鑑定士と顔のない依頼人 [DVD]

監督 : ジュゼッペ・トルナトーレ 
出演 : ジェフリー・ラッシュ  ジム・スタージェス  シルヴィア・ホークス  ドナルド・サザーランド  ジェフリー・ラッシュ  ジム・スタージェス  シルヴィア・ホークス  ドナルド・サザーランド 
  • Happinet(SB)(D)
3.65
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感想 : 163
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4907953061095

感想・レビュー・書評

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  • 地位も名誉も財産も、あまりあるほど持ち合わせている主人公。ただ、女性に対しては恐怖心を持っている初老の男。ある不思議な出会いで、娘と呼んでも良いくらいの女性と知り合い、初めてのトキメキを憶える。観ていて、女性に対する不器用な接し方にヒヤヒヤします。なんとか成就することを願いながら、観ます。主人公から地位と名誉と財産を引いた男である私は、ある意味、自分と重ね合わせて観てしまいました。とても辛い結末。胸が痛みます。

  • 正直、この映画がハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、全く答えがでない。
    とりあえず見終わってすぐは、怒涛の展開とラストに「うわー!!?」ってなりました。残酷。怖い。
    でもすごく面白い。巧妙。美しい。
    なにより、ある種の「豊かさ」や「尊さ」が確かに存在する。ひどくこじらせたものだけど。

    誰もが認める超一流の美術鑑定士オールドソン。気難しく、潔癖で、誰も愛したことのない、孤独な老齢の独身男。
    彼は売れない画家ビリーと共謀し、自身がディーラーを務めるオークションを悪用して超第一級の婦人画を安く手に入れ、コレクションしていた。
    そんな彼のもとに、ある日不思議な仕事依頼の電話が来たことから、彼の人生は大きく動いて…。

    いやー、いろんな意味で私好みの映画でした。
    一見残酷で、でも、見方次第ではとても幸福で。
    どうとでも解釈できる。
    色々な伏線が効果的でグイグイ観られるし。
    私がミステリー慣れしてないからかな?

    話は逸れるけど、オールドマンが不正に集めていた美女コレクションの見事さと来たら。
    いや、あれもそれも世界に名を馳せる一流美術館の一流目玉展示作品やで!?とツッコミどころ満載。
    でも、美術館にあるほうが実は贋作だったりしたら…と思い出したら面白くて妄想がとまらなくなる。

    「いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む」
    オールドマンが何気なく口にするこの言葉に監督が託した、意味深さと不可解さ。
    オールドマンの美術に対する超一級の審美眼は、果たして生身の女に対してはどうだったのか…。
    謎は謎のままで。
    いや、謎というよりは、鑑賞者が判断しろということかもしれない。

    鑑賞中は楽しみ、恐れおののき、人生の哀愁に胸を痛め、美しさに浸かって。
    鑑賞後はあらゆる場面を反芻して色々なことを思い、組み立て、また打ち消して…。
    また見直して…。
    本当に何度も何度も楽しめる作品。

    とりあえず、もう一回観る。
    そして、誰か観て。

    • あいさん
      こんにちは(^-^)/

      これはよかったですよね!
      ちょっと前なので忘れていることも多いけど(^_^;)
      ラストは私も物凄く考え...
      こんにちは(^-^)/

      これはよかったですよね!
      ちょっと前なので忘れていることも多いけど(^_^;)
      ラストは私も物凄く考えました。
      バッドエンドだと思いますが、ハッピーエンドと思いたい、そう思おうと思いました。
      2018/11/28
    • hotaruさん
      けいたんさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      これ、確かに一見バッドエンド寄りだと思うのですあ、でも、あのチェコにおけるラス...
      けいたんさん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。

      これ、確かに一見バッドエンド寄りだと思うのですあ、でも、あのチェコにおけるラストが気になって…。なんか、地獄から回復してる?というか。
      面白いけど、本当に解釈分かれる作品ですね。
      2018/11/29
  • 観終わったあと、そういえばの伏線を探しに再度見たらもっと面白いかもしれない。
    後味は良くないけどこの終わり方を哀しいと捉えるかハッピーエンドと捉えるか、、

  • 潔癖症かつ女性恐怖症ながらも美しい女性の肖像画を大量にコレクションする美術品鑑定士ヴァージルと、広場恐怖症の女性クレアの恋の物語&サスペンス。

    気難しい老人ヴァーイルはやり手の鑑定士。
    著名な美術館から依頼があるくらい正確な鑑定で有名。
    しかし実は、画家志望のビリー(ヴァージルはビリーの絵を神秘性がなく下手くそだと評価していた)と組んで自分の気に入った女性の肖像画を通常の価格よりも安くビリーに競り落とさせ、ヴァージルのコレクションにしていた。

