ただ本当に良いアウトプットを出すにはチームの力が必要、つまり周りで支えてくれる人が必要。優秀な外科医ですら慣れているサポートスタッフと一緒じゃないと手術成功率が下がる。
    ではなぜギバーがチーム力を引き出すのがうまいのか。
    1つ目は、周りから感謝されているから。一般的に、才能のある人は嫉妬されやすく、嫌われやすい傾向にあるが、ギバーはグループに献身的に貢献しているため、嫉妬されるどころか、むしろ周りから感謝されている。
    2つ目は、信用貯金があるから。たいていの人はマッチャーで心に信用口座を持っている。ギバーとして振る舞うと心に信用貯金がたまっていくので、規範や期待に外れることをたまにしても大丈夫になる。そのため信用貯金が溜まっていれば、大胆で挑戦的なアイデアでも認めてもらうことができる。
    3つ目は、安心感を作れる。安心感のある環境では、人は学習意欲が高まり新しいことにチャレンジしやすくなる。この環境をギバーは作り出せる。

    ■ギバーの特長⑤:認識のズレを補正できる
    責任のバイアスというものがあって、人は自分の貢献を過大評価し、他人の貢献を過小評価する。マッチャーやテイカーがこれを乗り越えるには、してもらったことをリスト化する。ギバーはこれを当たり前にやっている。
    自分自身が辛い目にあっているわけではないから、医者はたいてい患者の痛みを軽く考える。こういう自分の観点からしか物事を見ずに、相手の心理的状態を想像できていない状態を「視点のズレ」という。テイカーは視点のズレがあって、ギバーは視点のズレを修正することができる。つまり相手の立場に立って考えることができる。

    ■ギバーの特長⑥:人を育てるのが上手
    自己成就予言という理論、他人から期待されるとそれに沿った行動を取り、期待通りの結果を実現する。つまり、成績の悪い生徒を良くするには、教師がその生徒に期待することが重要。
    この育て方ができるのはギバーで、テイカーは人を信頼することができないため、できない。マッチャーはその人に見込みがあるとはっきりわかるまで育てようとすることができない。
    この特性だとギバーは人に投資しすぎそうだが、実はそうではない。多くの人は投資の選択を失敗したとき、諦めずさらに投資して負けを取り戻そうとする。ギャンブルにしても事業投資にしても失敗しても投資を諦めない人たちがそれだ。これは自分の非を認めないことが起因していて、関係者全体の利益よりも個人のメンツを優先して投資を止める判断を先送りするテイカーの特徴。ギバーは全体を優先するので進んで失敗を認める。

    ■ギバーの特長⑦:目先のプライドより長期的なメリットを選べる
    テイカーは批判されているとわかったら忠告を受け入れなくなる。受け入れないことでプライドを守る。
    ギバーはその逆。ギバーは長い目で見てより良い選択をすることが重要で、目の前のプライドや評判は気にしない。例えば、弱点を強みにすることができる。吃音でうまく話せない弁護士が陪審員の同情を買って味方につけることができたり、年配でキャリアもある生徒に講義をする講師が若さを過度にアピールして自分を下げることで話を聞いてもらえるようにするなど、自分の弱みを見せることで周りを味方につけ、良い結果に結びつける。ギバーはこれができるがテイカーはできない。注意点は弱みを見せても効果があるのは周りに優秀と認められている場合に限る。

    ■ギバーの特長⑧:控えめで相手目線でのコミュニケーション
    ギバーは相手側の視点でコミュニケーションを取ることができ、質問を多くする。そして「かもしれない」とか「良くないかもしれないが、〇〇はどう?」とか「どちらかといえば」とか控えめな話し方をする。これはチームでコミュニケーションを取る際には有効だが、面接などの一階勝負だと頼りないと判断してしまう人もいる。
    アドバイスを求めるという方法も有効。情報を得て、自分ごとになってもらえ、相手との関わりを持てる。
    また、人には「自分の時間・エネルギーを投資して助けた人を、それに値する人だと信じようとする」という特徴がある。そのためアドバイスを求めるやり方は実に巧妙。
    ただし、普段からゆるいコミュニケーションをしっかり取っていることが大事で、そうでなければ相手から下心があってアドバイスを求めてきてる、媚びてきてる、と悟られる。

