風立ちぬ [DVD]

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  • 297レビュー
監督 : 宮崎駿 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2014年発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241753410

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風立ちぬ [DVD]の感想・レビュー・書評

  • 宮崎アニメの中でベスト3に入るほど気に入った。
    大人の映画だ。
    主人公のように飛行機に夢中になってしまうことは、女の私にはなかなかできないが、男のそういう部分が愛おしく感じた。
    あの時代のエリートたちの姿勢、煙草を吸うさま、せりふ、訪れる喫茶店やホテルの内装、開発した飛行機の鋲・・・などのディテールがどれもすごくかっこいい。
    宮崎監督の平和主義VS戦闘機マニアのジレンマは、親友に言わせることで本人のあくまでも戦闘機バカぶりをうまく強調できていたと思う。
    夢を追うことはとてつもなくロマンがあって美しいがそれが必ずしも正義につながることではない、という矛盾を描いた、すばらしい映画だ。

  • これアニメでやる必要ある?と思った。プ○ジェクトXあたりでこんなんやってなかったっけ。
    激動の時代を描かれてるのに、主人公は一貫してボク関係ないです、飛行機作れたらそれでいいです。みたいな感じの印象。
    嫁の病気も彼にとってはどうでもいいみたいで、菜穂子がかわいそうでしょうがない。主人公が「ぼくたちは毎日をとても大切に生きてるんだよ」とか言うシーンは私が妹なら兄を殴り飛ばしてたと思う。おまえ、朝から晩まで飛行機作ってるだけやんけ。
    女として、菜穂子目線で観ちゃったのがよくなかったのかなあ。とにかく主人公にイライラしました。

  • 「いい男」と「いい女」像をこれでもかとばかりに描いた映画だと思った。

    二郎は結局自分の夢を一番に追いかける。どんだけ妻のことを好きだと言っても、死にかけてても、やっぱりタバコを吸いながら図面を描き続ける。

    菜穂子はそれでも仕事に行かせる。自分は死ぬほどしんどくても、旦那が帰って来たらそのまま受け入れて、仕事の話を聞いてやる。最後には記憶の中の自分の姿を取っておいてほしいと、死ぬ前に家を出る。

    賛否両論あるけど、アニメでやるべきか、ジブリでやるべきか題材だったかは分からないけど、凄く良い映画だと思った。

    図面を必死で描く二郎の描写が凄く格好いい。タバコを吸って頭を埋めてる絵とか、鉛筆の走らせる音とか、計算尺の使い方とか。宮崎駿は女の子を描くのを得意としてたのかもだけど。なんだかんだかっこいい男の描き方も知ってる。

    図面を描く男はカッコいい。生まれ変わったら図面を描きたい。

  • 菜穂子は人を愛するというのがどういうことか分かっているけど、二郎の愛は「かわいいかわいい」だけなんだよなあ。
    でも菜穂子に感情移入してしまい、二郎に「いつか立ち止まる時が来たら、あなたはあなたを許してあげて」と言いたい(笑)

    主人公の声は、笠智衆さんみたい。棒読みだけど嫌いじゃないなあ。

  • この映画における堀越二郎は
    いうなれば「承認欲求を満たされたムスカ大佐」である
    満たされてるから、「人間がゴミ」などとは間違っても言わない
    言わないけれども、どこか、こう
    人間を人間としてではなく
    アーキテクチャ上の存在のように見てしまってる
    紙と鉛筆さえ持たせとけば満足する変人みたいに思われて
    まわりの人々をハラハラさせる彼の
    インナースペースにおいて
    どのような美しい世界が展開されているものか
    凡人には理解しえない
    理解しえないからこそ、殺し合いもする
    そのことがわかっていながら、美のために戦争協力を惜しまない
    彼は美のデーモンに魅入られた存在である
    堀越二郎が、というか宮崎駿がだ
    この映画は、宮崎駿の…そして戦後日本を生きる男たちの「罪と罰」だ
    戦争が終わり、愛する人はタナトスのもとへ奔る
    「生きて」などという、体のいいあしらい文句を残して
    死にぞこなった男たちには、彼女を誘惑したものの正体すら
    よくわかっていないというのに