    そんな彼のもとに両親が亡くなり屋敷の美術品を鑑定して欲しい女性、クレア・イベットソンから電話連絡がある。
    クレアはなんだかんだと言い訳をしてヴァージルに合わないようにしているようで、豪邸の案内も管理人であるフレッドに任せ、自分は顔も出さない。
    実は広場恐怖症でフレッドにも会ったことがないらしい。
    女性恐怖症で潔癖症で美術品を触る時以外、食事の際でも手袋を外すことができないヴァージルはそんなクレアに親近感を抱く。

    クレア宅にあったオートマタの部品を古道具いじりの上手な好青年ロバートに任せるヴァージル。
    ロバートはプレイボールで女性経験のないヴァージルのクレアに対する言動へアドバイスをくれる。
    ロバートのアドバイスに従って引きこもりのクレアの容姿を盗み見たり、花をプレゼントしたりロバートのおかげでクレアとの仲が深まるが、ロバートの彼女のサラから「ロバートはプレイボーイでクレアの話ばっかり!」と自分よりも女に慣れた奴がクレアに興味を持つなんて…と嫉妬心を持ち一時は仲違い。
    しかし、オートマタの新たな部品をクレアの部屋で見つけたヴァージルはロバートと仲直り。
    再びオートマタ再生とプライベートの相談をする仲に戻る。

    徐々に距離を縮めたクレアとヴァージルだが、広場恐怖症で引きこもりだったはずのクレアが突如屋敷から失踪。
    慌てたヴァージルは管理人のフレッド、青年ロバートと仕事も忘れて探し回る。
    状況を知った相棒ビリーはロバートに誘拐されたんじゃないかというが、そのロバートから電話連絡があり「屋敷の中に他に隠し部屋があるのでは?」とヒントを与えられ、屋根裏を探すとクレア発見。
    ロバートの示す通りにことが進んでいてなんか怪しい。

    クレアはプラハで年上の彼とバカンス中に、車の事故で彼を失っていた。
    それで広場が苦手になり外に出られなくなったらしい。
    そんな事情を知りようやくクレアとヴァージルは結ばれる。
    結構年上のジジイなのに恋愛対象になるのか?と思っていたけど、年上好みなのかクレア。
    一緒に暮らしたいヴァージルだけど、クレアは繊細だからなにかきっかけを待ったほうがいいとアドバイスするロバート。
    クレアの屋敷前でヴァージルが暴漢に襲われボコボコにされて携帯でクレアに助けを求める。
    外に出ることができなかったクレアだが、ヴァージルの一大事に外に飛び出しともに病院へ。

    暴行事件がきっかけで外に出られるようになったクレアはヴァージル宅に住むようになる。
    ウキウキで秘密のコレクション部屋を案内するヴァージル。
    女の肖像画だらけの部屋でクレアは絵に圧倒される。
    ヴァージルは「君の前に愛し愛された女がいた(コレクションの大量の女性肖像画の事)が君を待つように教えられた。ここを家にして欲しい」とプロポーズ。
    いや、絵じゃん。ドヤ顔すな。
    「たとえ何が起きようと、あなたを愛しているわ」ヴァージルに抱きつくクレア。でもその表情は見えない。

    愛し愛されることを知ったヴァージルはクレアと過ごすため鑑定士を引退する事にする。
    クレア宅の美術品の競売はクレアが売りたくないと言った一言であっさり中止。
    ヴァージルの仕事最後の日を迎え、相棒のビリーも「もう会えなくなると思うと寂しいよ、私の描いた絵を贈るよ」とさよならを告げる。
    仕事が終わりウキウキで家に帰るヴァージル。
    しかしクレアはどこにもいない。
    それどころか、秘密のコレクションである数々の女性の肖像画が全て奪われ、薄汚れたオートマタが「その通りだ 会えなくて寂しいよ いかなる贋作の中にも必ず本物が潜む」と繰り返し話し、クレアの母親の自画像だと思っていた絵の裏には、“ヴァージルへ親愛と感謝を込めて ビリー”と記載されていた。
    好青年風のロバートは怪しいなと思っていたけど、相棒のビリーもグルだった!
    確かにヴァージルの行動をコントロールできるのはロバートだけど、価値の高いコレクションの存在を知っているのはビリーだ。
    クレアからのメッセージは無い。
    雇われた犯罪者なのか少しはヴァージルに対して申し訳ないと思っているのか。
    クレアの屋敷が見えるカフェで張り込むが帰っては来ない。
    むしろ、そこにいた一度覚えたことは絶対に忘れない小人の女性に、クレアは偽名で、親切な青年ロバートに安く屋敷を貸し、引きこもりのどころか200回以上屋敷の外に出かけているのを見たと知らされる。
    全てがウソだったと信じられないヴァージルはクレアが過ごしたプラハに移り住み、クレアが好きだと言ったカフェの入り口のよく見える席でずっと過ごす。
    「ツレを待っている」と店員に告げて。
    やがて孤独に苛まれたヴァージルは廃人のようになり施設に入所。
    魂が抜けたような状態になってEND

