麦子さんと 特別版 [DVD]

監督 : 吉田恵輔 
出演 : 堀北真希  松田龍平  温水洋一  ガタルカナル・タカ  麻生祐未  余貴美子 
  • TCエンタテインメント
3.31
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4571390737570

感想・レビュー・書評

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  • 堀北真希ちゃんの主演との事でほのぼのとした青春恋愛映画と思ってのレンタルでした。

    麦子の幼い頃に兄と二人の子供を残したまま蒸発した母親とのそれぞれの想いを描いた家族映画です。松田龍平くんの兄と真希ちゃんの妹・麦子の現代の青年の気質を納得しながらの鑑賞でした。

    母親を演じた余貴美子さんを始め、麻生裕未さんなどの実力派脇役陣に恵まれた人情作品に纏められていました。親子の心の擦れ違いは何時の時代にも必ず起こる事でしょう。
    ‘親孝行したい時には親は無し’という言葉を実感している私には麦子が故郷の街で母の想いを知る回想シーンには参りました・・・。

    親に対して不満を抱いている青少年に是非とも鑑賞して麦子ちゃんの心の変化を理解してほしいと思います。

  • 「純喫茶礒辺」などダメ人間を描いた作品に定
    評のある吉田恵輔監督が、堀北真希主演で撮っ
    たヒューマンドラマです。
    声優志望のフリーター麦子の前に、幼い頃に自
    分と兄を捨てた母が表れ同居することになりま
    す。しかし打ち解けられないまま母は病て突然
    他界してしまいます。
    納骨のため母の故郷に訪れた麦子は今まで知ら
    なかった母の想いに触れます。
    アニオタ娘を好演した堀北真希と“母の愛”に
    真摯に向き合った監督が新境地を見せていて予
    想していなかった感動エピソードに涙腺が崩壊
    してしまいました。
    松田聖子の「赤いスィートピー」が流れる演出
    も良かったと思いました。

  • 「さんかく」「ヒメアノール」の吉田恵輔監督の作品です。
    吉田監督のずっと構想していたオリジナルのストーリーであり、一番作家性が表面に出ている作品でもあろうと思います。

    まず褒めたいのは堀北真希の演技ですね。正直映画女優というイメージはなかったんですが予想以上に上手かった。麦子はあまり感情を表に出すタイプではなく、演じるのが難しかったと思いますが器用にこなしていたと思います。終盤の泣く演技も巧かった。

    ストーリーも脚本が巧みで良かったです。
    吉田監督の映画には「夢破れたり望みが叶わなかった人たちに向ける意地悪だけど暖かな視線」ってのがいつもあって、観た後に余韻を残してくれるところが好きです。

    リアルなのは起こった出来事に人物のエモーションが追い付かないタイムラグがあり、それが後から後悔と感謝の波となってこみ上げてくるところだと思います。

    母親の突然の死という大きな出来事にどうしていいかわからず、泣くこともできなかった麦子はアイドルの夢破れた母の人生に触れ、母の生前に理解できなかった愛情を感じていくんですね。そこで生前に行った酷い言動を初めて反省して涙する。そのゆっくりとした後悔と感謝の芽生えがすごくリアルで良かった。

    好きなシーンは麦子が母にとんかつを作ってあげるところですね。
    あれはほとんど気まぐれな善意で突然の母との共同生活で戸惑いの中、手探りに行った不器用な触れ合いだったのですが、映画を観終わったあと、あのシーンが大きな救いとなって思い出されます。
    最後まで不和を断ち切れなかった麦子と母ですが、ああいうシーンを入れてくれるあたり、吉田監督の願いのようなものが感じられて好感が持てました。

    あと温水洋一がよかった!途中までハゲたストーカーの危ないおじさんで軽蔑してたのに、飲み屋のシーンで麦子に説教するところがかっこいい!
    正論は自分の本音を隠し相手を責め立てるためのものではない、とビシッと言ってくれて良かったです。

    観たら必ず親孝行したくなり、未来に向かって希望が持てる良作です。

  • 麦子が母親へ孝行できなかったのが残念、子供にとって家庭環境って大事だなと改めて感じた。

  • 吉田恵輔監督作品の中で、おそらく最も地味な映画。
    ほかの作品には随所にちりばめられていた笑いと毒気はほとんどなく、驚くほどストレートに親子愛を描いている。

    吉田恵輔作品の大きな特徴は、「立派な人が出てこない」ことだと思う。どの登場人物もビミョーにダメ人間で、どこかがビミョーにズレている。
    しかし、そんなダメ人間たちを、吉田は愛情をもって描き出すのだ。本作もしかり。

    主演の堀北真希は、地味な役柄で服装も一貫して地味なのに、隠しきれないオーラがにじみ出てしまうあたり、さすが。

    もっとあざとく盛り上げれば泣ける映画になったのだろうが、正攻法の「泣かせ」を避けてしまうあたり、吉田恵輔らしい。

  • 2017.04.07
    母になった堀北真希はきっといろんな役できたろうにと思ってしまう。演技特別上手なわけじゃないと思うんだけど、しゃべり方が好き。たんたんたんって音。あとかわいい。