  • 最初観たときは、完全に”作り手”の話だと思った。戦闘機大好きだけど戦争には反対、という宮崎監督の葛藤のうちに生まれた「自分が好きでやってるんだ」という強烈な自覚が、逆ギレのように表れた作品だと…。
     しかし鑑賞後に、この映画がほとんどフィクションであり、実際の堀越二郎は妻を亡くしたりしていなかったことを知り、これは”作られる側”についての物語でもあるのではないかという気がしてきた。”カプローニさんの妄想をする二郎>そんな二郎の妄想をする宮崎監督”という、重なった構造が見えてきたからだ。
     二郎が自分の勝手さを、「カプローニさんが”美しい夢”だと言っていたから」という風に心の中のカプローニさんから許されているのと同じように、宮崎監督は、心の二郎をドラマチックに描くことで、「戦争のことなのに、楽しそうに描いてごめん」という罪の意識から解放されようとしているのではないか。
     こう考えたときチラつくのが、そんな宮崎駿を思い描く、後世の存在である。まだ亡くなっていないとはいえ、巨匠として、十分妄想される側の人間である宮崎監督が、妄想する側として最期に作った作品がこれ、ということなのではないだろうか。すると、自ら姿を隠し、”美しい夢”の住人となった菜穂子とも、重なるのだ。

  • 宮崎駿の長編アニメの監督としての引退作品。
     
    堀辰雄の同名小説にインスパイアされて作った映画らしいですが、愛する女性が病気だという以外の共通点がなく、内容的には全く関係ありません。
     
    堀辰雄の小説では小説家が主人公でしたが、映画では堀越二郎という実在した零戦設計者。
     
    堀辰雄の原作のままだったら、正直あまり盛り上がる場面がないので、堀越二郎を主人公に据える作戦は成功だったと思います。
     
    『千と千尋の神隠し』の後、ハウル、ポニョとちょっと残念な作品が続いてしまった宮崎作品の、有終の美を飾ったと言って良いのではないかと思います。
     
    心温まる映画で、古くからの宮崎アニメファンにもおすすめできる作品です。

  • ずっと観たくて観たくてなかなか機会がなかったのだけど、やっと観れた。
    それだけ作品に対する期待が自分の中で膨らんだ状態での鑑賞だったけれど、その期待が裏切られることは全くなかった。
    飛行機がメインとなっているということで、最初は紅の豚のようなテイストを想像していたけれど、あちらはわかりやすい活劇。対するこちらの作品は、機体のデザインだったり飛行シーンだったり、紅の豚に出てくる飛行機(飛行艇)とは正反対のもので、事実に沿っているためか地味な描写ともとられがちかと思ったけれど、却って「これが宮崎監督が描きたかった飛行機なんだろうな」と素直に感じることができた。
    宮崎監督の覚書によると、

    「リアルに、幻想的に、時にマンガに、全体には美しい映画を」作ることを目指した作品

    とのことだが、まさしくこれらの要素がすべて綿密に織り込まれており、鑑賞後の切なく、けれどもすっきりとした気分はなかなか他の作品では味わえない。
    唯一、主人公の声がどうしても最後まで慣れず、作品に最後まで入り込めなかったので★-1。

    余談だが、主人公と本庄君があまりにも煙草を吸うので、喫煙者である夫は途中から煙草が吸いたくて吸いたくて仕方なくなっていたらしい(苦笑)。

  • 背景がとても綺麗だったし、震災の場面や、戦前の日本の様子なども興味深かったけれど、映画全体はあんまりパッとしなかったかな、というのが正直な感想。

    ストーリーはそれなりに感動できるし、丁寧な部分もあったけれど、終わり方があっさりし過ぎというか、何というか。軽井沢で親交を持ったドイツ人のおじさんは良かったし、上司の黒川や服部もおもしろかったのだけれど。

    主人公の声が微妙に不自然で、それも惜しかった。対して出番は少なかったもののベテラン女優陣がやった主人公のお母さんと黒川夫人は安定していて流石という感じだった。

  • まっすぐな若者の姿に好感を抱いた
    とてもすてきなキャラクター
    そうやって引きつけておいて、ちゃんとメッセージをこめて締めるからすごい
    ずしっと重くというより、あたたかく包み込みながら、監督の思いが伝わってくる
    若者の憧れのイタリア人とのやりとりがとても効果的に挿入されていてすばらしかった
    アニメだから冷めなかったのかもしれない

