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- / ISBN・EAN: 4988142996527
感想・レビュー・書評
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2015.12.23 鑑賞
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内容は少年版『キャリー』(実際、監督は『AKIRA』や『キャリー』に影響を受けたそう)
主人公アンドリューが私の嫌いなウジウジと内向的で付き合いづらい少年なのがいい。終始ビデオをまわしていてレンズ越しでないと人と向き合えない。彼と共に行動し親友になるマットとスティーヴが良い子なだけに、幼稚ですぐ調子にのる駄目っぷりが痛々しい。(二人だってまだ学生だし同じように調子にのったりするけれど)
家庭環境も恵まれていないし、超能力を良いことに使おうという気がない(超能力でちょっと人気者にはなるけれど)
ただの高校生(よりも劣る、下流高校生か)が超能力を持ったらどうなるかというある種のリアリティがある。特別な力を持った人みんながヒーローになるわけじゃないし、みんなが悪者になるわけでもない。どちらにしろそれを生かす知性やコントロール能力がないと。(そう思うと『X-MEN』に出てくる人達ってまだ自制心があるな)
青春時代、一時的に自暴自棄になることはままあることだけどこんな大規模な逆ギレ怖いです…マットが説得してたけど「いやいややり直しムリだろ、彼のか弱いメンタルじゃ」と思ってしまった。
高校生三人が超能力実験でキャッキャしてるのが微笑ましいだけに不幸が起こった時がよりいっそう可哀想。
SFというより青春映画の一種として観るのが私的にしっくりきた。 -
超能力を使えるようになる映画
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高校倫理みたいな良い感じに浅い哲学用語が出てきたり、中二病感が心地良い作品でした。
2が出るなら、制作費も増えるだろうし全編ファウンドフッテージ方式はやめて欲しいなぁ。 -
新鮮で切なくて面白かった。映像に関しては、一人称視点だから超能力の表現がいい意味で上手く誤魔化せることができているのだと思っていた。
しかし後半のAKIRAでは、力と衝動の見せ方に迫力があった。
子供の頃、理不尽なことに怒り、衝動に任せてめちゃくちゃにしてやろうと妄想していたことが、画面上に映って懐かしくも切なかった。アンドリューの気持ちが凄い伝わった。
救われないのは辛い。