俘虜記(新潮文庫) [Kindle]

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著者 : 大岡昇平
  • 新潮社 (1967年8月14日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (308ページ)

俘虜記(新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • 順次発表された文章をまとめた本で、はじめから一冊になることを想定していなかったため、内容が重複したり、前後したりする。文章自体も分かりやすくもないし、親切でもない。殆どノンフィクションで、物語性も薄い。『野火』よりずっと読みにくい。
    しかし、読み終わって、これほど考えさせられた本も少ない。
    実際に体験した、冷徹な目と冴えた頭脳を持つ人間だけが書き得る戦争の実態。
    日本の兵隊は立派だったとか、南京大虐殺はなかった、従軍慰安婦はいなかったとか、行ってもいないのに寝ぼけたことを言っている人は、読んでないんだね。
    戦前の日本の人権意識のなさ、女性蔑視は目を覆うばかり。衣食足れば礼節もなく、保身と私腹を肥やすことに懸命。
    シベリアに抑留された兵隊の体験記とは全く違うが、同じく戦争の真実を克明に描いた、必読の書。
    読みにくさに耐えて、読んでほしい。

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