    別れた親に会いたいと思う子供ばかりじゃないと思うからなぁ。
    けれど、息子を産んだ私は息子を愛してやまない今、子を思う余貴美子さんのへらへら笑う顔に泣けた。映画としてはとても綺麗な話だった。

  • 自分と親の関係を振り返る良い機会になりました^_^

  • 兄と妹、ふたりで生きてきたのに突然の母の出現。
    強引に同居を迫り、距離感を探っているうちに母の急死。
    母のお骨をお墓に収めるため、麦子は母の故郷へ向かう。

    若かりし頃の母とうり二つの麦子は、街の人たちと触れ合う度に自分の知らなかった母の姿を知り、母に言うことのできなかった想いや、言ってはいけない言葉をぶつけてしまった悔いと向き合う。

    自分の夢を追いかける時代が母にもあったこと。
    それを知ることで、自身をもって麦子が自分の夢に向かって行けることが、母のいちばんのプレゼントなのではないか。

    口では母のことをぼろくそに言っている兄が、母のお骨の前で号泣する姿を見て、自分の中にそれほどの母への思いがないことに気づいてしまった麦子が、ミチルの中に母を見ていたことに、今の麦子の中から子どもの麦子が透けて見えて、とてもよかった。

    松田龍平演じる兄が、いい加減でだらしなくて、不器用に家族思いなところもとてもよかった。

    何より母の余貴美子さんの笑顔。
    笑顔なのに心の中で泣いているのがわかる。
    切ない。

  • ほっこり系だが、なじめず。
    クラシックな名前の堀北真希がおばかな役。
    現代ものに向く女優とあらためて。

  • 母親に当たりたくなる気持ちとか最近はわからなくなったからなあ、あまり共感はできなかったかな。

  • いい話なんだと思う。
    だけどストーリーがブツ切りというか、話がブチブチキレて飛ぶので、感情移入は出来なかった。
    こういうのはテンポが良いとは違う気がする。
    話としては嫌いじゃないから残念。

  • 突然亡くなった母親の故郷で図らずも母の人生と向き合い、やがて大きな喪失感に気づくまでの心の軌跡をユーモラスなタッチで優しく見つめていく。

  • スピーディな展開でもなく、激情や暴力とかございません。

    日本映画っぽさ満載かな。

    余貴美子さんは、ウザがられる役ばかりな気がする。

  • 堀北真希には残るものがないんだよなあ。余韻というか。ふっと思い出すような、そんな存在感がない。演技が下手とかいうよりもっと根本的な…綺麗だけど印象に残らない。
    なんとなく周りのキャストとの間で「浮いてる」気がする。

  •  兄と二人暮らしをする麦子の元に突然現れたのは、離婚後一度も顔を表したことのない母親だった。麦子たちは母親と暮らすことになるが、母は間もなくして他界してしまい、麦子は納骨のため母の故郷に訪れることになる。

     あらすじからだいたいの展開が分かるとってもベタベタな映画でした。そういう意味では安心しても安い映画だったかなあ、と思います。

     ストーリーは特筆して語るものは特になかったかな、とも思いますが主演の堀北真希さんが可愛かったのと、兄役の松田龍平さんの適当な兄っぷりが良かったと思います。松田さんの演技の雰囲気ってなんだか忘れがたいですね。

     個人的に面白かったのは麦子が納骨に必要な書類を無くしてしまい役所の女性職員さんの家にしばらくお世話になるのですが、そこで職員さんが自身の趣味を暴露する瞬間。

     痛々しさとそこはかとなく漂う微妙な空気が最高でした(笑)。趣味を明かすことの難しさを考えてしまいました。

  • ストーリーとしては、いい話だし、母の故郷で母の友達に良くしてもらって。人の温かさにふれる映画。

    なのに、なんかが足りないと思ってしまう。ただそれがなにかわからない。

  • アイドルの夢を追いかけていた亡き母の過去を、その町の人々と接しながら、その足跡を辿って行く娘の物語。

    出だしが面白かったので、最後までズルズルと観てしまったのだが、終始ありきたりな内容であり、且つ驚きというものが何もなかった。どこか自分に酔っているような映画でもあった。

    それにしてもなぜ主題歌が、赤いスイトピーなのだろう。そしてカバーするならまだしも、まんま松田聖子。監督の時代を感じる。

  •  こちらも去年ぐらいに試写会に行って見た作品。
     もう、どんな話だったのか覚えてるのかどうかも曖昧だけど、ちょうどチラシがふっと出てきたので、感想だけ書いておこうかな、と思い至りました。

     とりあえず、話としては兄と妹二人で生活しているところに、随分前に家出をした母親が突然訪ねてきて、「一緒に暮らそう」と言い始める。
     いやいやながらも、一緒に暮らし始めたのだけれど、主人公である麦子は、自分たちを捨てて行った母親のことをイマイチ信用できなくて、どう扱っていいのかわからない。
     そんな中、母親が末期のガンだとわかってまもなく亡くなってしまう。
     いろんなことが重なって、納骨に来ただけのはずだった母親の故郷に長居をすることになってしまった麦子は今まで知らなかった若い頃の母親のエピソードを知る。
     今まで実体のなかった母親のエピソードを知るうちに、ただ嫌っていた母親のことが段々わかるようになってきて……という感じの話でした。

