腰痛探検家 (集英社文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • Kindleでセールか何かだったので購入した作品。
    結構前、たぶんギックリ腰だった時に買ったのかな。
    藁にもすがる思いで。
    そして藁だった。
    しかし非常に面白い藁であったな。
    腰痛をどうにかしようという思いには何の役には立たないが、腰痛世界にいる人間には非常に共感できる部分も多い。
    腰痛は辺境。
    出口の見つからないジャングルにいるようなもの。
    でもまあ腰痛も30年近く付き合ってると、まあ日常です。
    そもそも腰が痛くないという状態がわからない。
    痛いのが当たり前。
    もはや生活拠点はジャングルの中なのである。

  • Kindleのセールで「腰痛」というタイトルに惹かれて何となく購入してみたが、かなり楽しめた。腰痛持ち仲間として著者の気持ちは良く分かる。本書で単に腰痛治療の探索について書かれているわけではなく、腰痛という秘境に入り込んだ人間が、そこから脱出しようともがく姿が描かれていて、そこが実に面白おかしく紹介されている。腰痛に悩んでいる人間はたくさんいると思うが、他に人々がどのように対処しているのかはなかなか分からないものだ。著者本人の異常なまでの腰痛治療への執着ぶりとその悪戦苦闘は笑えるし参考になる。病院であろうと民間治療であろうと、三者三様、こんなにも言うことが違うとは。腰痛と恋愛の共通点の発見だとか、所々に現れる腰痛による人生論のようなものが意外と味わい深い。で結局、腰椎とは関係ない悪い病気による腰痛で無い限り、適度な運動をしてバランス良く筋肉を補強し、血行をよくし、腰痛と共存共栄してくということかな。スイミング習いにいってみようかな。著者の他の本も読んでみたくなった。

  • 自分か??と思った。好きな本

  • 本当に恋愛の記録のような腰痛体験記でした。

    ダメ女子がいろんな男性との出会いと別れを繰り返し、最後に自分らしさ、自分に合う恋愛を見つけてこれまでの出会いは無駄じゃ無かった…!!てなるのがまさに恋愛笑

  • 腰痛への執着が凄い。診断も治療も医者の数だけある。

  • 腰痛持ちでもちょっと理解の範疇を超えた腰痛治療記。腰痛を恋愛に例えるあたり本作者のユニークさが際立つ

著者プロフィール

1966年、東京都八王子市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学探検部在籍時に書いた『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)をきっかけに文筆活動を開始。「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、それを面白おかしく書く」がモットー。アジア、アフリカなどの辺境地をテーマとしたノンフィクションのほか、東京を舞台にしたエッセイや小説も多数発表している。

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