物流とロジスティクスの基本 この1冊ですべてわかる [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  •  ロジスティックスの基礎からSCMへの発展を丁寧に解説してくれる。全体を通して目新しい内容ではないが入門書としては最適。
     
     物流からロジスティックスへの進化を促すことが主題でありことから、一貫して「主役はロジスティックス」という雰囲気がある。そのため、読んでいる最中に「マーケティングや生産技術ドリブンな会社はどうするのだろうか」という疑問が生まれた。本書では、SCMの解説部分で「最も得意な会社が受け持つことになる」としており、その疑問に対するヒントとなると思われる。
     マーケティングドリブンな会社では在庫費用を含めてマーケターの責任化で発注させることで、生産技術ドリブンな会社では3PLにアウトソースすることでロジスティックスが最適化されるのではなかろうか。
     こうしてみると、卸商社側ではいかに小売り(卸先)のPOSデータと顧客の在庫管理を手に入れるかがカギとなり、逆に小売り側(例えばアマゾン)ではPOSデータと在庫管理を囲い込むことが価値の源泉となっている現状がよくわかる。
     また、以前はその間の物流のみを専門担っていた会社が「ロジスティックス」を社名につけ、その付加価値をてに入れようとしているのが今始まっている空輸海運業界の流れだと思われる。
     
     次はSCMについての本を手に取りたい。

  • 非常にわかりやすく、ロジスティクスとは、を知るのに最適な本だった。

著者プロフィール

株式会社湯浅コンサルティング 代表取締役社長
1971年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了、同年日通総合研究所に入社。経営コンサルティング部長、常務取締役を経て2004年3月に退職し、同年4月株式会社湯浅コンサルティングを設立。一貫して企業の物流コンサルテーションに携わり、2000年(社)日本ロジスティクスシステム協会より、物流ABC理論構築で2000年度「物流功労賞(理論学究面)」受賞。『この1冊ですべてわかる 物流とロジスティクスの基本』(日本実業出版社)、『結果が出る物流とロジスティクス』(ナツメ社)、『物流危機の正体とその未来』(生産性出版)など著書多数。

「2019年 『図解入門ビジネス 最新 在庫管理の基本と仕組みがよ~くわかる本[第3版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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