     だからなんだってことはなくて、それで麦子さんが成長した、とか変わったとか、そんなことは確かになくて。
     なんかまあ、ぼんやりとした話だなあ……というのが、正直な感想なんだけど。
     だからと言って、それが悪いわけじゃないかなあ……と思います。
     なんか、ある意味、邦画らしい邦画だったなあ……って逆に感心してしまう。

     何もないのはいいこと。
     知らないよりは、知ることがいいことだと思う。

     この映画に言える感想はただそれだけかなあ……。

  • 声優を目指して奮闘中の麦子(堀北真希)が、兄・憲男(松田龍平)と暮らすところに、かつて二人を捨てた母・彩子(余貴美子)が戻ってくるが、間もなく病のために、帰らぬ人となる。麦子は、納骨のため母がかつて青春を謳歌(おうか)した田舎を訪れると、町の人気者だった彩子に似ている麦子の登場に町の人々は活気づく。そんな彼らと交流するうちに、麦子は自分の知らない母の一面を垣間見ることになり……。 (
    シネマシティ)

    母と娘の「後悔もの」かなと思っていましたが、そうでもなかった~!深い事情など突っ込まず、サラっと、それなのに笑わされ、泣かされ、感情にじかに当たる、とてもよい映画でした。オススメ。

  • 作品としては良い方 (´・ω・`)
    堀北真希は作品に恵まれません

  • 綺麗な尻上がりムービーでしたね。

    親を大事にしようと思える作品でした。

  • どんな展開か直ぐにわかったし、そんなに面白くもないのに最後まで普通にみれた。つまらないって訳じゃない。これ以上感動させようと深堀すると、やり過ぎになって逆にしらけるかなあと思った。

  • ヒメアノールきっかけ。

    あっさりとした別れながらそれがリアルな悲しさを表現しているようでいい。
    母役・余 貴美子の感情おさえた笑顔に胸がつまる。
    温水洋一のさとすセリフもいい。

  • おそろしくつまらなかった。
    けれども温水洋一はタクシー運転手がほんとうに似合っていた。

  • 自分がこんな経験してたら分かるのかなぁ。
    いくら血が繋がってるからって
    なんでもオッケーにはならんと思うけどな。

    エンディングだけすごくよかったw
    ものすごくきれいに終わったw

  • 『麦子さんと』は、2013年12月21日に公開された日本映画。吉田恵輔監督、2013年作、出演は余貴美子、松田龍平、堀北真希。

    <あらすじ(ネタバレ)>
    兄妹(松田、堀北)を捨てた母彩子(余)がある日、兄妹の住むマンションに転がり込んでくる。兄妹が邪険に扱ううち母が死亡。末期の肝臓ガンだった。納骨場所の母の故郷で麦子(堀北)はその生い立ちを辿る。
    街のアイドルだったこと、本物のアイドルになろうと上京したこと、子供が生まれてとても喜んでいたこと…。そこから麦子は母の愛を知る。

    <コメント>
    麦子の態度・言葉遣い同情できず。過去は過去として忘れないとしても、目の前の母親にあんなにひどい仕打ちができるのか?堀北さん演技もあまり起伏がない。
    対して彩子には泣けてくる。母親って、子がどんな仕打ちをしても受け容れるもので、それが母性愛。
    「椿山課長の七日間」でもいい役だったけど、この映画の配役も○。

    それにしても最近の邦画に出てくる若い俳優、なんであんなに荒い言葉を言わされるのか。
    いいテーマなのに品がなくなる。

  • 松田龍平が出ていたので気になり、タイトルにも惹かれて観てみました。
    思ってた以上に楽しめました。
    なかなか生きている時には親孝行できず、亡くなった時に後悔しますね。
    自分と母の関係を思い出させてくれる作品でした。

  • 女性なら誰でもわかるんじゃないかな
    親の過去を知って、幼少から今までの家族との思い出がさらに愛おしくなる、そして後悔と感謝を同時に感じる

  • 謎なタイトルから全然期待しないで見たが、
    涙ぼろぼろでした。
    赤いスイートピーとか、
    お骨を拾うシーンとか、
    かぼちゃご飯とか、
    「うっせババア」とか、
    そういう断片が一つ一つ刺さるのです。

    生きている間に
    親の愛情を感じて孝行するのが理想なのだろう。
    でも、ささいな棘がずっと痕に残ってしまうこともあるように、そううまくいかない時だってある。
    その棘が気になって気になって、そればっかりに気を取られて、素直に愛情を受け取り損ねることだってある。
    でも後になって、
    自分がその棘から少し距離を置けた時、
    注いでもらえていた沢山の愛情に気づけることもある。

    ほんと、DVD買おうかと思ったくらい個人的にはヒットでした。

  • いろいろあるけど、いいお母さんだと思うよ。

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