弔い花 長い腕III (角川文庫) [Kindle]

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  • 長い腕3部作の完結編です。

    幕末から長い時を超えて張り巡らされた近江敬次郎の呪いが町を焼き尽くす前に、主人公は全ての謎を解き明かすため立ち上がる物語。

    本シリーズは見えない悪意による惨事が続きます。
    完結編では町全体がまるで底の見えない闇に引きずり込まれるような緊張感があります。
    主人公は無事に謎を解き明かすことができるか非常に気になりながら完読しました。

    ただ1作目の衝撃的過ぎて、2作目、3作目になると全体的に小じんまりの印象があります。
    なんででしょうかねー。

    長い腕シリーズを読んだ方にはお勧めの完結編です。

  • 「長い腕」シリーズ第3弾で完結編。
    早瀬の町の歴史と呪いを暴露した本が出版され、ネットで早瀬をバッシングする風潮が高まる。汐路も町の人々に白眼視されつつ、旧家の一人娘が殺された事件の謎を追う。これも時空を超えた敬次郎の罠なのか…
    またもや前作を半分くらい忘れていたが、敬次郎の呪いが始まる江戸時代のエピソードも詳細に描かれているので読んでいるうちに思い出した。汐路の元上司である石丸の真意も今回明らかになる。
    伏線を回収して三部作を締めくくる話としてはよかったが、やはり一作目のインパクトが一番だったかも。一、二作目を読み返したくなった。

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著者プロフィール

1961年、愛媛県生まれ。京都大学理学部動物学科卒業。セガ・エンタープライゼスなどゲーム制作会社に勤務。2001年 『長い腕』 で第21回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。2012年、続編の『呪い唄』を刊行後、『弔い花』 『疫神』 『誘神』 『署長・田中健一の憂鬱』 と精力的に執筆活動を続ける。本書は、著者の郷土愛が詰まったお仕事ミステリー第3弾。

「2021年 『明日に架ける道 崖っぷち町役場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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