風立ちぬ [DVD]

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監督 : 宮崎駿 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2014年発売)
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241753410

風立ちぬ [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 宮崎アニメの中でベスト3に入るほど気に入った。
    大人の映画だ。
    主人公のように飛行機に夢中になってしまうことは、女の私にはなかなかできないが、男のそういう部分が愛おしく感じた。
    あの時代のエリートたちの姿勢、煙草を吸うさま、せりふ、訪れる喫茶店やホテルの内装、開発した飛行機の鋲・・・などのディテールがどれもすごくかっこいい。
    宮崎監督の平和主義VS戦闘機マニアのジレンマは、親友に言わせることで本人のあくまでも戦闘機バカぶりをうまく強調できていたと思う。
    夢を追うことはとてつもなくロマンがあって美しいがそれが必ずしも正義につながることではない、という矛盾を描いた、すばらしい映画だ。

  • これアニメでやる必要ある?と思った。プ○ジェクトXあたりでこんなんやってなかったっけ。
    激動の時代を描かれてるのに、主人公は一貫してボク関係ないです、飛行機作れたらそれでいいです。みたいな感じの印象。
    嫁の病気も彼にとってはどうでもいいみたいで、菜穂子がかわいそうでしょうがない。主人公が「ぼくたちは毎日をとても大切に生きてるんだよ」とか言うシーンは私が妹なら兄を殴り飛ばしてたと思う。おまえ、朝から晩まで飛行機作ってるだけやんけ。
    女として、菜穂子目線で観ちゃったのがよくなかったのかなあ。とにかく主人公にイライラしました。

  • 「いい男」と「いい女」像をこれでもかとばかりに描いた映画だと思った。

    二郎は結局自分の夢を一番に追いかける。どんだけ妻のことを好きだと言っても、死にかけてても、やっぱりタバコを吸いながら図面を描き続ける。

    菜穂子はそれでも仕事に行かせる。自分は死ぬほどしんどくても、旦那が帰って来たらそのまま受け入れて、仕事の話を聞いてやる。最後には記憶の中の自分の姿を取っておいてほしいと、死ぬ前に家を出る。

    賛否両論あるけど、アニメでやるべきか、ジブリでやるべきか題材だったかは分からないけど、凄く良い映画だと思った。

    図面を必死で描く二郎の描写が凄く格好いい。タバコを吸って頭を埋めてる絵とか、鉛筆の走らせる音とか、計算尺の使い方とか。宮崎駿は女の子を描くのを得意としてたのかもだけど。なんだかんだかっこいい男の描き方も知ってる。

    図面を描く男はカッコいい。生まれ変わったら図面を描きたい。

  • 菜穂子は人を愛するというのがどういうことか分かっているけど、二郎の愛は「かわいいかわいい」だけなんだよなあ。
    でも菜穂子に感情移入してしまい、二郎に「いつか立ち止まる時が来たら、あなたはあなたを許してあげて」と言いたい(笑)

    主人公の声は、笠智衆さんみたい。棒読みだけど嫌いじゃないなあ。

  • この映画における堀越二郎は
    いうなれば「承認欲求を満たされたムスカ大佐」である
    満たされてるから、「人間がゴミ」などとは間違っても言わない
    言わないけれども、どこか、こう
    人間を人間としてではなく
    アーキテクチャ上の存在のように見てしまってる
    紙と鉛筆さえ持たせとけば満足する変人みたいに思われて
    まわりの人々をハラハラさせる彼の
    インナースペースにおいて
    どのような美しい世界が展開されているものか
    凡人には理解しえない
    理解しえないからこそ、殺し合いもする
    そのことがわかっていながら、美のために戦争協力を惜しまない
    彼は美のデーモンに魅入られた存在である
    堀越二郎が、というか宮崎駿がだ
    この映画は、宮崎駿の…そして戦後日本を生きる男たちの「罪と罰」だ
    戦争が終わり、愛する人はタナトスのもとへ奔る
    「生きて」などという、体のいいあしらい文句を残して
    死にぞこなった男たちには、彼女を誘惑したものの正体すら
    よくわかっていないというのに