    最後はえ〜え!!ウソやろ、お爺ちゃん可哀想って感じ。
    クレアのために老体で無理して体が限界になったり長いこと孤独に過ごした人間に2人で過ごす楽しさを知らせてから全てを奪い取るとか酷すぎ。
    コレクション気質の粘着タイプっぽいからクレアの事を病的にずっと忘れられんだろうし人生の最後に随分ひどい目に合わせる。
    盗まれたコレクションも非合法で競り落としたのは表面上ビリーってことになっているからヴァージルにはどうしようも無い。踏んだり蹴ったり。
    なんでもロバートの言う通りに上手くいって怪しいなって感じだったけど、まさかビリーまで裏切っているとは思わなかった。
    管理人フレッド、好青年ロバート、ロバートの彼女サラ、クレアは恨みがあったわけじゃ無いだろうからビリーが計画した黒幕なんだろうな。
    画家としての才能が無いと言われたことをずっと恨んでいたのかも。

    クレアの本当の気持ちは全く分からない。
    「たとえ何が起きようと、あなたを愛しているわ」って本当にそう思ってます?
    表情が写っていなかったからしめしめ…って顔してたんじゃ無いの?
    心でそう思っていても、こんな酷い目に合うならノーサンキューやわ。
    私は“心が痛む映画だ”と思ったけど、絵にしか興味のなかった男が本当の愛を覚え、愛を待ち信じる事ができるようになったんだと解釈する人もいるのね。
    “騙されるくらいなら最初から関わりあいたく無い”って言うコミュ障的な考え方の人には悲劇に感じるのかも。

  • 社会的地位もありお金持ちの主人公ですが、女性との出会いだけは運が無いのか恐れている性格の持ち主。でも美しい女性の肖像画を集めている不思議な人。あるきっかけで自分の子供くらい年齢の差がある女性と知り合いになります。この女性に恋をしてしまうのですが、それが良い方向に行かなくて・・・。なんだかかわいそうになってしまいました。

    鑑定士としての主人公の技術は一流なので、仕事をしている主人公はかっこいいです。でもだまされちゃうのが「Love is blind」ということでしょうか。

  • 審美眼を持つ一流の美術鑑定士。仕事とお金、僅かな友人、そして最高の芸術品。それらだけが人生で価値あるもの。人生に必要なのは、それだけだった。
    満足していたはずの日々、ある日突然、奇妙な査定の依頼が舞い込む。それは、姿を現さない"顔のない依頼人"。
    心がくすぐったくなるような、年のかけ離れた女性との恋。初めてのキス。人生は薔薇色に彩られていく。
    幸せな人生の黄昏を予感するラスト、まさかの展開。ああ、騙されました。
    彼が彼女と出会い、喪ったもの。それは仕事、お金、人生をかけて集めた女性たちの肖像。それはどれも脆く儚いもの。しかし、決して形には残らないけれど、人生においてかけがえのないものを得た。それは愛すること、信じること。
    「どんなことがあっても、これだけは忘れないでいてーーー貴方だけを、愛してる」
    それが真実の言葉だったのか、その言葉までもがお芝居のうちだったのか。それは誰にもわからない。
    ただ、秘密部屋に初めて入った時、「私の前にもたくさん彼女がいたのね」と言って振り返ったクレアの表情は嘘ではなかったと信じたい。だからこそ、秘密部屋のすべての女性たちを1人残らず持ち去り、自分の肖像だけを残して去っていったことは、「私だけを愛していて」とささやかれているようで。
    彼女にもう一度出逢うため、彼女の愛の言葉を信じて、彼はプラハの曇り空の下、今日も来ない女性を待ち続けている。それが切ない。
    やるせないラストだったけれど、心にあたたかい感情も残りました。
    このストーリー展開には、脱帽です。

  • ジュゼッペ・トルナトーレ。
    かの「ニュー・シネマ・パラダイス」ですっかり
    心酔させられてしまったた映画監督。
    またしても ほほーっ となる名作を見せていただいた。

    贋作と本物。
    贋作の中にも価値のあるものもある
    それは本当に本物か??

