- Amazon.co.jp ・電子書籍 (245ページ)
感想・レビュー・書評
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リモートワークを積極的に活用している37signalsの創業者が、リモートワークの利点や活用のポイントを解説した本。一時期流行ったノマドワーカーはフリーランスであることが多かったが、本書は経営側の視点で書かれているのが重要。
構成はあまり体系的ではなく、ブログ記事をまとめた感じに思える。よく言われる疑問や問題点をトピックとして取り上げ、それに対して一つ一つ回答していく形。なのでリモートワーク制度を組み上げる際にはあまり参考にならないと思うが、「リモートワークってどんな感じだろう」と雰囲気を掴むのに向いた本。
ちょっと面白いと思ったのは、リモートワークを禁じている大企業でも、「外注」という形で実質的にリモートワークを行っているという指摘。確かに外注は離れた相手に仕事をしてもらい、成果で仕事を判断している。もちろん業務によっては現場にいることが必須な場合も多いが、それでもリモートワークを一律に禁ずるのは頭が固いと言わざるを得ない。コロナで急にリモートワークするようになった身としてはそう思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
リモートワークの働き方や落とし穴、コレボレーションの手法などを解説している。
リモートワークの時代が到来したこと、リモートワークの誤解を解く方法、リモート時代の人材採用やマネジメントなどについて紹介されている。著者はリモートワークを実践し、仕事と遊びの区別を曖昧にしない方法など、具体的な取り組み方法を解説している。
オフィスは非効率であり、通勤は苦痛だと主張し、デスクに縛られては発想も凝り固まるため、もっと外に目を向けるべきだと述べています。
リモートワークを導入予定の方には参考に、リモートワークを導入済みの方には自信になる。 -
つまり、テレワーク最高。
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オフィスを捨てたチームとはどのような文化になるのかを考察するのに刺激的な1冊。COVID-19前に書かれているこの本は、その後世界の各社で起きた「REMOTE」の先取りとも言える。今この本を改めて書くならどういう視点になるのだろうか。
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リモートワークって興味はあるけど関係ないと思っていた時期がありました。突然のリモートワーク、改めて本書に書いてあることがよくわかる。日本企業における働き方もこれを機に変容するのか。
- リモートワークのメリットのひとつは、仕事そのものが評価の基準になることだ
- リモートワークの本当の危険は、働かないことではない。働き過ぎてしまうことだ。
- 社員全員を毎日オフィスに来させるのは、会社にとってのSPOFだといっていい
- リモートで仕事をやり遂げるコツは、無駄な待ち時間をなくすことだ
- リモートワークでは、オフィスで働く以上に、人のつながりが重要になってくる。距離を克服するためには、良質なコミュニケーションが不可欠だからだ。
- オンラインの共同スペースをつくり、スケジュールを共有して、進捗をいつでも確認できるようにしておこう。こまめにフィードバックを求め、意見を聞き、タスクを割り振っていこう
- 孤独を甘く見てはいけない
- 家で働く場合、よほど意識していないと、まったく体を動かさなくなってしまう -
リモートワークがしたい、という考えを持ってこの本を読む。内容的には、「できたらいいのになぁ」という感じ。自分の会社だと社内で働いている人より、現場に出ている人が多いので難しそう。全員社内ならやってみたかったけれど。また、人から会社にかかってくる電話はどうしたら良いのか?という疑問点もある。もっと時代が進めば、リモートワークの方が一般的になる可能性もなくはない。それなら早めに導入してみるのが良さそうだとは思う。
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> IBMは1995年からリモートワークを推し進め、オフィス面積を7800万平方フィート
> (およそ725万平米)削減することに成功しています。不要となったオフィスのうち約7割は、
> 19億ドルで売却しました。賃貸している分については別の企業に転貸し、10億ドルを超える賃料を
> 得ました。アメリカだけで年間1億ドルの経費削減となっており、ヨーロッパでも同等かそれ以上の
> 経費削減が実現されています
在宅ワークは福利厚生のためだけではなく、経費削減にも役立つ。
オフィスの机は不要にならないまでも、今の半分ぐらいにはなるかもしれない。
> 社員全員を毎日オフィスに来させるのは、会社にとってのSPOFだといっていい。
それにインフルエンザや地震が起こった時にわざわざ出社するなんてナンセンスだと思う。
自宅でミーティングできてクラウド上のファイルを共有できればそれ問題ないかもしれない。
メリットも多い。私たちは介護や子育てフルタイムでの働き方ができなくなった時、
いままでは退職しか選択肢がなかったかもしれない。在宅ワークができれば今までの業務を短時間でも
続けることができるかもしれない。介護で地方にUターンした有能な社員を雇用し続けることが
できるかもしれない。
しかしながらちょっと怖さもある、なぜなら家でもあらゆる仕組みで
上司が仕事を監視しているかもしれない。家に仕事を持ち込んで境界が分からなくなるかもしれない。
いままで終電を気にしていたから一旦の区切りで帰れたのに、
帰宅時間を気にしない働き方を求められるかもしれない。
これを導入するなら、際限のない残業に歯止めをかけられる仕組みがいまの日本には
必要かもしれない。 -
オフィスに拘らず仕事しようぜという話。
ITで仕事をしていると、オフィスが無意味であることを強く感じる。集中して仕事が確保できるなら別にどこでもいいが、別にオフィスに決め付けなくていいんじゃね、と思う。
オフィス以外で仕事することになると、時間で縛るのではなく、アウトプットで測るしかなくなる。リアルタイムのコミュニケーションが減る代わりに、自分のペースでアウトプットを作ることができるようになるのは、個人的には非常に意味がある。俺は仕事を邪魔されるのが極端に嫌いだから。集中してプログラム書いてる最中にいちいち話しかけられると、切れそうになる。「またかよ。。」「うぜぇ。。」って。
オフィス以外で仕事することは自律した大人でなければできない。会社はどこでもそうなのかもしれないが、日本は特に社員が大人であると思いたくない会社がほとんどなんじゃないだろうか。
ちなみに、「文化は仕事が作る」という言葉が本書に記されていたが、まさにそうだと思う。仕事以外に組織の文化を形作るものなんてないだろ。 -
こーゆー風にできたらいいなぁ。
でもそんな人はもともと仕事ができる(自制とかも)んだろうなー。
俺みたいなのだとダメ街道に進む気がする。。。