司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像 (集英社新書) [Kindle]

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著者 : 一坂太郎
  • 集英社 (2013年9月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (189ページ)

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司馬遼太郎が描かなかった幕末 松陰・龍馬・晋作の実像 (集英社新書)の感想・レビュー・書評

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  •  坂本龍馬を始めとする維新志士に関して現在世の中に広まっているイメージの多くは、『竜馬がゆく』など司馬遼太郎の小説に影響されていると言われる。政治家にもファンが多いという彼の作品だが、あくまでも歴史を題材にした小説であってドキュメンタリーではない。従ってそこに書かれたエピソードは史実と異なっていることも多い。

     本書では主に『竜馬がゆく』と『世に棲む日日』について、どこがどう史実と異なっているかの検証と、その理由に関する考察が行われている。感動している人に水を差す野暮な論説かもしれないが、影響の大きさを考えると必要な本だろう。

     小説としての面白さを出すためにある程度の脚色や誇張は当然だが、ドキュメンタリーのような文体によって本気にしてしまう読者も多いだろう。参考文献として紹介されている史料そのものが実在しない場合もあるとは驚かされる。まるで民明書房ではないかと笑ってしまった。

     と言いつつ私はこれらの作品を一冊も読んでいないのですが。

  • 司馬史観に違和感を感じ、司馬本は、ほとんど読まなくなった。この本を読んで、納得する所あり。

  • 司馬遼太郎の「罪」は重いね。
    未必の故意というか、確信犯というか。
    自分自身を含めて読者(日本人)もリテラシーがないというか、歴史人物を主人公とした物語があるとその内容と史実とを混同してしまっている。

  • 自分の知らなかったことが知れるというのはやはり面白い。そして歴史もやはり面白い。

    自分の坂本龍馬像はご他聞に漏れず「竜馬がゆく」が土台になってるけど、そこは創作という割り切りはあったつもり。

    だけど、思いの外、史実とはかけ離れた部分が多くて驚いた。もちろん、だから司馬作品は駄目とかそんな問題ではなく単純に小説として十分面白いんだけど、個人的には本当の龍馬ってどんな人だったのかを益々知りたくなったな。

    しかし「世界の海援隊」のくだりが創作らしいというのが、ちょいとショックではある

  • 司馬遼太郎の歴史小説は誰もが納得のおもしろさ。多くの日本人に読まれ、そこで描かれる歴史上の人物のリアルさに興奮する。しかし、彼は小説家だ。彼の描く歴史小説には多くのフィクションを含んでいるし、都合の悪い事実を省くことだってある。そんなことは当然だが、あまりに偉大になりすぎた作家ゆえに、司馬遼太郎の描くものは史実であると勘違いする読者が多い。

    歴史学者である著者は、そんな世の中に警鐘を鳴らし、正しい歴史を語る。

    その例として、取り上げるのが「世に棲む日日」の吉田松陰と高杉晋作、「竜馬がゆく」の坂本龍馬。この3人が本当はどんな人間であったのか、司馬遼太郎の見方ではなく、歴史学者として彼らを評価する。

    司馬小説では、常に国や仲間のことを想い、時には超人的な活躍をする彼らだが、それは小説の中でのこと。教育者として崇められる松陰の目指したのはテロによる革命だ。晋作が身分差別のない軍隊として作った奇兵隊は、結局、愚連隊となり破滅する。薩長同盟や大政奉還において龍馬はいてもいなくてもいい存在だった。

    史実はそんなものらしい。だからといって、司馬作品が歴史捏造のペテンと批判する必要もない。司馬作品は小説なのだから。

  • 吉田松陰、高杉晋作、坂本龍馬…っていう、英雄の代名詞的な3人を司馬遼太郎著の『竜馬がゆく』『世に棲む日日』を引用しながら、本当の歴史は違うよっていう本。

    司馬遼太郎が書いてるのは小説なんだけど、その影響力が大きすぎるから、鵜呑みにしないでっていう、あとがきに書かれてた動機が全てかと。
    「司馬遼太郎が独自の価値観で歴史の空白を埋め、生み落とした数々の作品はこれからも人々を魅了してやまず、読み継がれてゆくことだろう。(中略)地元で語り継がれた「本物の歴史」は掘り下げられることなく忘れ去られ、司馬遼太郎が紡ぎ出した「英雄物語」が逆輸入のすえ、いつのまにか現地に伝わった話であるかのごとく都合良く喧伝されている例を、私は身近でもいやというほど見てきた。「この国」から希望が失われてゆくのに比例して、司馬遼太郎作品がさらに注目されてゆくなら、その読み方、楽しみ方をもうちょっと考えてみませんか、という思いで本書を書き進めた」

    ただ、がっつり司馬遼太郎にハマってる人向けだったかなと。そうでない人には、司馬遼太郎は小説を書いてるんだよ、ある程度フィクションだよ、でいいのかな。

  • 司馬遼太郎の作品は小説である、そんなことに改めて気づかされる。

  • 読んでみて、新しく知った史実などあり面白かったです。司馬遼太郎の小説と対比されることで、より強調されてイメージが湧いて分かりやすかったです。
    歴史のリアルを正確に語ることはどちらにしろ無理なことだろうと思っていましたし、司馬遼太郎さんの書かれているのは"小説"なので、やはり史実と異なる・描かれない部分があるのはしょうがないと理解していました。それは少しも問題とは思いませんでした(読み終わった今も)。

  • 歴史を学びはじめたら司馬遼太郎ぐらいは読んでみようかな~なんて思ってましたが・・・。

    すみません、先にこの本読んでしまったからか、もう司馬遼はいいです。読むなら、先に司馬遼作品を読んでから、史実との違いを知るという王道の?読み方をするべきでした。

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