    人物、物語、展開など縦糸と横糸を
    巧みに織り合わせた巧妙な映画でした。

    是非、感想などは何も見ずに見ていただきたい。
    ネタバレ厳禁。
    情報を入れないおかげで大いに楽しむことが出来ました。

    くれぐれも何も見ずに、聞かずにご覧ください。
    オススメですから。


    <これ以下はネタバレを含みます>

    主人公の超一流の老美術鑑定士。
    美術品の真贋は一目瞭然でわかる。
    でも、心を奪われた相手の”真贋”は見抜けない。

    老いて初めて知った恋の味。
    盲目の度合いが違います。
    逆手になんて取られたらもうイチコロ。

    周到に用意されたことも匂わせる部分もあったり
    行きずり上そうなって行ったと思わせる部分もあったり
    登場人物に感情移入すればするほど
    信じたい部分、信じたくない部分に切なくなります。

    オートマタの言葉は「彼らの」本意なのか。
    繰り返す自らの声が深みや、悲哀、切なさを更に増すように感じました。

    とても面白かった。

  • 『いかなる贋作の中にも、必ず本物が隠れている』

    前半で一風変わったラブロマンスかと思いきや、後半は怒涛、巧みなミステリーに変貌する。
    伏線の張り方から、もう一度見たくなる、という売り込みらしいが、二度目見てみて感じ入ったのは主人公ヴァージル(ジェフリ・ラッシュ……「英国王のスピーチ」の先生)の「痛ましさ」。
    現実の女性は信じられず絵画の女しか愛せない、さらには女の顔をコレクションしてしまうなんて、まったく自分そのもの。分身かと思うよ。
    それが寄ってたかって騙されるのだから、辛いったらない。
    本格ミステリとはいいがたい。
    最近「金田一少年」を犯人の側から語りなおす漫画を読んだのだけれど、谷崎あるいは乱歩提唱の「プロバビリティーの犯罪」を超越した、「騙す相手がこちらの台本通りに動いてくれてウハウハな犯罪」というものがあるにせよ、「えーおまえどうしてそんな動きすんの。(共犯者に)なんでそこの演技もっとしっかりできないの。どんだけ金銭を要求すんだよ(そろばんぱちぱち)」という犯人の苦闘もまた裏側に存在する。
    壮大な犯罪計画の裏には地道な深謀深慮があるのだ。
    そこまで、連想させられた。
    つまりは骨の髄まで美味しい映画だったというわけだ。

    また、映画や小説や絵画やといった芸術が好きだなんていう人のモチベーションは多分に「俺の思い通りになってくれる異性」への欲望であり、その真裏には、予測不可能な他者への予期恐怖と拒絶、がびっしりと苔むしている。
    代表例はヒッチコック「めまい」だが、変奏曲は無数にあるし、ジェームズ・L・ブルックス「恋愛小説家」、カラックス「ポンヌフの恋人」(頭を抱える男の腕を引きはがす女の「心、を、開、く、の、よ」)も同一テーマだろう。
    他人事じゃないのだ。

    もっともよく語られるのはきっとプロットと脚本だろうけれど、演出面でひとつ。
    ヴァージルがある絵画を落とす場面があるのだが、そこの音の凄まじさ。
    世界が崩れる音とはこうかと思った。

    また、徹頭徹尾ヴァージルの視点で話は進むのだが、彼が路上でボコられる場面だけ、朦朧としたヴァージルの視点を離れて「ふたりの女性」の視点にカメラが移行する。
    ここはミスというわけではまったくなく、語り手の攪乱が物語の核を効果的に視聴者に提示するための「起点」になっている。
    そしてまた、二階で屋内の女性→路上で悶えるヴァージル←二階で屋内の女性、というシンメトリカルな構図でもあるという、まさに映画巧者でしか生み出し得ない「はみだし」なのだ。

    ちなみに人形者としては、ヴォーカンソン(タンバリン、アヒル)やメルツェル(チェスプレイヤー……エドガー・アラン・ポー)といった、自動人形が魔術と受け止められていたころの挿話に言及されるのも、味わい深かった。

  • “人間の感情は芸術品と同じ。偽造できる。まるで本物に見える。だが偽りだ。
    何事も偽装できるのだ。喜び、苦しみ、憎しみ。病気、回復、愛さえも。“

    みなしごで育ち、人付き合い(特に女性)が苦手で、美術鑑定士の仕事に生きがいを見付け、名を成し財を築いた男が、
    老齢に差し掛かり、女を使った詐欺集団に全財産を騙し取られる話。
    詐欺集団の首謀者は長年の友人と思っていた老画家で、主人公が人生で初めて恋をした女性も、
    信頼していた仕事仲間の機械屋も、みな老画家とグルだったという結末。
    ラストシーンで老人は“虚構の中にも本物がある”という彼の審美眼をなぞるように、騙した女との思い出に浸る。

    なんとも後味の悪い結末。
    首謀者の老画家は、若くして主人公の鑑定士から才能の無さを通告され、
    その後鑑定士と協力して、掘り出し物を安く競り落とす手伝いの報酬で生計を建ててるフリをしながら、
    実は画家で大成する夢を諦めさせられたと、逆恨みし、永年復讐の準備を整えていたのである。

    鑑定士がオークションで競り落とした絵画は全て女性を描いたもので、
    女性と付き合うのが苦手な鑑定士にとっては現実の女性の替りだった。
    老画家は、鑑定士にとって人生初の恋をした女性だけでなく、これら絵画を最後にごっそり奪い取ったのだ。