  • あまりにも主役の声優さんが棒読み過ぎて、ストーリーの前に冷めてしまった。
    声が気になってあまりストーリーが入ってこないし、感情が伝わってこない。

  • 劇場でも観たけれど、金曜ロードショーで再鑑賞。やっぱり物語として面白かったかどうかで問われると、正直面白くはなかった。と同時に別に宮崎駿も分かりやすさをまず求めるような大衆に向けて作ったわけじゃないんだろうということも改めて物凄く伝わってきた。今までのジブリ作品の系列からはかなり外れる作品。
    本気で何かを創り出す、生み出すことに人生を捧げた、もしくは捧げている人なら心の底から共感できる作品なのかもしれない。そう思うと何だか悔しいし、不甲斐ない。

    まあ何はともあれ、即席の結婚の儀での一連のシーンにおける菜穂子の美しさったらない。

  • 堀越二郎=庵野秀明 にいにいさま ジェラルミン クレソン 結核 名古屋 ドイツ 推薦 関東大震災 エンジニア チーフ 離れ 医者の卵 海軍 大恐慌 菜穂子 ゼロ カプローニ 生きて ワイン サナトリウム
    カストルプは恐らくスパイ。実在のスパイ、ゾルゲがモデルと思われる。国際情勢に詳しく、ドイツの煙草が切れたと言いつつ後日同じ煙草を吸っている事からも支給を受けている事がわかる。彼と接触した事で二郎は特高に追われる
    「創造的な人生の持ち時間は10年だ。設計家も芸術家も同じだ。君の10年を力を尽くして生きなさい。」

  • 少し微妙でした。

    なぜかというと、恋愛より、私は工学系出身なので、自分の愛する魂を込めた製品が人の命を奪ってしまうという葛藤に悩んだりするそちらに焦点を当てて欲しかったからです。

    ダイナマイトのノーベルも原子力のキュリー夫人も、有益な様に使ってほしかったと思います。

    私だって、ビール会社で働いていて一番幸せだと思う瞬間は、高架下の汚い小さな立ち飲み屋で、仕事帰りのサラリーマンが一杯のビールを幸せそうに飲んでいるのを見る瞬間。
    だから、すごく二郎さんは葛藤したと思います。
    私も想像するだけで、悲しいです。

    生死を見つめると言う意味で、架空の奥様を結核という設定にしたのだろうけれど、深読みしなければ伝わらず。

    でも、目立たない技術者を主役にしてくれた点には感謝で、★3つとしました。

  •  訳あって15年以上宮崎駿作品を見ていないなかった。一言で言えば宮崎駿を嫌いになったから。しかし、この「風立ちぬ」はあらすじを知って見なければいけないと思っていた。
     宮崎駿は司馬遼太郎の葬式で「司馬さんはこれからの悪くなる日本を見なくてすむ」と言った。日本で一番多くの人に見られている映画監督が日本という国に絶望している。これはすごい皮肉である。それでも宮崎駿は日本で最も多くの人に見られる映画をつくり続けた。

     そんな宮崎駿の長編引退作が「風立ちぬ」。これは宮崎駿の業の話だと思う。
     主人公次郎には社会をよくしたいという思いがないでもない。迫り来る戦争の足音も知っている。菜穂子への愛も本当だ。でもそれでも彼は美しい飛行機をつくるということを全てに対して優先してしまうのだ。だってつくりたかったから。
     結果として菜穂子に対しての次郎は残酷でしかない。そして日本という国に対しても。。。

     宮崎駿はなぜ映画をつくり続けたのだろう? その答えは次郎と同じなのだ。ただつくりたかったから。残酷なまでのクリエーターの業。
     だから次郎の声は同業者の庵野秀明がやっている。恐ろしく下手糞な彼の演技が終盤に入って不気味なほどしっくりはまっていると感じたのは私だけだろうか。

     「風立ちぬ」はむきだしの宮崎駿のエゴ、業の話なのだと思う。
     宮崎駿の引退作としてこれ以上の作品はない。

  • 第2次世界大戦において日本海軍で使用されていた艦上戦闘機「零戦」の設計者である堀越二郎の半生を描いた作品。1920年代の日本の貧しさや、少女菜穂子との出会いと別れなどから当時の時代背景を垣間見ることが出来る。

  • 07-Jan-2015 鑑賞
    監督 : 宮崎駿

    うーん・・・。期待し過ぎたのかな。
    純粋に飛行機作りに向き合った堀越二郎の話。エンジニアとして、共感出来る部分は多々あるものの、なんだか、キレイに描き過ぎというか・・・。
    途中、途中で挟まれる二郎の妄想?夢?が突拍子もなくて、ちょっと付いていけなかった・・・。
    確かに飛行機作りをしたかっただけだけど、「ゼロ戦」を作った者としての苦悩はどうだったんだろう、などと考えてしまう。子供向けというより、大人向けの映画だと思うので、もうちょっと、人間くさく描いても、いいように思った。
    全体的にしっくりこなかった・・・。残念。

  • 二郎さん、こういう人とても好き。宮崎駿さんのメッセージが伝わる。人はなんでキスをするのだろう?

