- Amazon.co.jp ・電子書籍 (313ページ)
感想・レビュー・書評
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※この本は途中で挫折しました
いつもの"キャラが合わない"やつ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鶴田謙二によるコミカライズ版は前から好きなのだが、原作は読んだことがなかった。
「地球に生命が発生してから現在までのことを総て記憶している」美少女・エマノンをヒロインに据えた連作8編を収めている。
8編それぞれにタイプの異なる趣向が凝らされていて、アイデアの豊富さと、その展開のさせ方のうまさに唸った。
「この短編はハズレだな」というものが一つもない。音楽でいう「捨て曲なし」の傑作アルバムのよう。表題作のみならず、全編鶴田謙二にコミカライズしてほしい。 -
太古の生物からの全ての情報を記憶している人物が登場する短編小説集。それぞれは独立した物語で一つ一つでも楽しめるのだが、続けて読んだ方が世界観は広がる気がする。不思議な雰囲気のSF小説だった。
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どこかで聞いた名前の小説だったので、KindleUnlimitedで読んでみました。
不思議な「エマノン」という少女の物語。SF/ファンタジーの世界にふんわり誘われて、ふんわりと体験してきました。
昔好きだったSF/ファンタジーの匂いのする小説でした。そもそもは1983年に発売されたものなのですね。その当時には出会わなかったけど、出会っていたら、きっとシリーズで読んでただろうな、と思う。
シリーズとして続きがたくさんあるらしい。
今の私だと、ちょっと不思議感が重たい気がするので、また思い出したときに続きを読んでみようと思う。
#KindleUnlimited -
地球に生命が発生して以降の歴史をすべて記憶している少女エマノン。同一人物が不老不死なのではなく、過去の歴史をすべて引き継ぎながら生まれてくる生物がエマノンである。本書は短編集であるが、全編を通じてほぼ同じ姿型でエマノンは登場する。冷静に考えたらエマノンの状況って、耐えられないくらい思いものだと思う。作品中では諦観しているのか、事実を受け止めて時空を超えて活躍している。エマノンの謎を明らかにするというより、このような少女がいたら面白いだろうなという妄想が作品となった感じである。
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昔何かで紹介されていて読んでみたいなと思ってたものがunlimited公開されていたので読む。でも私にとっての旬は過ぎてしまってたかも。太古からの記憶を持ち続けて旅を続ける少女とそれに関わる人たちの物語だけどエマノンがチートすぎて共感しにくいというか。。周りの人達の生き方も、ただ流れている生きているというか、エマノンとの対比としての効果はあったがなんだか少し物足りず。最後の話はますますよくわからなかった…
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ジャンル分けが難しい。SF?ドラマ?
ヒロインは人類発生からの記憶を一子相伝で持ち続けているという設定。不老長寿ではなく、娘が誕生すると全記憶が娘に譲られるというのがミソ。
なので本人は普通に老けていくわけだが…。
このヒロインと様々な時代で邂逅した人々の短編集で、それぞれの人物の主観で描かれる。
人類の歴史を知るというのは面白いし、DNAに先祖の遺伝記憶があるのは証明されつつあるし映画「アルタード・ステーツ」等も似たようなテーマだった。
その設定だけでどれだけでも面白く出来そうだが、各エピソードがこじんまりとしているし、本筋と関係ない話が長かったりして話のリズムが悪い。
設定の面白みが十分には活かされていない気がして残念。
筆者は九州出身の方なのか、九州を舞台にした話が幾話かあった。 -
永遠の過去の記憶を持っているという少女と、様々な関わりを綴った連作短編集。
梶尾真治版「火の鳥」といったところか。
壮大なテーマの割には、それぞれに出会う人たちとの交流が結構あっさりめで、何というか、宿命論的な話にはならず、ちょっと物足りない。 -
エマノンというエキゾチックな少女と彼女に関係する人が主人公となる。長い話かとおもったが、短編集みたいだった。エマノンは生命が誕生してからの35億年にも渡る記憶を持っている。一瞬一瞬の人生に名前には意味はない、というのでno nameの逆さ読みでエマノンとか。