    老人と愛を育んだが詐欺の仲間だった女が、詐欺作戦の成功が見えてきたときに
    老人に抱き付きうっすら涙を浮かべ「この先 何があっても私の愛は本物」と言う。
    女が去り、詐欺に気付いた後も老人が恋の牢獄に幽閉され続けたとして罪深いと捉えるべきか、
    この言葉があったから老人の人生は豊かになったと捉えるべきか。

    出演者はなかなか渋い人選。
    主役であるベテラン鑑定士に 「パイレーツオブカリビアン」でバルボサ船長を演じたジェフリー・ラッシュ。
    使用人フレッドに「TV版 名探偵ポワロ」で仲間想いのポワロの盟友ジャップ警部を演じたフィリップ・ジャクソン。
    老画家ビリーに「カサノヴァ」で稀代の性豪カサノヴァを演じた、「24」のキーファーの実父、ドナルド・サザーランド。
    因みに監督は「ニューシネマパラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ、音楽はエンニオ・モリコーネ。

    病院で、思い出に耽りながら黙々とリハビリに努める鑑定士の眼は力強く、
    不屈の魂で立ち上がることも予感させるラストだった。

  • 二次元の女性にばかり萌えてきた男がいきなり三次元の女性にひっかかるとろくなことはない、というお話。そして、非モテ系が仕事で頑張って成功しても、最後にはリア充においしいところを持ってかれるぞ、と言う警句でもあります。

  • 『ニュー・シネマ・パラダイス』や『海の上のピアニスト』は評価高いけど個人的にはハズレ、『題名のない子守唄』、『マレーナ』はアタリだったジュゼッペ・トルナトーレ監督ですが今回は大アタリだなぁ。ハッピーエンド?バッドエンド?と解釈、また評価も分れてるみたいですが。手紙のシーンから考えると、ハッピーエンドかな?
    「偽りの中にも真実がある」
    英題:The Best Offer、原題:La migliore offertaなるほどね。


    ジュゼッペ・トルナトーレINTERVIEW
    「わたし自身、この映画の結末は、非常にポジティブなものだと思っています。愛を信じる人たちには勝利ですが、愛を信じない人には暗いエンディングに思えることでしょう」「わたしがこの映画で伝えたかったことは、愛そのものです。もし、その意味がわからなければ、ぜひ何度でも観てみていただければと思います」

  • 姿を現さない女性・クレアと、屋敷を訪れるたびに見つかるオートマタの部品と、この二つが特に前半の大きな謎で、特にクレアの人物設定自体が非常にミステリアスで面白く、俄然物語にのめり込んでいった。オールドマンの度を超しているとも言える潔癖さや、屋敷の前のバーにいる特徴的な外見の女性の凄まじい記憶力なども、ミステリアス性をさらに加味する。そこにイギリス映画ならではのスタイリッシュな美しさもあって、絶妙に心地よい緊張感を維持していたように思う。
    ただ中盤についにクレアが姿を現したあたりから、正直なんとなく展開が読めてしまったので、私の中ではピークは中盤にきてしまった。とはいえ、オートマタは完成したらどうなるのか、などオチを見るまでは解明されない謎はまだまだあったし、それにビリーがこのとんでもない謀略に絡んでいたところまでは読めなかった。
    終わって振り返ると、あらゆるものがクライマックスの伏線として綿密に組み立てられていたことがわかり、まさに無駄のない良質なミステリー作品だった。

  • 鑑定士ー!!!

    気づいてー!!!

    冒頭から鑑定士の真面目な確かな技術に
    引き込まれて。
    映画のクオリティとしては星5つなんだけど、
    なんともやりきれないラストに星4つ、、、。

    鑑定士としては超一流、
    日常でもその観察眼は鋭い。

    それなのに、
    その眼を欺くとは、、、。

    最後までスマートな彼を見たかった。
    そう思うほどに引き込まれる映画は久しぶり。
    そして、
    冷静になって考えると、
    黒幕は、誰だ、、、?


    まぁ、でも、
    よく考えれば、
    初めから姿を現さないとか、
    断る理由は多々あったはずなんだけど、
    依頼人が男性だったらどうだったかな、、、?
    ゴニョゴニョ、、、

  • 見て直ぐは胸くそ悪い!!の一言。ここまで他人を弄んで幸福の絶頂まで引き上げた後に叩き落とすって、人間のする事じゃないわ!と。
    他の人のレビューに、ハッピーかバッドか、終わり方は見る人によって変わると書かれていて、何処が?と考えて気付いたこともあり。最後に時系列が分かりにくくなっているのは、見てる人間に選ばせるためなんだなぁ。私は最悪な取り方をしたらしい。
    けど、例えクレアが彼を真実愛していたんだとしても、最終的に騙して裏切ってるんだから、意味ないというか、余計に質が悪いと思う。主人公が幸せそうに語る場面を思い出すとやりきれない。

