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- / ISBN・EAN: 4959241752352
感想・レビュー・書評
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『エンダーのゲーム』は初心者におすすめの海外SF小説ベスト10とかによく入ってる有名な作品なので、いつか読みたいなーと思ってたら映画化されたのでまずは映画から。・・・と思ったんですが、観に行った映画マニアの先輩からはそこまで推されなかったので劇場ではスルー。(ふだんSF映画と戦争映画はなるべく劇場で観るようにしてます)
原作小説は短編版が’77年、長編化が’85年なので、JPホーガンの『星を継ぐもの』と同様SF小説としては比較的新しいものだと思う。’70年代後半~’80年代前半にかけて、映画もそうだけどSFブームだったので丁度その頃の作品です。
「比較的新しい」と言いたかったのは、観てもらったらわかりますがハインラインの『宇宙の戦士』と基本的にはだいたい一緒の感じでした。と同時にエヴァンゲリオンの元ネタのひとつ、というかこれまただいたい一緒の感じ。昔、庵野監督がインタビューで「実はSFそこまでは読んでなくて、最近(’90年代)のもあんまりわからない。最後に読んだのは『エンダーのゲーム』」というようなことを言っておりました。
ストーリーは『宇宙の戦士』とだいたい一緒、じゃあ違う部分はどこか?というとタイトルの文字通り「ゲーム」であるどうか、というところじゃないでしょうか。SF小説って現実の科学技術の進歩で刷新されていくんで、この当時の最新技術ってのはコンピューターやゲーム、そして仮想現実からサイバーパンクでした。そこのところが’59年の『宇宙の戦士』とは違う点。音楽で言うと、’60年代後半~70年代のプログレと’90年代後半~00年代のポストロックの関係みたいな。
「ゲーム」描写、主人公たちが途中でトレーニング(ゲームというかスポーツというか)しますがあそこのところはかなり面白かったです。特に、僕ら世代は湾岸戦争の開始をテレビで何度も観てきた世代なんで「空恐ろしい」感覚ってのがけっこうあるんです。あと、監督や製作者側がやりたかったことってのは、やっぱりテロ~イラク戦争までを踏まえてってことなんでしょうね。そういうところはすごくよくわかる。劇中出てくる無人機なんかも、プレデターなんか現実世界でもバンバン使われてますし・・・。
ですが、最初に書いたように『宇宙の戦士』だし『エヴァンゲリオン』なんで、それらの後に観ると目新しさがほとんどありません。逆に『パシフィック・リム』なんかは要素だけ持ってきて違う映画にしちゃったんでおもしろかった。
主演のエイサ君とヘイリーちゃんはどちらも好き。本当は★3ぐらいだけど、エンディング曲がフレイミング・リップスだったので★4。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
名画座で鑑賞。
本日3本立ての次点。
原作が有名。読んでから観たかったんだけど、先に名画座に来てしましました。
遥かな未来、先の侵略戦争で一度は撃退したフォーミック生命体(昆虫型異星人!)の再度の侵略に備えて、人類はRPゲームに対して素晴らしい反応を示す少年少女を選抜して防衛戦争を指揮出来る人材を育成しようとする。軽いノリだが、教官役にハリソンフォード、先の大戦の英雄にベンキングスレーとトンデモナイ配役で重厚感を醸し出している。
戦闘訓練はホントにゲームの様。最終選抜は惑星戦争のシュミレーションと告げられて、お偉方が見守る中、エンダーは輸送船や護衛戦艦を犠牲にした捨て身の戦法で人類を勝利に導く。あくまでもシミュレーションと信じて無邪気に喜ぶエンダーと仲間達。ところが・・・?
最後の最後までゲーム感覚、新しい表現だな~。初めて作品内にCGを取り入れ集積回路の中でバトルを繰り広げた「トロン」の様な目新しさは感じますが。
スターウォーズのアナログな肉弾戦が懐かしいです。やはり小説を先に読むべきだったか!? -
原作を先に読んでからの視聴。
原作の内容をハイスピードでなぞっていくため,先に見ておかないと展開の意味が分からなかっただろうと思います。
小説で読んだ内容を映像で追体験できるということで相乗効果を得られます。 -
原作は読んでるけどもう20年以上前の話なので細かいことは全然覚えてません。
でも、中盤が超ダイジェストになってるってのはわかりました。仕方ない、というか当然のことなんですけども。
エンダー役のエイサ・バターフィールドは線の細い感じとかがピッタリ。
オチは知っていたので驚きはありませんでしたが、それなりに面白かったです。 -
映画館で観賞。思ったより良かったかな♪
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原作は未読。あまり期待しないで観たんですけど、結構良かったです。これって、純真無垢な少年が武器を持って戦い、邪悪な大人に利用されて心に傷を負うという「ガンダム」や「エヴァ」と同じ話型で、日本人が好きなタイプだ思うんですけどねー。
1時間半くらいたってもずっとシミュレーションゲームばかりやっているので「まさか、あのオチだったら嫌だなぁ」と思っていたら、ホントにその通りでしたね。でも、この作品が「大人の欺瞞に傷つく子どもたちの物語」であると考えれば、このオチ以外ありえないですね。
あと、この映画ですごくリアルだなと思うのは、戦闘員は無人操縦機を操作するのみで、彼らは母艦から1歩も出ないし、誰も死なない。まさしく「エンダーのゲーム」なのです。「スター・ウォーズ」みたいに戦闘機で出撃みたいなものには今では全くリアリティがないので、これは近未来の戦争をリアルに描いているなと。 -
【あらすじ】
主人公は宇宙戦争を“終わらせる使命"を背負って生まれた、少年戦士エンダー。挫折と成長を繰り返し過酷な運命に翻弄されながら、全人類の命運を背負い、予測不可能な《衝撃のラスト》に向かって突き進んで行く。
面白かった。映像が綺麗なので、出来ればBlu-rayで観てほしい。
敵のエイリアンを一網打尽にするための最後の訓練として、「ゲーム」の指揮をとるエンダーだったが、実は……
原作未読なので、観ているこちらも騙された。小説を読もうと思う。
未公開シーン集は必見です。 -
油断してたら、すこぶる面白かった