  • 「風立ちぬ」映画を見ました。

    堀越二郎の足跡が、空への憧れとともに描かれ、
    奈穂子との出会いと別れが切なく描かれる。

    時々夢の情景が現れ、カプローニと交流する。
    謎のドイツ人は結局どうなったのだろうか?

    零戦が闘う姿は描かれなかった。
    純粋に空へのあこがれを描くためには、戦闘シーンを入れることができなかったのか。

  • 宮崎アニメのラスト作。
    う~ん。よくわからないところが随所に。

    地震のイメージとか
    病院から抜け出して、離れに放置で仕事、病気の妻のそばでも煙草とか。

  • これが最後の監督作品でいいのか?
    宮崎駿が自分のために撮った映画なんだと思う。自分のことを描いた『紅の豚』では、照れ隠しで主人公を豚にしたのに対して、フィクションとはいえ、実在の人物をベースに物語を組み立てていて、そこかしこに「これは俺のことなんだ」という叫びが聞こえるのは、すごいことだと思う。
    ただ、宮﨑駿というひとを語る上で重要な作品であることは間違いないけど、映画として面白いのかというと、そんなに面白くはないです。
    宮崎駿は、ストレートに自分を語る作家ではなく、ファンタジーの世界を創る作家なんだと思う。

  • 所々、宮崎さん本人しか分からなそうなところは難点だけど、いつもありますね。気持ちを言葉には表さずに愛情を表現するところがとても良い。つかみ所のイマイチ分からない男性を無償の母性本能で支える女性という男女を描く感じは、昔的ではあるが、そこに亭主関白な傲慢さはなく、女性に対し常に敬意を払ってる人間性がよい。また、それを言わずでも理解している彼女もとても素敵。日本人男性の大好物ですよね。
    監督の作品で1番好きな作品になった。もう1度観て劇場では気づかなかった部分を味わいたいです。

  • 大正から昭和にかけての日本。戦争や大震災、世界恐慌による不景気により、世間は閉塞感に覆われていた。航空機の設計者である堀越二郎はイタリア人飛行機製作者カプローニを尊敬し、いつか美しい飛行機を作り上げたいという野心を抱いていた。関東大震災のさなか汽車で出会った菜穂子とある日再会。二人は恋に落ちるが、菜穂子が結核にかかってしまう。 (シネマトゥデイ)

    なんと、原作を読んでいないという、無教養っぷりにもかかわらず、とても感動いたしました。なんとなく、恋愛ものかなと思っていたけどそうではないんですね、そこもよかった。音楽も絵も、声もとてもよかった。さすがジブリ!!

  • 景色がきれい。じろうの声が好き。昔のインテリってよくこんな声してる~みたいなこと監督が言ってたと思うけどちょっとわかる。結婚式の菜穂子さんの美しさ。キスシーンにどきどきどき。

  • 思った以上に淡々とした映画でした。
    ジブリ作品ゆえ賛否両論あるのは当然です。ここはあくまで個人的な意見を…

    完全に宮崎駿監督の好みで作った映画だと思われます。
    メッセージ性もなく、淡々と一人の男の人生が描かれています。
    決して初期のジブリ作品のように、万人受けするようには作られていない。
    この作品を心から面白い、心から共感できる人は少数派かもしれません。

    でも、きっとそれで良いのだろうとも思います。
    草原を吹き抜ける風の清々しさ。
    どこまでも夢を追いかける事の素晴らしさ。
    そのひたむきな姿を傍でただ見ていたいと思う健気さ。
    何度も何度もドキリとさせられ、その美しさに魅せられました。

    飛行機の事はよく分からないし、地味な映画だなぁとは思います(笑)
    小さな子供なら、なおさらそう感じるかもしれません。
    それでも小さな感動を沢山もらいました。
    観て良かったです^^

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