  • ところどころに違和感は感じていたがあの最後は想像していなかった。
    清々しいくらいに容赦がない。
    見終わって呆然とし、すぐにもう一度見返したいと思った。

  • 〈ストーリー〉
    美術鑑定士として成功しているヴァージルに、ある日依頼の電話が入る。

    依頼人は若い女性で、死んだ両親が収集していた美術品を競売にかけて欲しいというものだった。

    ヴァージルは査定を承諾し邸宅を訪問するが、依頼人であるクレアは姿を表さなかった。

    邸宅に来てもやり取りは電話のみ。

    弄ばれてると思ったヴァージルは電話越しに大きな声で怒り、不満を爆発させる。

    すると、クレアの電話から自分の声がする事に気がつく!

    なんとクレアはずっと邸宅の隠し部屋にいて、居留守をつかっていたのだ。

    ヴァージルは邸宅の管理人や、電話でクレア自身から話を聞き、クレアが広場恐怖症で長年引きこもっている事を理解した。

    そして、これからの交渉もクレアは姿は見せず、電話か扉越しにヴァージルと会話をして仕事を進める事になる。

    依頼人が姿を表さないという前代未聞の依頼であったが、ヴァージルは扉越しに接するうちに、クレアの容姿に興味を抱いていく。

    そして、ある日邸宅から帰るふりをして部屋の中に隠れてクレアの容姿を盗み見る。

    そこに現れたクレアは長年引きこもっていたとは思えないほど美しく若い女性であった。

    そして、この日を境にヴァージルの今まで積み重ねてきた人生が大きく崩壊へと傾き始める…

    〈感想〉
    監督はジョゼッペ・トルナトーレ!

    「ニューシネマパラダイス」「海の上のピアニスト」などの代表作が有名で、自分は特に「海の上のピアニスト」が大好きです。


    しかしこの作品はこれら2作とは全くテイストの違うミステリー作品!

    簡潔に言うならばこんなに騙されたのは初めてです( ̄O ̄;)

    決して後味の良い騙され方では無いですが、観ていて全く飽きず、いろいろ推測したり、観察したりとても楽しめた映画です!

    私が持ってるトルナトーレ監督のイメージは、ファンダジー作家だと言う事です!

    ニューシネマパラダイスも、海の家のピアニストもとても美術や人物描写がリアルなので、カテゴリーで言うとファンダジー映画には分類されないでしょう。

    一般にファンダジー映画とはハリーポッターや、ナルニア国などの様に、CG技術を駆使して異世界を舞台に繰り広げられる壮大な物語を想像すると思います。

    そういう意味では決してトルナトーレ作品はファンダジー映画ではないです。

    ただ、ファンダジーを幻想や空想という定義で考えた時、トルナトーレ作品は映像こそリアルでファンダジーとはほど遠いですが、脚本は幻想的で独特の雰囲気の世界観(異世界)を作り上げています。

    そう言う意味で私はトルナトーレ作品を観ると、不思議な世界に導かれていく様でとてもワクワクしますね(^^)

    普通、ファンダジー映画は映像が幻想的で話は平凡な作品が多いです。

    一方、トルナトーレ作品は映像が平凡な日常で、紡ぎ出させるストーリーがファンダジーなのです!

    皆さんも一度はトルナトーレ作品を味わってみて下さい(^^)


    「鑑定士と顔のない依頼人」予告編

  • 孤独な老人が築いた財産がちょっとズルしたり、周囲を傷付けながら築いたからといって多勢に無勢で奪うのはフェアじゃないし、老人が知らなかった愛を教えたのだから良いだろうというのは乱暴じゃないかい。
    愛を知るのは素晴らしいけれど、それの引き換えにというには悪意が多く、峰不二子が掻っ攫っていってルパンが仕方ないで済ますのとは別なんだし。

    納得のいかない映画でした

  • 前半は好き

  • 最後に賛否があるかと思いますが
    全編を通して惹きつける展開は流石ニューシネマパラダイスのジュゼッペ・トルナトーレ監督です

    海の上のピアニストは好きでしたが長さが気になってました
    この作品は時間を忘れてました。それ位夢中になれるだけに最後の展開でどう感じるかは人それぞれです
    ですが、あのシーンはいつまでも思い出に残るタイプの印象深い映画です。
    ゆったりした流れの話でおすすめです

  • 最初は「どこがミステリー?」と思うようなラブストーリーだけど、最後はやっぱりミステリー。ラブストーリー部分の展開はそんなに好みではなかったけれど、ラストでグッと引き込まれました。好みが分かれるところでしょうが、ハッピーエンドかバットエンドか、どちらともとれる余地があるところが私の好みです。前知識を入れず、過度な期待をせず、できるだけフラットな気持ちで観た方が楽しめますよ。