    ■成功ギバーと失敗ギバーの違い
    ただただ自己犠牲的なギバーと、自己と他者両方の利益を考えるギバーがいる。もちろん、自己と他者両方の利益を追求できるのが成功するギバー。
    両者の1つの大きな違いはモチベーション。ギバーのモチベーションには、他者への利益が大切になってくる。単純に高給のコールセンターをやらせると、テイカーよりパフォーマンスは悪い。だが、そのコールセンターで獲得した寄付金が奨学金に使われて学生の人生を変えていると知ると、途端にギバーのパフォーマンスがテイカーに追いついた。ギバーは与えすぎて燃え尽きるのではなく、与えたことでもたらされた影響が確認できないときに燃え尽きる。つまり、ギバーとしてのモチベーションを保てる環境でギブをすることが、成功ギバーにつながる。コツはまとめてギブする。その方が幸福感が増す。
    失敗ギバーは3つの罠(信用しすぎる、相手に共感しすぎる、臆病になりすぎる)にはまる。
    人を食い物にするテイカーを見分ける力が必要。ギバーは共感する力があるのでテイカーを切ることが難しい。切られた側の気持ちを推察してしまう。切るにしてもテイカーは利己的なので、切ることでのテイカー側のメリットを用意してやるのがいい。
    または、テイカーに対してはマッチャーとして接する。最初はギバーとして接して、相手がテイカーだとわかったらマッチャーとして接する。3回に1回はギバーとして接してテイカーに名誉挽回のチャンスを与えるのがいい。
    ギバーは自分を犠牲にしがちなので、給与交渉が苦手だ。自分の利益のために交渉するのは難しいので、家族を代表して交渉するという考え方をすればうまくいく。また交渉は勝ち負けではなく、パイを大きくする、全員勝たせるが基本。

    ■ギバーを増やす方法
    フリマアプリのような仕組みは、価値の「交換」なので、テイカーやマッチャーが好む。
    自分がもう使わないものなど無料で誰かにあげることができるフリーサイクルというシステムは、ギバーに使われる。この仕組みではテイカーやマッチャーもギバーとして振る舞う。理由は「共通点」が人の行動に多大な影響を及ぼすから。共通点とは、フリーサイクルコミュニティへの所属意識があり、愛着が湧いていること。フリマアプリは価値の交換なので、そこへの所属意識や愛着は湧きにくい。一方、フリーサイクルは贈り物なので、思いやりや好意が価値に上乗せされる。その付加価値をコミュニティ内でペイフォワード(恩送り)していくため、自分が得た利益をコミュニティのおかげだと感じ、愛着が湧く。
    また人は特異な共通性により引き付けられる。人は人と同化したいという欲求とユニークな存在になりたいという欲求を両方抱えている。これを叶える一般的な方法が、特異なグループに所属するということ。
    成功の定義が、個人の業績+他人への貢献度、になれば職場にもテイカーとマッチャーが増えるかもしれない。

    引用:
    https://www.flierinc.com/summary/310
    https://note.com/ringo_gorilla/n/n5ef0922d4ab1

著者プロフィール

アダム・グラント(Adam Grant)

ペンシルベニア大学ウォートン校教授。組織心理学者。1981年生まれ。同大学史上最年少の終身教授。『フォーチュン』誌の「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」、世界でもっとも重要なビジネス思想家50人(「THINKERS 50」)のうち一人に選ばれるなど、受賞歴多数。「グーグル」「ディズニー・ピクサー」「ゴールドマンサックス」「国際連合」などの一流企業や組織で、コンサルティングおよび講演活動も精力的に行なう。デビュー作『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』は31カ国語で翻訳され、全世界で大ベストセラーに。続く『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』(以上、三笠書房)も『ニューヨーク・タイムズ』紙でビジネス書の売上第1位、アマゾンUSでも第1位(企業文化)を獲得している。

「2022年 『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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