  • 最初観たときは、完全に”作り手”の話だと思った。戦闘機大好きだけど戦争には反対、という宮崎監督の葛藤のうちに生まれた「自分が好きでやってるんだ」という強烈な自覚が、逆ギレのように表れた作品だと…。
     しかし鑑賞後に、この映画がほとんどフィクションであり、実際の堀越二郎は妻を亡くしたりしていなかったことを知り、これは”作られる側”についての物語でもあるのではないかという気がしてきた。”カプローニさんの妄想をする二郎>そんな二郎の妄想をする宮崎監督”という、重なった構造が見えてきたからだ。
     二郎が自分の勝手さを、「カプローニさんが”美しい夢”だと言っていたから」という風に心の中のカプローニさんから許されているのと同じように、宮崎監督は、心の二郎をドラマチックに描くことで、「戦争のことなのに、楽しそうに描いてごめん」という罪の意識から解放されようとしているのではないか。
     こう考えたときチラつくのが、そんな宮崎駿を思い描く、後世の存在である。まだ亡くなっていないとはいえ、巨匠として、十分妄想される側の人間である宮崎監督が、妄想する側として最期に作った作品がこれ、ということなのではないだろうか。すると、自ら姿を隠し、”美しい夢”の住人となった菜穂子とも、重なるのだ。

  • 宮崎駿の長編アニメの監督としての引退作品。
     
    堀辰雄の同名小説にインスパイアされて作った映画らしいですが、愛する女性が病気だという以外の共通点がなく、内容的には全く関係ありません。
     
    堀辰雄の小説では小説家が主人公でしたが、映画では堀越二郎という実在した零戦設計者。
     
    堀辰雄の原作のままだったら、正直あまり盛り上がる場面がないので、堀越二郎を主人公に据える作戦は成功だったと思います。
     
    『千と千尋の神隠し』の後、ハウル、ポニョとちょっと残念な作品が続いてしまった宮崎作品の、有終の美を飾ったと言って良いのではないかと思います。
     
    心温まる映画で、古くからの宮崎アニメファンにもおすすめできる作品です。

  • ずっと観たくて観たくてなかなか機会がなかったのだけど、やっと観れた。
    それだけ作品に対する期待が自分の中で膨らんだ状態での鑑賞だったけれど、その期待が裏切られることは全くなかった。
    飛行機がメインとなっているということで、最初は紅の豚のようなテイストを想像していたけれど、あちらはわかりやすい活劇。対するこちらの作品は、機体のデザインだったり飛行シーンだったり、紅の豚に出てくる飛行機(飛行艇)とは正反対のもので、事実に沿っているためか地味な描写ともとられがちかと思ったけれど、却って「これが宮崎監督が描きたかった飛行機なんだろうな」と素直に感じることができた。
    宮崎監督の覚書によると、

    「リアルに、幻想的に、時にマンガに、全体には美しい映画を」作ることを目指した作品

    とのことだが、まさしくこれらの要素がすべて綿密に織り込まれており、鑑賞後の切なく、けれどもすっきりとした気分はなかなか他の作品では味わえない。
    唯一、主人公の声がどうしても最後まで慣れず、作品に最後まで入り込めなかったので★-1。

    余談だが、主人公と本庄君があまりにも煙草を吸うので、喫煙者である夫は途中から煙草が吸いたくて吸いたくて仕方なくなっていたらしい(苦笑)。

  • 背景がとても綺麗だったし、震災の場面や、戦前の日本の様子なども興味深かったけれど、映画全体はあんまりパッとしなかったかな、というのが正直な感想。

    ストーリーはそれなりに感動できるし、丁寧な部分もあったけれど、終わり方があっさりし過ぎというか、何というか。軽井沢で親交を持ったドイツ人のおじさんは良かったし、上司の黒川や服部もおもしろかったのだけれど。

    主人公の声が微妙に不自然で、それも惜しかった。対して出番は少なかったもののベテラン女優陣がやった主人公のお母さんと黒川夫人は安定していて流石という感じだった。

  • まっすぐな若者の姿に好感を抱いた
    とてもすてきなキャラクター
    そうやって引きつけておいて、ちゃんとメッセージをこめて締めるからすごい
    ずしっと重くというより、あたたかく包み込みながら、監督の思いが伝わってくる
    若者の憧れのイタリア人とのやりとりがとても効果的に挿入されていてすばらしかった
    アニメだから冷めなかったのかもしれない

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