  •  凄腕鑑定士に鑑定の依頼が。しかし依頼主の女性にはなぜか会うことができない。。。

     ミステリーかと思わせて、引きこもりの女性と女性に対して特別な意識がある初老の男のラブストーリーかと思わせて、最後はまたミステリー的に全てが明らかになる。
     うーん、しかし、個人的な感覚としては最後にもう一展開欲しかったなぁ。男は騙されても女の一言を信じてしまうというのは分かるけど。
     雰囲気はすごぶるいい映画。

  • 最後の喪失感。唖然として佇む彼に一体化した。この落差、現実には遭遇することがあまりないだけに、映画のなかで予め経験して、感情の記憶としてしっかり留めておくことにした。
    万一の将来において、似たような喪失感に出くわしたら、この映像、「彼が貯蔵した絵画を失った部屋の扉を開けた瞬間」の彼の表情を、デジャブのタグとして引き出すであろう。

  •  美術鑑定士のヴァ―ジルのもとに一件の依頼が舞い込む。しかし、その依頼人は電話越しにしかヴァ―ジルと話をせず一向に姿を見せない。ヴァ―ジルは顔を見せない依頼人のクレアに不満を感じつつも、徐々に彼女のことが気にかかるようになっていく。

     ヴァ―ジルを演じたジェフリー・ラッシュさんの演技が良かったです。

     作品の初めはなんとも偉そうでぶすっとしたおじ様なのですが、クレアのことが気になって徐々に彼女の一挙手一投足、少々不安定な彼女の言動に振り回されるようになる姿が、
    また彼自身かなり女性関係に奥手で、恋愛相談を一回り以上年下の友人に相談する姿が、なんともおかしくて不器用で、そして一生懸命さが伝わってきます。本気の恋愛なんだな、というのが見ていて伝わってきます。

     それだけにラストの持って行き方は見事! たくさんの歯車が回ってるという趣向のレストランで、一人座ってるヴァ―ジルの姿は痛切さを感じさせられながらも、ため息をついてしまうような美しさも感じます。

     何かが崩れ去る美しさ、というものが表現された映画だったと思います。

  • 一生誰も愛さない人生と、たった一度人を好きになって全てを失う人生。どっちが救いがあるんだろう。この映画をみて、どうしても答えがでないのは、 誰も愛せない生活の中のヴァージルが不幸だとは思わなかったから。美しい女の肖像たちにかこまれる ヴァージルの優しい笑顔に満ち足りたものがあればそれだって人間愛に満ちた偽物の中の本物。
    見終わったあと、何とも言えない虚しさで悲しくなったけどクレアにも目をむけると「何がおこってもあなたを愛してる」という言葉に少しでも真実があったのかもしれない、そう思うと少しほっとした気持ちになれた。

    この映画は見る人によって
    色んな捉え方のできる素晴らしい映画だとおもう。

    『いかなる贋作の中にも、必ず本物が隠れている』

  • 「ニューシネマパラダイスの監督と音楽担当の新作?」という触れ込みだけで観るとビックリする作品です。ミステリーとして観るか、ラブストーリーとして観るかで全く後味が180度変わってくるかも。
    ミステリー部分だけを追うと、かなり伏線とヒントが散りばめられているのであっけなく結末までたどり着けるのですが、そこに恋愛という揺れを加えることによって最後までドキドキハラハラさせてくれます。間違いなく気分が暗くなる映画ですが、個人的にはかなり好き。エンリオ・コリモーネの作る音楽はつい口ずさみたくなってしまいますね。

  • 悲しい話だけど、彼の恋は真剣に向き合え、真剣だった。そう思えます。
    全体的に重そうだと思って観始めたが、最初から引き込まれた。
    観て良かったと思える作品でした。

    • 9nanokaさん
      愛の話でしょうか。悲しいのは辛いですが…真剣な恋いいですね(^^)
      息子さんには確かに難しそうな映画ですね笑!
      愛の話でしょうか。悲しいのは辛いですが…真剣な恋いいですね(^^)
      息子さんには確かに難しそうな映画ですね笑!
      2015/05/06
  • 真贋を見切る初老の天才的鑑定士が、孤独で神経質・高慢な様子で登場し、美しい美術品に囲まれるという豪華なミステリー。次に、孤独な者同士がぎこちない愛を育むラブストーリー、そして、ラストステージ。と三段段階で印象が変わりました。機械人形のパーツが小出しに出てくる時点で、罠があるのは分かりますが、痛々しい二人が障害を乗り越え愛を育てる姿に心を奪われてしまいます。最終章は時系列を崩し、ややこしくしていますが、主人公がプラハのカフェで彼女を待つシーンで終わります。リアルというより文学的で、暗喩で示してきますが、主人公が「偽りの中にも真実」のあることを信じるようになったということが(監督のいう)ハッピーエンドだと思います。

