オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ [DVD]

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監督 : ジム・ジャームッシュ 
出演 : トム・ヒドルストン  ティルダ・スウィントン  ミア・ワシコウスカ  ジョン・ハート 
  • 東宝 (2014年6月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988104084774

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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • ONLY LOVERS LEFT ALIVE
    2013年 アメリカ+イギリス+ドイツ
    監督:ジム・ジャームッシュ
    出演:ティルダ・スウィントン/トム・ヒドルストン/ミア・ワシコウスカ/ジョン・ハート/アントン・イェルチン
    http://onlylovers.jp/

    ジム・ジャームッシュで、ティルダ・スウィントンで、吸血鬼もの!それだけでなんだか盆と正月とゴールデンウィークがいっぺんにきたくらい興奮しました(笑)。期待通り、映像は美しいけれど、内容はオフビート。とくに血沸き肉躍る展開はありませんが、目の保養と耳の保養を一度にできてそれだけで満足。

    デトロイトでミュージシャンとして暮らすアダムは、ロマンチストで鬱気味の吸血鬼。おそらく自殺用とおぼしき弾丸を用意したりして、ちょっとネガティブなこの頃。そんな彼を心配して、タンジール(モロッコ)から、やはり吸血鬼の恋人のイヴがデトロイトまでやってきます。

    どちらの暮らす家も、齢数百年を生きたヴァンパイアらしく調度は時代錯誤なまでにアンティーク。しかし21世紀を生きる彼らは、スマホも使うし、You Tubeも見るし、連絡するときはスカイプ(笑)。

    ミュージシャンのアダムは、かつてはシューベルトに曲を提供したりもしたけれど、今はギターやコンピューターを駆使して、自分の名前は出さずにインダストリアル系みたいな音楽を作っている。バイロンやシェリーといった詩人と交流した時代もあったらしく、そういえばそのバイロンやシェリーも吸血鬼だった、という小説や映画も昔あったっけ。

    アンニュイなアダムに比べて、イヴはポジティブに不老不死の人生をそれなりに楽しんでいるように見えます。アダムの運転するジャガーでデトロイトの街をドライブしながら、ジャック・ホワイトの家を教えてもらって喜んだりするミーハーな一面も(笑)。デレク・ジャーマンのミューズだった頃から、やはり不老不死のオルランドを経て、ティルダ・スウィントンの白皙の美貌は本当に不老不死かと思うくらい衰え知らず。彼女ほど吸血鬼役に説得力のある女優はいないでしょう。

    イヴの古い友人である“クリストファー・マーロウ”は、実はシェイクスピアも彼だったという説を採用されているようで、シェイクスピア以外にも、さまざまな時代の作家の正体が実は彼だった、ということが匂わされてもいます。

    そうして何百年も、作家として、あるいは音楽家として、人類に貢献してきた彼らですが、そんな彼らの知性とバイタリティをもってしても、現代はとても生きにくい。うっかり血を吸って人を殺せば殺人罪で捕まるし、不老不死の彼らには戸籍もないゆえパスポートや身分証明書の類いも偽造するしかないし、濁りのない血を手に入れるためには医者を買収して輸血用の血を手に入れるしかない。昔は良かった、死体はテムズ川に流すだけで済んだ、と思わず愚痴りたくなる気持ちもごもっとも。

    しかしそうやって人目を忍んでひっそり生活している彼らにとっては迷惑な、トラブルメーカーも存在します。イヴの妹のエヴァは、とても数百年生きたとは思えないくらい現代っ子な吸血鬼。思慮深さのかけらもなく勝手気ままにふるまう彼女をみてると、性格って、年齢と関係ないのかもね、としみじみ思ったり。

    結局このエヴァが無分別に人間の血を吸って殺したせいで、デトロイトを逃れたアダムとイヴは、タンジールへ戻り、そこでマーロウの死を看取る。輸血用の血液から別の病気に感染した、というのは人間界でも問題になりますが、吸血鬼にとっても致命的。飢えて追いつめられたアダムとイヴが最後に選んだ方法は・・・ラストシーンにしてようやく「ザ・吸血鬼」映画の様相を示したのでした。

    余談ですが、クラブのシーンで流れてた音楽がBRMCだと思ったのだけれど曲名思い出せなくて、調べたら「Red Eyes And Tears」でした。全体的にジャームッシュらしく、音楽の趣味もとても良かった。