  • まさか、すべて作られた状況だったとは。。。今回は、どんでん返しを見破れず、まんまとだまされてしまった。しかしながら、映画的興奮はさほど生じず、「どんでん返し」のためだけに描かれた映画、といっても過言ではない。狂言回し的な役割の、向かいの飲食店の数字を刻む身体障害者の伏線は、ややダレた感じがするし、中盤までの登場の仕方もやや不自然だった。

    人が死なないサスペンス性を帯びた謎解き、という点は勉強になる。


    【ストーリー】
    ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、世界中のオークションで活躍する一流オークショニア。早くに親を亡くし、結婚もせず、友人もいない人間嫌いの彼の楽しみは、自宅の隠し部屋の壁一面に飾った女性の肖像画鑑賞だった。自分が仕切るオークションで、パートナーのビリー(ドナルド・サザーランド)が名画を格安で落札するよう仕向け、自分のコレクションに加えていたのだ。そんな彼の元に、クレア・イベットソン(シルヴィア・ホークス)と名乗る女性から電話が入る。1年前に亡くなった両親が遺した家具や絵画を鑑定してほしいという依頼だった。指示された邸宅に向かったものの、彼女は姿を見せず、後日再び訪問したところ、使用人のフレッド(フィリップ・ジャクソン)が現れる。やむなく1人で家の中を見て回ったヴァージルは、地下室の床に転がった何かの部品に気付き、密かに持ち帰る。だが、鑑定が進んでもクレアは一向に姿を見せない。フレッドによると、歳は27だが、奇妙な病気を患っており、11年の勤務中に一度も会ったことがないとの事。やがて、修理屋のロバート(ジム・スタージェス)に調査を依頼していた謎の部品が、18世紀に作られた機械人形の一部である可能性が出てきた。数日後、“広場恐怖症”と呼ばれる病気により、“15歳から外へ出ていない”と告白したクレアに同情したヴァージルは、壁越しのやり取りに同意する。自由な出入りを許され、彼女が屋敷の隠し部屋で暮らしていることに気付くと、影に隠れて彼女の姿を目撃。美しいその素顔に、恋に落ちてしまう。再度の覗き見を彼女に見つかった時、ヴァージルは全てを打ち明け、遂に対面を果たす。互いに心を許してゆく2人。

    ところが、外出に強い拒絶反応を示していたクレアが、ある日忽然と姿を消す。果たして、鑑定依頼の本当の目的は?そして、クレアの過去に隠された秘密とは?謎はまだ、入り口に過ぎなかった。

    「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督が贈るミステリー。美術品の鑑定に天才的な才能を発揮する男が、姿を見せない依頼人からの鑑定を引き受けたことをきっかけに、思いがけない運命に巻き込まれてゆく。出演は「英国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュ、「クラウド アトラス」のジム・スタージェス。第26回(2013年)東京国際映画祭上映作品。

  • ネタバレありです。



    終わり方が嫌すぎて、観終わった後しばらくモヤモヤした…。それだけ引き込まれたとも言えるけど、鑑定士のクレアへの恋心が純粋すぎて、その気持ちだけは踏みにじって欲しくなかった…それなら騙されてるって知りながらっていう展開のほうがまだ良かった。

    鑑定士の几帳面さが表れている 手袋や靴などが収納されている隠し棚が個人的にツボでした。ああいう、同じものが理路整然と並べられているのを見るのが好きなので。

  • ラストのどんでん返しがハンパない(笑)
    完璧に鑑定士の視点で観ていたので、やられたー!って感じです。

    偏屈な美術鑑定士が、
    ある女性から資産家の両親の遺した美術品の査定依頼を受ける。
    だけれどもその女性は一室に閉じこもったまま姿を現さない…
    これだけで十分ミステリな展開なのですが、やはりラストの衝撃です。

    美女達の絵画がぎっしりと飾られたコレクションルーム。
    素晴らしかったですね~あんな隠し部屋があったら素敵!

    ジェフリー・ラッシュとドナルド・サザーランドの抑えた演技が良い。
    「贋作の中にも本物がある」今思えば意味深な言葉ですね。
    面白かったです。

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著者プロフィール

映画監督・脚本家。1956年、シチリア生まれ。86年、『教授と呼ばれた男』で劇場映画の監督デビュー。『ニュー・シネマ・パラダイス』(89)でアカデミー賞、『明日を夢見て』(95)『海の上のピアニスト』(99)『題名のない子守唄』(2006)『鑑定士と顔のない依頼人』(2013)でダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞受賞。2023年1月にモリコーネとのを組んだ『モリコーネ 映画が恋した音楽家』が日本公開。

「2022年 『エンニオ・モリコーネ 映画音楽術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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