  • 3.5点

  • 美しく繊細で弱々しい芸術家肌の吸血鬼。流れる音楽や、名前が出てくる作家に興味を持てたら楽しめるかも。退廃的というか基本的にダラダラしてるので長めの尺が苦痛に感じる人もいるだろう。
    激しい内容のものが好みの人には静か過ぎて向かない映画。
    私はなんだかんだいって不器用な芸術家が好きなので面白かった。

  • ティルダ様狙いで観たけれど夫役のじめっとした人もだんだんカッコよく見えてくる、おしゃれダラダラ映画。二人のお互いに対するしぐさもスマートでうつくしくてよかった。人さまのいちゃいちゃなんてふつうは見られたものじゃないですからね。ミア・ワシコウスカのウザい妹演技も、なんというか、ウザさのイデアを体現していて爽快なほど。

    ストーリーについて。『ポーの一族』でも『人魚の森』でも、「死ねない恋人たち」のお互いに対する真剣さは、それはもう他に替えが利かないからというのがあるわけだけど、本作のティルダ様にも「好きだから(こそ?)相手に我慢している」空気を何となく感じてしまって、「アダムに飽きちゃったらどうしよう」って、余計なお世話だけど心配してしまった。そう思ってると思うんだ…

  • (2013年作品)

  • 格好いい吸血鬼カップルが素敵。

  • 感想放置し過ぎて忘れたシリーズ

     トムヒとティルダ・スウィントンの美しさを堪能するオシャンティーでオシャンティーでオシャンティーな映画……なんだけど、その割にはちょっとズレてるおかしみみたいなのがあった。これがオフビートってことなんでしょうか??
     DVDで観たんだけどちょっと眠たくなった。映画館で集中して観たかったな~。
     血液のアイスキャンディーは面白かった。ミア・ワシコウスカ演じる妹にはだいぶイライラした。

  • トムヒ。それだけ。
    ナイトオンザプラネットを思い出した。
    B-。

  • 雰囲気がとてもすきです。ティルダとトムが美しすぎ(笑)気だるい感じがイヴとアダムから伝わってくるし、音楽もピッタリ。ロケーションもすき。文学は詳しくないけど、たまに出てくる1節が心地よい。何世紀も存在し続ける彼らだからこその会話も楽しめます。観賞後、マーロウのことに触れるきっかけにもなりました。

  • wowowで録画視聴。字幕版。
    ジム・ジャームッシュの「ストレンジャー・ザン・パラダイス」を長年観たいみたいと思い続けて20年近くが経って昨年観た時にものすごい肩すかしを喰らったのでどうだろう…しかも吸血鬼モノ…?と思いつつの鑑賞だったのですがこちらは楽しめました。
    ストレンジャー…はあまりに無軌道に生きる登場人物達に苛立ってしまったのでどうにも入り込めなかったのですが、それでもやっぱり先にストレンジャー…と観たからこそ、どこかにジム・ジャームッシュ作品の感覚への耐性(というと悪い事みたいですが)があったため、より今作が伝わりやすかった気もします。
    吸血鬼が主人公とはいえそこにオカルト要素は無く、数百年を生きてきて現在になるべく馴染む生き方をしようとする彼らはiPhoneを使い、飛行機に乗り、血も医者から輸血を密売して飲むという生活を送っている。
    ミュージシャンとしてある程度の成功をしながらも憂鬱と退廃を纏わりつかせながら生きるアダムと発着共に夜の便だけで乗り継いで彼の元へと向かうイヴの姿は、自分たちの属する場所に惑い、不自由さへの諦念を抱きながら彷徨う、まさにジム・ジャームッシュ作品の空気を体現しているように感じました。
    だからこそ奔放に振る舞って彼らの生活を乱すエヴァに苛立ちを感じ、また二人の生活に戻った事にホッとしたり。けれどそのままいるわけにもいかず…。
    濡れ場は無く、代わりに何度も現れるただ二人が触れ合って眠るシーンのひんやりとした静けさも素敵でした。
    ことにお互い全裸だけどほとんど触れる事も無く向かい合わせで眠るシーンは彫刻の様な美しさで、本当に命が通っているのだろうかと訝しむほどでした。
    当初、主演はマイケル・ファスベンダーの予定だったとのことですが(そしてファスベンダーも大好きですが)、この役はトム・ヒドルストンで大正解だと感じました。

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